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第五章 1年生 冬休み
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「明日、博多に帰るんだろ。夜は寿司でも食べに行こうか?」
「いや、最後の夜は二人でいたいから俺が作る。
母さんは仕事が終わったら、真っ直ぐ帰って来て」
「わかった、じゃあ頼むね」
年末年始、母親が勤めるスーパーのおせち料理以外はお雑煮まで全部俺が料理を作っていた。
母は子供のいる社員の代わりに、年末年始を休まず出勤している。
俺はその間に料理、掃除、洗濯をこなしていた。
母の休みになった1月4日、5日は新幹線で熱海温泉まで1泊2日の旅行に連れて行ったが、喜んでついてきた。
以前は母が意地を張って行こうとしなかったので、やっと関係を修復出来たんだと実感する。
「毅が毎朝作ってくれたフレンチトーストが一番好きだった」
寄せ鍋をつつきながら、母がポツリと言う。
「気に入ったのなら、また作りに帰ってくるよ」
ホテルを2日で切り上げて、都営住宅に泊まったのが良かった。
俺としても昼間は自由な時間があったので、お世話になっていた歯科クリニックや美容室にも行くことが出来た。
翌朝もリクエスト通りにフレンチトーストを作って、コーヒーをハンドドリップで淹れた。
一緒に朝食を取ってから、母親と一緒に部屋を出た。
そのまま東京駅まで移動して、荷物を預ける。
身軽になって上野に向かい、送迎車で吉原に着いた。
「香山さん、明けましておめでとうございます」
「瀬里香ちゃん、おめでとう」
「新年から、指名ありがとう」
「博多に帰る前に、君に逢いたかった」
彼女が密着してきて、一緒に部屋に入る。
直ぐに抱き合ってキスした後、俺を脱がせにかかった。
「もう博多に帰っちゃうの」
「ああ、明後日から製菓学校が始まるんだ」
あっという間に裸にされて、俺も彼女のドレスのジッパーを下ろした。
「何もしなくていいから、まずは温まろう」
「でも時間が」
「120分だから、無理しなくていい」
最初の10分くらいは、バスタブにつかって話をする。
十分に温まってから、身体を洗ってもらった。
もう一度バスタブで温まったら、マットもしないでベッドに直行。
彼女のペースで盛り上がったら、騎乗位で責められる。
「出して、イッちゃう」
「中でイッて」
彼女のサインに合わせて、下から吹き上げるように発射した。
「いっぱい出てる」
俺に覆いかぶさってる瀬里香が中を締め付ける。
「君が責め続けたからだ」
「香山さんが優しいんだもん、本気になっちゃった」
嘘でも、演技でも、男は嬉しい。
スキンを外し、ドリンクを受け取る。
「バッグを出してくれ」
自分のバッグを受け取り、中からお土産を出した。
「これ、博多のお土産」
「何?」
「開けてみて」
丁寧に包装紙を開けると、博多織のスマホケースが入っていた。
「あ、きれい」
「博多織っていう、着物の帯に使う素材で出来ている」
「ありがとう、今日から使うね」
2回戦は彼女が下になり、しっとりと愛し合う。
偽りだが、それでも恋人気分は味わえた。
「東京に帰ってきたら、また遊びに来てね」
「ああ、瀬里香に逢うのも東京に帰ってくる楽しみだよ」
「香山さんって、ホントに遊び上手なんだから」
「いや、最後の夜は二人でいたいから俺が作る。
母さんは仕事が終わったら、真っ直ぐ帰って来て」
「わかった、じゃあ頼むね」
年末年始、母親が勤めるスーパーのおせち料理以外はお雑煮まで全部俺が料理を作っていた。
母は子供のいる社員の代わりに、年末年始を休まず出勤している。
俺はその間に料理、掃除、洗濯をこなしていた。
母の休みになった1月4日、5日は新幹線で熱海温泉まで1泊2日の旅行に連れて行ったが、喜んでついてきた。
以前は母が意地を張って行こうとしなかったので、やっと関係を修復出来たんだと実感する。
「毅が毎朝作ってくれたフレンチトーストが一番好きだった」
寄せ鍋をつつきながら、母がポツリと言う。
「気に入ったのなら、また作りに帰ってくるよ」
ホテルを2日で切り上げて、都営住宅に泊まったのが良かった。
俺としても昼間は自由な時間があったので、お世話になっていた歯科クリニックや美容室にも行くことが出来た。
翌朝もリクエスト通りにフレンチトーストを作って、コーヒーをハンドドリップで淹れた。
一緒に朝食を取ってから、母親と一緒に部屋を出た。
そのまま東京駅まで移動して、荷物を預ける。
身軽になって上野に向かい、送迎車で吉原に着いた。
「香山さん、明けましておめでとうございます」
「瀬里香ちゃん、おめでとう」
「新年から、指名ありがとう」
「博多に帰る前に、君に逢いたかった」
彼女が密着してきて、一緒に部屋に入る。
直ぐに抱き合ってキスした後、俺を脱がせにかかった。
「もう博多に帰っちゃうの」
「ああ、明後日から製菓学校が始まるんだ」
あっという間に裸にされて、俺も彼女のドレスのジッパーを下ろした。
「何もしなくていいから、まずは温まろう」
「でも時間が」
「120分だから、無理しなくていい」
最初の10分くらいは、バスタブにつかって話をする。
十分に温まってから、身体を洗ってもらった。
もう一度バスタブで温まったら、マットもしないでベッドに直行。
彼女のペースで盛り上がったら、騎乗位で責められる。
「出して、イッちゃう」
「中でイッて」
彼女のサインに合わせて、下から吹き上げるように発射した。
「いっぱい出てる」
俺に覆いかぶさってる瀬里香が中を締め付ける。
「君が責め続けたからだ」
「香山さんが優しいんだもん、本気になっちゃった」
嘘でも、演技でも、男は嬉しい。
スキンを外し、ドリンクを受け取る。
「バッグを出してくれ」
自分のバッグを受け取り、中からお土産を出した。
「これ、博多のお土産」
「何?」
「開けてみて」
丁寧に包装紙を開けると、博多織のスマホケースが入っていた。
「あ、きれい」
「博多織っていう、着物の帯に使う素材で出来ている」
「ありがとう、今日から使うね」
2回戦は彼女が下になり、しっとりと愛し合う。
偽りだが、それでも恋人気分は味わえた。
「東京に帰ってきたら、また遊びに来てね」
「ああ、瀬里香に逢うのも東京に帰ってくる楽しみだよ」
「香山さんって、ホントに遊び上手なんだから」
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