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第46話 【大阪冬の陣】夜行バスの魔王と、7億のたこ焼き
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「……美月」
「はい、社長」
「膝が……前の座席に当たる」
深夜0時。
東京駅八重洲口バスターミナルを出発した『ドリーム号(4列シート)』の車内。
身長185センチ、脚長族の魔王・一条蓮は、かつてない窮屈さと戦っていた。
「我慢してください。……新幹線なら往復3万円ですが、これなら片道4500円です」
「……拷問器具か、これは」
蓮は長い脚を折りたたみ、アルマーニのスーツを小さく縮こまらせていた。
隣の席の私は、彼の肩に頭を預けてクスクス笑う。
「でも、悪くないでしょ? 修学旅行みたいで」
「……ふん。修学旅行など行ったことがない(帝王学の授業で欠席)」
蓮は不満そうに呟いたが、バスが消灯し、暗闇になるとそっと私の手を握ってきた。
「……狭いな」
「うん」
「だが……お前の体温が近いのは、悪くない」
カーテンの隙間から高速道路の街灯が差し込み、蓮の横顔を照らす。
文句を言いながらも、彼は私の頭を自分の肩に乗せ直し、ブランケットを掛けてくれた。
「寝ろ、美月。……大阪に着いたら、戦場だ」
「はい……おやすみなさい、蓮」
揺れる車内。
密着度120%の深夜バスは、下手なスイートルームよりドキドキした。
翌朝7時。大阪・梅田。
「着いたぞ、美月。……腰が爆発しそうだ」
バスから降りた蓮は、ロボットのような動きでストレッチをした。
そこへ、ド派手な黄色いハマー(高級SUV)が横付けされた。
「ガハハハハ! よう来はったな、一条はん!!」
降りてきたのは、全身ヒョウ柄のスーツを着た、恰幅の良いおじさん。
昨日のパーティーで、蓮のコンサル権を7億で落札した『なにわ建設』の社長、虎之助(とらのすけ)氏だ。
「……おはようございます、虎之助社長」
蓮はサングラスをかけ直し、ビシッと名刺を出した。
「時間がない。……さっそく御社へ案内しろ。1時間で7億分の利益を出してやる」
「せっかちやなぁ! まあええわ、乗ってーや!」
私たちはハマーに乗せられ、大阪のド真ん中にある本社ビルへ連行された。
「……なるほど。状況は理解した」
なにわ建設の社長室。
蓮は決算書をパラパラと捲り、ものの5分でバタンと閉じた。
「虎之助社長。……御社は売上は好調だが、利益率が異常に低い。原因は明白だ」
「な、なんや? わしの経営が悪いんか?」
「いや。……『飴ちゃん』だ」
「は?」
蓮は窓の外、オフィスの執務室を指差した。
そこでは、大阪のおばちゃん社員たちが、猛烈な勢いで飴を配り合っていた。
「社員一人当たりの『雑談時間』と『飴配布時間』が、業務時間の20%を占めている。……さらに、営業マンが客先で『値引き』しすぎだ。『まけてーな』と言われて、すぐに『勉強しまっせ』と言うな」
「そ、それが大阪の商売やがな!」
「甘い。……大阪商人の本質は『始末(節約)』と『算用(計算)』だろ?」
蓮はホワイトボードに向かい、マジックで数式を書き殴った。
「いいか。……今後、飴の配布は『休憩時間のみ』とする。さらに、値引きは『次の発注確約』とセットにする以外は禁止だ」
蓮の目は、鬼コンサルタントのそれだった。
「その代わり……浮いた経費で、社員食堂に『たこ焼き機』を導入しろ」
「へ?」
虎之助社長が目を丸くする。
「大阪人にとって、たこ焼きはソウルフードであり、コミュニケーションツールだ。……飴を配るより、皆で鉄板を囲む方がチームワークは向上する。……かつ、粉もんは原価率が低い」
蓮はニヤリと笑った。
「福利厚生の充実によるモチベーションアップと、無駄な交際費の削減。……これで年間10億の利益改善が見込める」
「……!!」
虎之助社長が震え出した。
そして、ガシッと蓮の手を握った。
「あんた……天才や! さすが魔王や!」
「……魔王ではない。コストカッターだ」
こうして、わずか45分でコンサルは終了した。
