18 / 65
本編
18.君の最奥に消えない烙印を
しおりを挟む
「さて、何処に刻もうかな」
殿下は、わたくしを脱がし、膝を立てたわたくしの脚の間へと入り、機嫌良さそうにわたくしを見下ろしています。
わたくし、今……己の身を全て殿下に捧げるのですね……何だかとても不安ですけれど、頑張るのです、シルヴィア!
「その烙印は痛いのですか?」
「ん? そうだね。破瓜の痛み程度はあるかもしれないね。だけど、君は何も考えずに、僕を受け入れれば良いんだよ」
「はい……」
わたくし……大丈夫でしょうか?
この短期間で、殿下の手の内にコロコロと転がり落ちている感じが否めないのですけれど……。
とても容易い女だと思われていそうです……。
まだ殿下を好きかどうかは分かりませんが、体を重ねた殿方と一生を共にするのが、女性の幸せだと聞いたことがあります。
なので、きっと……歪でも殿下の手を取る事が、わたくしの幸せになるのですよね?
「迷いなど捨てて、僕のものになりたまえ」
「は、はい……色々と不安を感じてしまって……マリッジブルーというやつでしょうか?」
「まだ婚姻はしないよ?」
「でも、似たようなものでしょう?」
色々な葛藤や不安がグルグルと巡るくらい許して欲しいのです。
殿下がわたくしに執着しているのは分かっていても、お互い愛し合っている訳ではないので……やはり不安なのです。
いずれ、殿下がわたくしを愛して下さる日は来るでしょうか?
わたくしも……心から殿下を愛せる日が来るのでしょうか? 手を取るからには、愛し合いたいのです……そんな事を考えるわたくしは夢見がちでしょうか?
「やはり、此処かな」
殿下は、昨夜剃ったわたくしのVラインを手でなぞりました。
その瞬間、ゾクリとした感覚が走り、期待と羞恥が入り混じった顔で、殿下をジッと見つめてしまいました。
「痛みや不安すら感じる暇もなく、何も考えられなくしてから刻んであげるよ」
そう仰った殿下は、わたくしの体をなぞり、わたくしの秘所に舌を這わせ、入り口を指でなぞりました。
「あっ……んぅ、殿下……ふ、ぁっ」
殿下が秘所の蕾を吸うたびに、甘い痺れが全身を走り、体が跳ねてしまうのです。跳ねる腰を抑えるように、脚を抱えられて、吸いながら舌で舐められると、わたくしは悲鳴ような声をあげて、殿下の髪を掴みながら、体を仰け反らせてしまいました。
「ひう、ああっ……んんあっ……待っ、イッちゃいます、イク、殿下っ」
「まだ駄目だよ」
イッちゃうと思った瞬間、口が離されて、殿下はわたくしを加虐心に満ちた笑みで見下ろしました。
「沢山我慢してからイッた方が気持ちが良いから、我慢したまえ」
「いやっ、殿下……いやですっ、あっ、ああっ」
少し熱が引いた秘所の蕾を指で弄りながら、ナカに指を沈めていく殿下に、わたくしはまたすぐに昂り、イッてしまいそうになりました。
けれど、殿下はイカせて下さいません。
もどかしさに腰を揺らしてしまうと、「シルヴィア」という咎める様なお声と共に、殿下の手で腰が押さえられてしまいました。
ですが、もう片方の手はわたくしの秘所を弄っていて……2本もの指がナカに入っているのです。
昂っては止められ、少し落ち着くとまた秘所の蕾とナカを弄って昂らされ、わたくしは泣きながら何度もイカせて下さいと懇願致しました。
「そろそろ良いかな」
「ひあぁぁぁっ!!」
その声と共に突然熱い楔が押し込まれ、わたくしは体を仰け反らせながら、イッてしまいました。
イク瞬間、魔法陣のようなものが見え、とても綺麗な光が見えましたけれど、わたくしはそれどころではなく、殿下が刺激を与えて下さる度に今まで溜め込まされた快感を吐き出すように、何度もイッてしまいました。
「とても良いよ、シルヴィア。従属の烙印を刻む刺激ですらイクとは、それでこそ僕の奴隷だよ」
烙印を刻む刺激?
