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第7話 断罪の時、そして指輪は輝く
翌日。ブライダルサロンの空気は、張り詰めた糸のように緊張していた。
午前十時。
通常業務の時間だが、サロンの入口には「臨時ミーティング中」の札が掲げられ、スタッフ全員が集められていた。
正面に立っているのは、一条蓮社長。そして、顧問弁護士と情報システム部の部長だ。
優斗と梨花は、最前列で勝ち誇ったような顔をしている。
彼らは信じているのだ。この会議が、昨日の「誤送信トラブル」を起こした私を糾弾し、処分するためのものだと。
「……それでは、昨日のトラブルについて報告する」
蓮の冷徹な声が響く。
優斗がわざとらしく挙手をした。
「社長! 営業部の木村です。今回の件、元婚約者として、彼女の管理不足を深くお詫び申し上げます。公私混同して浮かれているから、このようなミスを……」
「黙っていろ」
蓮は優斗を一瞥もしなかった。
彼はスクリーンを指差した。そこに映し出されたのは、昨日のアクセスログと、防犯カメラの映像だった。
「調査の結果、相沢の端末から偽メールが送信されたのは、午後二時十五分。……この時、相沢はどこにいた?」
「えっと……」
スタッフたちがざわめく。
私は一歩前に出て、はっきりと答えた。
「私はその時間、資料室で在庫確認をしていました。サロンにはいませんでした」
「ああ、その通りだ。カメラにも、資料室にいるお前の姿が映っている。……では、誰が相沢の席にいたのか」
蓮が合図を送ると、映像が切り替わった。
映し出されたのは、誰もいない私のデスクに忍び寄り、素早い手つきでキーボードを叩く高山梨花の姿だった。
「なっ……!?」
梨花の顔から血の気が引いていくのが分かった。
優斗も目を見開き、口をパクパクさせている。
「こ、これは……誤解です! 私はただ、美月先輩のパソコンがつけっぱなしだったから、親切でスリープにしようと……」
「ほう? スリープにするのに、わざわざログインパスワードを入力する必要があるのか?」
蓮の指摘に、梨花が凍りつく。
「相沢は社内規定通り、離席時にロックを掛けていた。だが、お前は迷いなくパスワードを入力し、解除している。……なぜだ?」
「そ、それは……美月先輩に教えてもらって……」
「嘘をつくな」
蓮の声が、雷のように落ちた。
彼は別の映像を映し出した。それは一週間前の映像だ。
私がパスワードを入力している背後から、梨花がスマートフォンのカメラをズームにして、手元を盗撮している姿が鮮明に映っていた。
「これが手口だ。信頼していた後輩に背後から盗み見られることまでは、さすがの相沢も防げなかったようだな」
サロン中から、梨花への軽蔑の眼差しが一斉に向けられる。
「最低……」「犯罪じゃない?」というひそひそ声。
梨花はその場に崩れ落ちた。
「高山梨花。これは単なる悪戯ではない。不正アクセス禁止法違反、および威力業務妨害だ。……警察に突き出してもいいんだぞ?」
「い、嫌! 警察だけは……! お願いします、許して……!」
梨花が泣き叫ぶ。
すると、今まで黙っていた優斗が、突然梨花を突き飛ばした。
「ふざけんなお前! 何てことしてくれたんだ! 俺の顔に泥を塗りやがって!」
優斗は必死の形相で蓮に向き直り、頭を下げた。
「しゃ、社長! 僕は知りませんでした! まさかこいつが、こんな陰湿なことをしていたなんて……! 僕も被害者です!」
自分だけ助かろうとするその浅ましさに、私は吐き気すら覚えた。
けれど、蓮は冷ややかな目で優斗を見下ろしただけだった。
「被害者? ……笑わせるな」
蓮はさらに別の音声データを再生した。
昨日の給湯室での会話だ。
『お前が消したってことだろ!? 自分のミスを認めろ!』
優斗が私を怒鳴りつけ、罪を擦りつけようとした音声が、クリアに再生される。
「お前は調査もせず、頭ごなしに相沢を犯人扱いし、精神的に追い詰めた。……それに、梨花が犯行に及んだ動機は、お前が裏で『相沢を追い出せ』と焚きつけたからだという証言も、他の社員から取れている」
「そ、そんな……」
「木村優斗。お前は監督責任どころか、共犯者だ」
優斗が膝から崩れ落ちる。
蓮は二人の前に立ち、死刑宣告をするように告げた。
「両名とも、本日付けで懲戒解雇とする」
「か、解雇……!?」
「待ってください社長! クビになったら、家のローンが……車のローンだってあるんです!」
優斗がすがりつこうとするが、蓮の側近たちがそれを阻む。