残り15分。
「一条はん! 礼に美味いたこ焼き屋連れてったるわ!」
道頓堀の屋台。
高級スーツを着た魔王と、ヒョウ柄社長が、プラスチックの舟皿に入ったたこ焼きを突っついていた。
「……熱ッ!」
蓮がハフハフしながら、たこ焼きを口に運ぶ。
「……どうや? 8個で500円や」
「……悔しいが、美味い」
蓮は真剣な顔でソースを舐めた。
「外はカリッ、中はトロッ。……この食感のコントラストは、フレンチの技法にも通じる。……原価計算すると、利益率は約60%か。……優秀なビジネスモデルだ」
「ガハハ! せやろ!」
虎之助社長は豪快に笑い、私にも爪楊枝を差し出した。
「美月ちゃんも食べり! ……しかし一条はん、あんた変わったな」
「……何がだ」
「昔のあんたは、もっと目が死んどった。……今は、ええ目しとる。隣にええ女がおるからか?」
虎之助社長が私を見てニヤニヤする。
蓮はフンと鼻を鳴らし、私の肩を抱き寄せた。
「……当然だ。俺の活力源(ガソリン)だからな」
「ヒューヒュー! 大阪の夏より熱いわ!」
帰り道。新大阪駅。
「……蓮、帰りは新幹線?」
私が期待を込めて聞くと、蓮はキリッとした顔で切符を見せた。
「いいや。……『ぷらっとこだま』だ」
「え?」
「各駅停車だが、ドリンク券がついてくる。……しかも通常料金より2000円安い」
「……7億稼いだのに?」
「稼いだ金は、会社の借金返済と投資に回す。……俺たちの贅沢は、これだ」
蓮が売店で買ってきたのは、『551の豚まん』だった。
「……車内で食べると匂うから、ホームで食べるぞ」
「ふふっ。……はい、社長」
新幹線のホーム。
ベンチに座り、二人で豚まんを頬張る。
周りの視線なんて気にならない。
「……美月」
「ん?」
「大阪も悪くなかったな。……また来るか?」
「うん。……今度は、観光で来たいな」
「そうだな。……USJの『エクスプレス・パス』の原価率を計算しに行くか」
「職業病!」
新幹線が滑り込んでくる。
魔王様の「ドケチ改革」は、まだ始まったばかり。
次はどんな場所で、どんな「無駄」を斬り捨てるのか。
……とりあえず、帰りの4時間は、彼の肩でぐっすり眠らせてもらおう。
豚まんの匂いと、大好きな人の香りに包まれて。
「はい、社長」
「膝が……前の座席に当たる」
深夜0時。
東京駅八重洲口バスターミナルを出発した『ドリーム号(4列シート)』の車内。
身長185センチ、脚長族の魔王・一条蓮は、かつてない窮屈さと戦っていた。
「我慢してください。……新幹線なら往復3万円ですが、これなら片道4500円です」
「……拷問器具か、これは」
蓮は長い脚を折りたたみ、アルマーニのスーツを小さく縮こまらせていた。
隣の席の私は、彼の肩に頭を預けてクスクス笑う。
「でも、悪くないでしょ? 修学旅行みたいで」
「……ふん。修学旅行など行ったことがない(帝王学の授業で欠席)」
蓮は不満そうに呟いたが、バスが消灯し、暗闇になるとそっと私の手を握ってきた。
「……狭いな」
「うん」
「だが……お前の体温が近いのは、悪くない」
カーテンの隙間から高速道路の街灯が差し込み、蓮の横顔を照らす。
文句を言いながらも、彼は私の頭を自分の肩に乗せ直し、ブランケットを掛けてくれた。
「寝ろ、美月。……大阪に着いたら、戦場だ」
「はい……おやすみなさい、蓮」
揺れる車内。
密着度120%の深夜バスは、下手なスイートルームよりドキドキした。
翌朝7時。大阪・梅田。
「着いたぞ、美月。……腰が爆発しそうだ」
バスから降りた蓮は、ロボットのような動きでストレッチをした。
そこへ、ド派手な黄色いハマー(高級SUV)が横付けされた。
「ガハハハハ! よう来はったな、一条はん!!」
降りてきたのは、全身ヒョウ柄のスーツを着た、恰幅の良いおじさん。
昨日のパーティーで、蓮のコンサル権を7億で落札した『なにわ建設』の社長、虎之助(とらのすけ)氏だ。
「……おはようございます、虎之助社長」
蓮はサングラスをかけ直し、ビシッと名刺を出した。
「時間がない。……さっそく御社へ案内しろ。1時間で7億分の利益を出してやる」