そんなの分からないのです……。
ですが、刻み終わったのか……殿下は突然激しく律動なさいました。
「ひ、あっ……あ……ふあ、ふあぁ、も、だめっ……ああっ、いやぁっ」
「そうか……嫌か……」
あまりにも激しく奥を穿たれて、わたくしはまたイキそうになってしまい、殿下のお声が聞こえないくらい、殿下が下さる快感にのまれていました。
「あっ、ああっ、イッちゃ、殿下……イッちゃいますっ、あっ…………え?」
イクと思った瞬間、動きを止められて、わたくしは涙ながらに殿下を見つめました。
どうして……どうしてですか?
「シルヴィアは嫌なんだよね? じゃあ、このまま動かない方が良いかな?」
「殿下……?」
「このまま、少し休憩しようか? 性急過ぎたかな?」
わたくしが違う事を示すために首を横に振っても、殿下は笑うだけです。
動いて下さらず、わたくしが腰を揺らさない様にガッチリと固定するように掴んでいます。
「あ、あの……嫌ではありません……だから……」
「無理はしなくて良いよ。少し休憩すれば良い」
「殿下っ」
違うのです……嫌と言ったつもりなんてないのです……。本当は分かっているくせに……どうして、そのような意地悪をするのですか?
わたくしは目をギュッと瞑り、己の熱に抗おうとしましたが、目を瞑るとナカに埋められた殿下のカタチを意識してしまい、更に疼く事になってしまいました。
嗚呼、変になりそうです……。
殿下はわたくしが困るのを見て遊んでいるのです。
殿下の手をギュッと掴むと、殿下が前屈みになり、首筋に吸い付き痕をつけました。その僅かな動作でも感じてしまうのです。
けれど、とてももどかしくて……もっと刺激が欲しくて……堪らないのです……。
「駄目だよ、シルヴィア。突然、ナカを締めないでくれたまえ」
クスクス笑う殿下に、わたくしは強請るように手を伸ばしました。
「殿下、お願いします。イキそうだったのです……お願いします。動いて下さい……わたくし……」
「そうなのかい? どうしようかな?」
「殿下っ……意地悪をしないで下さい」
お願いします……殿下……いっぱい動いて……イカせて下さい……。
殿下は笑いながら、わたくしの耳朶に口付け、そして囁きました。
その命令にわたくしが困った顔を向けると殿下はまた笑いました。
「僕はこのままでも良いんだよ。でも、シルヴィアがどうしてもって言うなら、頼み方があるんじゃないのかな?」
恥ずかしくてもやらなければ……殿下は本当にこのままわたくしを放置しそうです。
殿下は動きたくならないのでしょうか? 本当にこのままでも構わないと思っていそうな笑みが、不安を誘います。
「……殿下。どうか、いやらしいわたくしを……ぐちゃぐちゃに犯して下さい……。殿下に、最奥を突かれるのが、とても好きなんです……激しく犯して下さいませ……」
ギュッと目を瞑り、言われた通りに殿下を飲み込んでいる秘所を己の手で広げながら、強請りました。
すると、殿下の嘲笑と共に「上出来だよ」と言う言葉が降ってきて、殿下はわたくしの最奥を突き上げ、先程烙印を刻んだVラインを押しました。
「ひあぁっ! な、何っ……あつい、殿下、あついのっ……ひうっ、ああっ、ああっ!」
「熱いか……それは良い。この烙印から僕の魔力を感じれば良い。さあ、シルヴィア。イキ狂いたまえ」
その言葉と共に、わたくしの体を熱い何かが支配していくような感覚と共に、イッてもイッても収まらない熱に、わたくしは泣き叫び、何度も殿下に許しを乞うても、殿下は楽しそうに笑うだけで、解放して下さいません。
「殿下っ、ロベルト殿下ぁ、も……壊れちゃっ、殿下っ、ああぁぁっ!」
「君の最奥に消えない烙印を刻んであげよう。もう二度と僕を拒絶なんてさせないよ。忘れる事も許さない。永遠に君は僕の奴隷だ」
頭の中で大きいものが弾け、意識が飛んでいく時に殿下が何かを言った気がするのですけれど、もう何も聞こえず、わたくしはそのまま意識を手放してしまいました。
「よく眠ると良いよ。僕のシルヴィア」
◆後書き◇
書いてませんが避妊はしてます(笑)
重要ですよ、避妊。
殿下は、わたくしを脱がし、膝を立てたわたくしの脚の間へと入り、機嫌良さそうにわたくしを見下ろしています。
わたくし、今……己の身を全て殿下に捧げるのですね……何だかとても不安ですけれど、頑張るのです、シルヴィア!
