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2 企業設立?(雇い主に殺害容疑あり)
事後処理なんて久しぶり
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朝日が沈んで、暗闇が訪れている。星空瞬く夜空を歩いて、身の丈を遥か超える大きな木の門に辿り着いた。
「疲れた~。」
「え、えぇ。そうですねご主人様。」
右隣にいるポコは俺を視界から外すため、顔を逸らす。
「そ、そんなことよりもですね。あのマスクの人、殺さなくてよかったんですか?」
「まぁやったあとがめんどくせーしね…なんでこっち見ないんだよ。」
「…」
ガスマスクの男は今頃どうしてるか分からないが、気絶させて放置している。殺さないだけマシだろう。
迷惑千万な彼の情報提供により、俺が殺人犯として指名手配されているのがわかった。だから身元を隠すために、顔を隠すことにしたんだ。
「そ、そのお面は一体…」
ポコは未だこちらを向かず、小さな肩を震わせている。
「これか?これはカナリアに作らせたひょっとこってお面だ。なかなかいいアイデアだろー?」
異様に出た頬骨に小さな目玉焼きのような目が2つ、そしてハエの口のようなおちょぼ口が飛び出たひょっとこお面を、俺は被っていた。
身元を伏せるという意味合いと、新しい自分を作るために用意したものだ。これが意外としっくりくるので自分でも驚いている。
「そそうですね。」
こんなものはすべり芸の一つだと思っていたが、これがどうした案外受けがいいのだ。現にポコはこのお面を直視できていない。
それならドックはどうなんだと、顔を向けてみると、無反応無表情だった。
「な、なんだよ。」
「う○こ。」
「ぶひゃひゃひゃひゃっ!!」
真顔で耐えていただけだったか。
「よし、一笑いしたところで前に進もう。」
「お、おいまて!そんなお面でぶひゃひゃひゃひゃ!!!まて!まてってぶひゃひゃひゃ!!!」
衛兵に通してもらい、門を潜れば城下街のパノラマが広がっていた。
美しい建造物達は、中心に座する白い外壁の王城を囲んでいる。思わず口を開けて感銘の賛辞を送る。
「すごい」
「40万人以上が住み、その倍は商いの為に商人がくるとされる商業都市。ここがアキナイだ。」
「なんか転生者みのある言葉だな。それは。」
ズボラとも言える名前に対した感想はないが、一先ずの目的はギルドへの入会だ。
人の波を逆立てるように、流れを割って進む3人。するとポコが叫んだ。
「ごしゅ…ひょっとこさん!あっちが商会ギルドがある____」
言葉を遮ったのは俺の背中だ。何故なら少し肥えたおじさんが、左手に小さなナイフを持ってポコにぶつかろうとしたからだ。
だから俺は左手を抑え、胸ぐらを掴んで、肥え太って清潔感のない顔を引き寄せる。
「お、おい!何するんだてめぇ___」
「うちのポコを捕まえようとしたからだ。」
「何を根拠に…」
「お前右利きだろ?だから左手のちっせぇやつで脅して、右手で捕まえようとした。息荒げに向こうから見てた所を考えたら、なんとなくわかりそうだけどな。」
しょうもない事を考えてるな。そう思った俺はおもむろに、おじさんの固くなった股間を握った。するとキモい悲鳴を叫んだ。
「や、やめてくれ!俺は男に興味が___」
「邪魔なもんぶら下げてんなおっさん。善意のボランティアだ。消してやるよ。」
頭に思い描くのは数式。多大なる練習によって、頭にイメージがなくとも、距離を明確に計算できるようになったので瞬間移動をより使い勝手よく使えるようになった。
つまりだ。俺の手に収まってた股間は虚数空間に消えて、皮膚組織と神経を体から分断した。
「ァァァ!!」
股間を抑えながら内股になって地面に倒れた。
「二度とあらわれんじゃねぇぞ」
「疲れた~。」
「え、えぇ。そうですねご主人様。」
右隣にいるポコは俺を視界から外すため、顔を逸らす。
「そ、そんなことよりもですね。あのマスクの人、殺さなくてよかったんですか?」
「まぁやったあとがめんどくせーしね…なんでこっち見ないんだよ。」
「…」
ガスマスクの男は今頃どうしてるか分からないが、気絶させて放置している。殺さないだけマシだろう。
迷惑千万な彼の情報提供により、俺が殺人犯として指名手配されているのがわかった。だから身元を隠すために、顔を隠すことにしたんだ。
「そ、そのお面は一体…」
ポコは未だこちらを向かず、小さな肩を震わせている。
「これか?これはカナリアに作らせたひょっとこってお面だ。なかなかいいアイデアだろー?」
異様に出た頬骨に小さな目玉焼きのような目が2つ、そしてハエの口のようなおちょぼ口が飛び出たひょっとこお面を、俺は被っていた。
身元を伏せるという意味合いと、新しい自分を作るために用意したものだ。これが意外としっくりくるので自分でも驚いている。
「そそうですね。」
こんなものはすべり芸の一つだと思っていたが、これがどうした案外受けがいいのだ。現にポコはこのお面を直視できていない。
それならドックはどうなんだと、顔を向けてみると、無反応無表情だった。
「な、なんだよ。」
「う○こ。」
「ぶひゃひゃひゃひゃっ!!」
真顔で耐えていただけだったか。
「よし、一笑いしたところで前に進もう。」
「お、おいまて!そんなお面でぶひゃひゃひゃひゃ!!!まて!まてってぶひゃひゃひゃ!!!」
衛兵に通してもらい、門を潜れば城下街のパノラマが広がっていた。
美しい建造物達は、中心に座する白い外壁の王城を囲んでいる。思わず口を開けて感銘の賛辞を送る。
「すごい」
「40万人以上が住み、その倍は商いの為に商人がくるとされる商業都市。ここがアキナイだ。」
「なんか転生者みのある言葉だな。それは。」
ズボラとも言える名前に対した感想はないが、一先ずの目的はギルドへの入会だ。
人の波を逆立てるように、流れを割って進む3人。するとポコが叫んだ。
「ごしゅ…ひょっとこさん!あっちが商会ギルドがある____」
言葉を遮ったのは俺の背中だ。何故なら少し肥えたおじさんが、左手に小さなナイフを持ってポコにぶつかろうとしたからだ。
だから俺は左手を抑え、胸ぐらを掴んで、肥え太って清潔感のない顔を引き寄せる。
「お、おい!何するんだてめぇ___」
「うちのポコを捕まえようとしたからだ。」
「何を根拠に…」
「お前右利きだろ?だから左手のちっせぇやつで脅して、右手で捕まえようとした。息荒げに向こうから見てた所を考えたら、なんとなくわかりそうだけどな。」
しょうもない事を考えてるな。そう思った俺はおもむろに、おじさんの固くなった股間を握った。するとキモい悲鳴を叫んだ。
「や、やめてくれ!俺は男に興味が___」
「邪魔なもんぶら下げてんなおっさん。善意のボランティアだ。消してやるよ。」
頭に思い描くのは数式。多大なる練習によって、頭にイメージがなくとも、距離を明確に計算できるようになったので瞬間移動をより使い勝手よく使えるようになった。
つまりだ。俺の手に収まってた股間は虚数空間に消えて、皮膚組織と神経を体から分断した。
「ァァァ!!」
股間を抑えながら内股になって地面に倒れた。
「二度とあらわれんじゃねぇぞ」
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