「せっかちやなぁ! まあええわ、乗ってーや!」
私たちはハマーに乗せられ、大阪のド真ん中にある本社ビルへ連行された。
「……なるほど。状況は理解した」
なにわ建設の社長室。
蓮は決算書をパラパラと捲り、ものの5分でバタンと閉じた。
「虎之助社長。……御社は売上は好調だが、利益率が異常に低い。原因は明白だ」
「な、なんや? わしの経営が悪いんか?」
「いや。……『飴ちゃん』だ」
「は?」
蓮は窓の外、オフィスの執務室を指差した。
そこでは、大阪のおばちゃん社員たちが、猛烈な勢いで飴を配り合っていた。
「社員一人当たりの『雑談時間』と『飴配布時間』が、業務時間の20%を占めている。……さらに、営業マンが客先で『値引き』しすぎだ。『まけてーな』と言われて、すぐに『勉強しまっせ』と言うな」
「そ、それが大阪の商売やがな!」
「甘い。……大阪商人の本質は『始末(節約)』と『算用(計算)』だろ?」
蓮はホワイトボードに向かい、マジックで数式を書き殴った。
「いいか。……今後、飴の配布は『休憩時間のみ』とする。さらに、値引きは『次の発注確約』とセットにする以外は禁止だ」
蓮の目は、鬼コンサルタントのそれだった。
「その代わり……浮いた経費で、社員食堂に『たこ焼き機』を導入しろ」
「へ?」
虎之助社長が目を丸くする。
「大阪人にとって、たこ焼きはソウルフードであり、コミュニケーションツールだ。……飴を配るより、皆で鉄板を囲む方がチームワークは向上する。……かつ、粉もんは原価率が低い」
蓮はニヤリと笑った。
「福利厚生の充実によるモチベーションアップと、無駄な交際費の削減。……これで年間10億の利益改善が見込める」
「……!!」
虎之助社長が震え出した。
そして、ガシッと蓮の手を握った。
「あんた……天才や! さすが魔王や!」
「……魔王ではない。コストカッターだ」
こうして、わずか45分でコンサルは終了した。
残り15分。
「一条はん! 礼に美味いたこ焼き屋連れてったるわ!」
道頓堀の屋台。
高級スーツを着た魔王と、ヒョウ柄社長が、プラスチックの舟皿に入ったたこ焼きを突っついていた。
「……熱ッ!」
蓮がハフハフしながら、たこ焼きを口に運ぶ。
「……どうや? 8個で500円や」
「……悔しいが、美味い」
蓮は真剣な顔でソースを舐めた。
「外はカリッ、中はトロッ。……この食感のコントラストは、フレンチの技法にも通じる。……原価計算すると、利益率は約60%か。……優秀なビジネスモデルだ」
「ガハハ! せやろ!」
虎之助社長は豪快に笑い、私にも爪楊枝を差し出した。
「美月ちゃんも食べり! ……しかし一条はん、あんた変わったな」
「……何がだ」
「昔のあんたは、もっと目が死んどった。……今は、ええ目しとる。隣にええ女がおるからか?」
虎之助社長が私を見てニヤニヤする。
蓮はフンと鼻を鳴らし、私の肩を抱き寄せた。
「……当然だ。俺の活力源(ガソリン)だからな」
「ヒューヒュー! 大阪の夏より熱いわ!」
帰り道。新大阪駅。
「……蓮、帰りは新幹線?」
私が期待を込めて聞くと、蓮はキリッとした顔で切符を見せた。
「いいや。……『ぷらっとこだま』だ」
「え?」
「各駅停車だが、ドリンク券がついてくる。……しかも通常料金より2000円安い」
「……7億稼いだのに?」
「稼いだ金は、会社の借金返済と投資に回す。……俺たちの贅沢は、これだ」
蓮が売店で買ってきたのは、『551の豚まん』だった。
「……車内で食べると匂うから、ホームで食べるぞ」
「ふふっ。……はい、社長」
新幹線のホーム。
ベンチに座り、二人で豚まんを頬張る。
周りの視線なんて気にならない。
「……美月」
「ん?」
「大阪も悪くなかったな。……また来るか?」
「うん。……今度は、観光で来たいな」
「そうだな。……USJの『エクスプレス・パス』の原価率を計算しに行くか」
「職業病!」
新幹線が滑り込んでくる。
魔王様の「ドケチ改革」は、まだ始まったばかり。
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