「さらに、今回の件で当ホテルの信用は傷ついた。顧客への補填、およびブランドイメージ毀損に対する損害賠償を請求する。……覚悟しておけ、数百万では済まないぞ」
「ひっ……!」
優斗と梨花は、絶望に顔を歪めて震え上がった。
職を失い、借金を背負い、業界での噂も広まるだろう。二人の人生は、今日ここで終わったも同然だ。
「……どうして」
優斗が、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で、私と蓮を交互に見た。
「どうして、相沢なんかのためにここまで……。たかが一社員のために、社長が動くなんておかしいだろ……!」
まだ分かっていないのか。
蓮は呆れたように息を吐くと、私の腰を抱き寄せた。
そして、私の左手を高く掲げさせた。
サロンの照明を受けて、薬指の巨大なダイヤモンドが、暴力的なまでの輝きを放つ。
その輝きが、優斗と梨花の目を焼き尽くす。
「相沢美月は、俺の婚約者だ」
「――は?」
優斗の声が裏返る。
周囲のスタッフからも、「ええええっ!?」「あの指輪、やっぱり……!」と悲鳴のような驚きの声が上がった。
「彼女を傷つけることは、俺への宣戦布告と同義だ。……よく覚えておけ、愚か者ども」
蓮の宣言は、サロン中の空気を支配した。
優斗はパクパクと口を開閉させ、私の指輪と、梨花の指にある安っぽい指輪を見比べ――そして、完全に心が折れたように項垂れた。
「連れて行け」
蓮の合図で、警備員たちが二人を引きずり出していく。
「待って! 美月、助けてくれ! 俺たち友達だろ!?」「嫌ぁ! 離してぇ!」
断末魔のような叫び声が遠ざかり、やがて静寂が戻った。
私は、震える手で胸を押さえた。
終わった。
私を苦しめてきた元凶たちが、完全に排除されたのだ。
「……美月」
蓮が、公衆の面前で初めて下の名前を呼んだ。
彼は私の手を取り、指輪に口付けた。
「遅くなってすまない。……もう、お前を傷つけるものは何もいない」
その瞳には、社長としての冷徹さはなく、ただ一人の男としての、深く重い愛情だけがあった。
周囲のスタッフたちが、羨望のため息を漏らす。
私は涙をこらえきれず、彼の胸に顔を埋めた。
この最強の「盾」に守られて、私の新しい人生が、今ようやく始まったのだ。
しかし、私はまだ知らなかった。
障害がなくなったことで、彼の「独占欲」と「溺愛」が、タガが外れたように暴走し始めることを。
オフィスだろうが自宅だろうが関係ない、甘くて重い「ご褒美タイム」が待っていることを。
午前十時。
通常業務の時間だが、サロンの入口には「臨時ミーティング中」の札が掲げられ、スタッフ全員が集められていた。
正面に立っているのは、一条蓮社長。そして、顧問弁護士と情報システム部の部長だ。
優斗と梨花は、最前列で勝ち誇ったような顔をしている。
彼らは信じているのだ。この会議が、昨日の「誤送信トラブル」を起こした私を糾弾し、処分するためのものだと。
「……それでは、昨日のトラブルについて報告する」
蓮の冷徹な声が響く。
優斗がわざとらしく挙手をした。
「社長! 営業部の木村です。今回の件、元婚約者として、彼女の管理不足を深くお詫び申し上げます。公私混同して浮かれているから、このようなミスを……」
「黙っていろ」
蓮は優斗を一瞥もしなかった。
彼はスクリーンを指差した。そこに映し出されたのは、昨日のアクセスログと、防犯カメラの映像だった。
「調査の結果、相沢の端末から偽メールが送信されたのは、午後二時十五分。……この時、相沢はどこにいた?」
「えっと……」
スタッフたちがざわめく。
私は一歩前に出て、はっきりと答えた。
「私はその時間、資料室で在庫確認をしていました。サロンにはいませんでした」
「ああ、その通りだ。カメラにも、資料室にいるお前の姿が映っている。……では、誰が相沢の席にいたのか」
蓮が合図を送ると、映像が切り替わった。
映し出されたのは、誰もいない私のデスクに忍び寄り、素早い手つきでキーボードを叩く高山梨花の姿だった。
「なっ……!?」
梨花の顔から血の気が引いていくのが分かった。
優斗も目を見開き、口をパクパクさせている。
「こ、これは……誤解です! 私はただ、美月先輩のパソコンがつけっぱなしだったから、親切でスリープにしようと……」
「ほう? スリープにするのに、わざわざログインパスワードを入力する必要があるのか?」
蓮の指摘に、梨花が凍りつく。
「相沢は社内規定通り、離席時にロックを掛けていた。だが、お前は迷いなくパスワードを入力し、解除している。……なぜだ?」
「そ、それは……美月先輩に教えてもらって……」
「嘘をつくな」
蓮の声が、雷のように落ちた。