「その烙印は痛いのですか?」
「ん? そうだね。破瓜の痛み程度はあるかもしれないね。だけど、君は何も考えずに、僕を受け入れれば良いんだよ」
「はい……」
わたくし……大丈夫でしょうか?
この短期間で、殿下の手の内にコロコロと転がり落ちている感じが否めないのですけれど……。
とても容易い女だと思われていそうです……。
まだ殿下を好きかどうかは分かりませんが、体を重ねた殿方と一生を共にするのが、女性の幸せだと聞いたことがあります。
なので、きっと……歪でも殿下の手を取る事が、わたくしの幸せになるのですよね?
「迷いなど捨てて、僕のものになりたまえ」
「は、はい……色々と不安を感じてしまって……マリッジブルーというやつでしょうか?」
「まだ婚姻はしないよ?」
「でも、似たようなものでしょう?」
色々な葛藤や不安がグルグルと巡るくらい許して欲しいのです。
殿下がわたくしに執着しているのは分かっていても、お互い愛し合っている訳ではないので……やはり不安なのです。
いずれ、殿下がわたくしを愛して下さる日は来るでしょうか?
わたくしも……心から殿下を愛せる日が来るのでしょうか? 手を取るからには、愛し合いたいのです……そんな事を考えるわたくしは夢見がちでしょうか?
「やはり、此処かな」
殿下は、昨夜剃ったわたくしのVラインを手でなぞりました。
その瞬間、ゾクリとした感覚が走り、期待と羞恥が入り混じった顔で、殿下をジッと見つめてしまいました。
「痛みや不安すら感じる暇もなく、何も考えられなくしてから刻んであげるよ」
そう仰った殿下は、わたくしの体をなぞり、わたくしの秘所に舌を這わせ、入り口を指でなぞりました。
「あっ……んぅ、殿下……ふ、ぁっ」
殿下が秘所の蕾を吸うたびに、甘い痺れが全身を走り、体が跳ねてしまうのです。跳ねる腰を抑えるように、脚を抱えられて、吸いながら舌で舐められると、わたくしは悲鳴ような声をあげて、殿下の髪を掴みながら、体を仰け反らせてしまいました。
「ひう、ああっ……んんあっ……待っ、イッちゃいます、イク、殿下っ」
「まだ駄目だよ」
イッちゃうと思った瞬間、口が離されて、殿下はわたくしを加虐心に満ちた笑みで見下ろしました。
「沢山我慢してからイッた方が気持ちが良いから、我慢したまえ」
「いやっ、殿下……いやですっ、あっ、ああっ」
少し熱が引いた秘所の蕾を指で弄りながら、ナカに指を沈めていく殿下に、わたくしはまたすぐに昂り、イッてしまいそうになりました。
けれど、殿下はイカせて下さいません。
もどかしさに腰を揺らしてしまうと、「シルヴィア」という咎める様なお声と共に、殿下の手で腰が押さえられてしまいました。
ですが、もう片方の手はわたくしの秘所を弄っていて……2本もの指がナカに入っているのです。
昂っては止められ、少し落ち着くとまた秘所の蕾とナカを弄って昂らされ、わたくしは泣きながら何度もイカせて下さいと懇願致しました。
「そろそろ良いかな」
「ひあぁぁぁっ!!」
その声と共に突然熱い楔が押し込まれ、わたくしは体を仰け反らせながら、イッてしまいました。
イク瞬間、魔法陣のようなものが見え、とても綺麗な光が見えましたけれど、わたくしはそれどころではなく、殿下が刺激を与えて下さる度に今まで溜め込まされた快感を吐き出すように、何度もイッてしまいました。
「とても良いよ、シルヴィア。従属の烙印を刻む刺激ですらイクとは、それでこそ僕の奴隷だよ」
烙印を刻む刺激?