彼は別の映像を映し出した。それは一週間前の映像だ。
私がパスワードを入力している背後から、梨花がスマートフォンのカメラをズームにして、手元を盗撮している姿が鮮明に映っていた。
「これが手口だ。信頼していた後輩に背後から盗み見られることまでは、さすがの相沢も防げなかったようだな」
サロン中から、梨花への軽蔑の眼差しが一斉に向けられる。
「最低……」「犯罪じゃない?」というひそひそ声。
梨花はその場に崩れ落ちた。
「高山梨花。これは単なる悪戯ではない。不正アクセス禁止法違反、および威力業務妨害だ。……警察に突き出してもいいんだぞ?」
「い、嫌! 警察だけは……! お願いします、許して……!」
梨花が泣き叫ぶ。
すると、今まで黙っていた優斗が、突然梨花を突き飛ばした。
「ふざけんなお前! 何てことしてくれたんだ! 俺の顔に泥を塗りやがって!」
優斗は必死の形相で蓮に向き直り、頭を下げた。
「しゃ、社長! 僕は知りませんでした! まさかこいつが、こんな陰湿なことをしていたなんて……! 僕も被害者です!」
自分だけ助かろうとするその浅ましさに、私は吐き気すら覚えた。
けれど、蓮は冷ややかな目で優斗を見下ろしただけだった。
「被害者? ……笑わせるな」
蓮はさらに別の音声データを再生した。
昨日の給湯室での会話だ。
『お前が消したってことだろ!? 自分のミスを認めろ!』
優斗が私を怒鳴りつけ、罪を擦りつけようとした音声が、クリアに再生される。
「お前は調査もせず、頭ごなしに相沢を犯人扱いし、精神的に追い詰めた。……それに、梨花が犯行に及んだ動機は、お前が裏で『相沢を追い出せ』と焚きつけたからだという証言も、他の社員から取れている」
「そ、そんな……」
「木村優斗。お前は監督責任どころか、共犯者だ」
優斗が膝から崩れ落ちる。
蓮は二人の前に立ち、死刑宣告をするように告げた。
「両名とも、本日付けで懲戒解雇とする」
「か、解雇……!?」
「待ってください社長! クビになったら、家のローンが……車のローンだってあるんです!」
優斗がすがりつこうとするが、蓮の側近たちがそれを阻む。
「さらに、今回の件で当ホテルの信用は傷ついた。顧客への補填、およびブランドイメージ毀損に対する損害賠償を請求する。……覚悟しておけ、数百万では済まないぞ」
「ひっ……!」
優斗と梨花は、絶望に顔を歪めて震え上がった。
職を失い、借金を背負い、業界での噂も広まるだろう。二人の人生は、今日ここで終わったも同然だ。
「……どうして」
優斗が、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で、私と蓮を交互に見た。
「どうして、相沢なんかのためにここまで……。たかが一社員のために、社長が動くなんておかしいだろ……!」
まだ分かっていないのか。
蓮は呆れたように息を吐くと、私の腰を抱き寄せた。
そして、私の左手を高く掲げさせた。
サロンの照明を受けて、薬指の巨大なダイヤモンドが、暴力的なまでの輝きを放つ。
その輝きが、優斗と梨花の目を焼き尽くす。
「相沢美月は、俺の婚約者だ」
「――は?」
優斗の声が裏返る。
周囲のスタッフからも、「ええええっ!?」「あの指輪、やっぱり……!」と悲鳴のような驚きの声が上がった。
「彼女を傷つけることは、俺への宣戦布告と同義だ。……よく覚えておけ、愚か者ども」
蓮の宣言は、サロン中の空気を支配した。
優斗はパクパクと口を開閉させ、私の指輪と、梨花の指にある安っぽい指輪を見比べ――そして、完全に心が折れたように項垂れた。
「連れて行け」
蓮の合図で、警備員たちが二人を引きずり出していく。
「待って! 美月、助けてくれ! 俺たち友達だろ!?」「嫌ぁ! 離してぇ!」
断末魔のような叫び声が遠ざかり、やがて静寂が戻った。
私は、震える手で胸を押さえた。
終わった。
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「……美月」
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彼は私の手を取り、指輪に口付けた。
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私は涙をこらえきれず、彼の胸に顔を埋めた。
この最強の「盾」に守られて、私の新しい人生が、今ようやく始まったのだ。
しかし、私はまだ知らなかった。
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