そんなの分からないのです……。
ですが、刻み終わったのか……殿下は突然激しく律動なさいました。
「ひ、あっ……あ……ふあ、ふあぁ、も、だめっ……ああっ、いやぁっ」
「そうか……嫌か……」
あまりにも激しく奥を穿たれて、わたくしはまたイキそうになってしまい、殿下のお声が聞こえないくらい、殿下が下さる快感にのまれていました。
「あっ、ああっ、イッちゃ、殿下……イッちゃいますっ、あっ…………え?」
イクと思った瞬間、動きを止められて、わたくしは涙ながらに殿下を見つめました。
どうして……どうしてですか?
「シルヴィアは嫌なんだよね? じゃあ、このまま動かない方が良いかな?」
「殿下……?」
「このまま、少し休憩しようか? 性急過ぎたかな?」
わたくしが違う事を示すために首を横に振っても、殿下は笑うだけです。
動いて下さらず、わたくしが腰を揺らさない様にガッチリと固定するように掴んでいます。
「あ、あの……嫌ではありません……だから……」
「無理はしなくて良いよ。少し休憩すれば良い」
「殿下っ」
違うのです……嫌と言ったつもりなんてないのです……。本当は分かっているくせに……どうして、そのような意地悪をするのですか?
わたくしは目をギュッと瞑り、己の熱に抗おうとしましたが、目を瞑るとナカに埋められた殿下のカタチを意識してしまい、更に疼く事になってしまいました。
嗚呼、変になりそうです……。
殿下はわたくしが困るのを見て遊んでいるのです。
殿下の手をギュッと掴むと、殿下が前屈みになり、首筋に吸い付き痕をつけました。その僅かな動作でも感じてしまうのです。
けれど、とてももどかしくて……もっと刺激が欲しくて……堪らないのです……。
「駄目だよ、シルヴィア。突然、ナカを締めないでくれたまえ」
クスクス笑う殿下に、わたくしは強請るように手を伸ばしました。
「殿下、お願いします。イキそうだったのです……お願いします。動いて下さい……わたくし……」
「そうなのかい? どうしようかな?」
「殿下っ……意地悪をしないで下さい」
お願いします……殿下……いっぱい動いて……イカせて下さい……。
殿下は笑いながら、わたくしの耳朶に口付け、そして囁きました。
その命令にわたくしが困った顔を向けると殿下はまた笑いました。
「僕はこのままでも良いんだよ。でも、シルヴィアがどうしてもって言うなら、頼み方があるんじゃないのかな?」
恥ずかしくてもやらなければ……殿下は本当にこのままわたくしを放置しそうです。
殿下は動きたくならないのでしょうか? 本当にこのままでも構わないと思っていそうな笑みが、不安を誘います。
「……殿下。どうか、いやらしいわたくしを……ぐちゃぐちゃに犯して下さい……。殿下に、最奥を突かれるのが、とても好きなんです……激しく犯して下さいませ……」
ギュッと目を瞑り、言われた通りに殿下を飲み込んでいる秘所を己の手で広げながら、強請りました。
すると、殿下の嘲笑と共に「上出来だよ」と言う言葉が降ってきて、殿下はわたくしの最奥を突き上げ、先程烙印を刻んだVラインを押しました。
「ひあぁっ! な、何っ……あつい、殿下、あついのっ……ひうっ、ああっ、ああっ!」
「熱いか……それは良い。この烙印から僕の魔力を感じれば良い。さあ、シルヴィア。イキ狂いたまえ」
その言葉と共に、わたくしの体を熱い何かが支配していくような感覚と共に、イッてもイッても収まらない熱に、わたくしは泣き叫び、何度も殿下に許しを乞うても、殿下は楽しそうに笑うだけで、解放して下さいません。
「殿下っ、ロベルト殿下ぁ、も……壊れちゃっ、殿下っ、ああぁぁっ!」
「君の最奥に消えない烙印を刻んであげよう。もう二度と僕を拒絶なんてさせないよ。忘れる事も許さない。永遠に君は僕の奴隷だ」
頭の中で大きいものが弾け、意識が飛んでいく時に殿下が何かを言った気がするのですけれど、もう何も聞こえず、わたくしはそのまま意識を手放してしまいました。
「よく眠ると良いよ。僕のシルヴィア」
◆後書き◇
書いてませんが避妊はしてます(笑)
重要ですよ、避妊。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,059
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる