優しい人

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優しい人・第33話

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「横、店入ってんな?」
「ああ、ずっと空いとってんけどな。ご飯やさん」
「『佳奈信(かなしん』って変わった名前やなぁ…どんな由来ねんやろ?」

「さあ。行って聞いてくれば?」
「またな」

ずっと空きだった隣りの店に、ご飯や『佳奈信』が入ったのは1週間前。

「来月オープンします。今後共どうぞよろしくお願い致します」
と先月挨拶に来た、佳奈信(かなしん)という、その店のオーナーは、40くらい?と思しき、落ち着いた、和服のよく似合う着物の女性だった。

カウンターに大鉢を並べる形式の小料理屋だ。
出前も出来る、ということでメニューをもらい、千佳史ももう、2度程デリバリーを頼んだ。


「そんで最近どないや?例のドSは」
チョコの代わりのバレンタインワインを飲みながら、倉本が聞く。

今井の件が解った時
「病院紹介したとき、俺に何で言わん?!」
とキレられたが、志賀が解決したと聞いて、そりゃ良かった、と喜んでくれた。

倉本は、結婚してからも、月に2度は店か家に現れては、チカの無事を確認していく。

有難い友である。

今時もう、そんなことも言わないのだろうが、ちょっと計算が合わないが、倉本は4月にはパパになる。
そうなると、もう少し、間隔があくんだろうな…等と、少し、やっぱり寂しい気がする千佳史だ。

「うん、まあ、志賀がシメテくれとうから、声はかけて来えへんけど、けっこうよう出くわすな…ちょっと、嫌かな…」

「お前、声出せよ?高見さんが、かなりの人間に声かけてくれとんやろ?」

「うん。ギャー、言うたら、大概の場所、すぐ誰か来るから、って」
「はー!頼もしいなぁ!さっすが新居チェーンの取締役やなぁ!もう、チカ、高見さんにせえ、って!」

「ハハ…草介さん、好きやで?」
「ほんなら!」

千佳史は笑って首を横に振った。

「頑固もん」
「そんなんちゃう…でも、大丈夫やと思うで?何も、声かけて来えへんし、偶然ちゃうか?」

志賀が今井に話しをつけてくれてから、暫くは何事もなく過ごしていたが、年明けくらいから、ちょくちょく偶然だと思うが、店の近辺で出くわすようになった。

ただ、遠目に見られるだけだが、いい気はしない。
「あ、いらっしゃい」

「げ、また来た」

「すいません」
ヒョコヒョコ首を、前に出しながら伊川信輔は、倉本の横のスツールを一つ空けて、横に座った。

「なんじゃ、お前、亀か!ちゅーーと半端な礼しやがって!すっきり一礼とか出来んのか?なんか、こう…しまらんヤッチャなぁ!」
「へへ…すいません…」

「もう、リク。ええ加減に許したって?信輔くん、リクの横、座り」
「あ、はい、すいません」

「素直に来んな、ボケッ。あっ…っち、行けッ」

リクが空を蹴る。

「リーク!…俺の店」
「すいません」
今度はリクが千佳史に謝る。

伊川信輔は、作業長から見事にヒラに転落し、なんだかんだと理由をつけられ、大幅に減俸され、アルバイトの方がマシだろ?という給料にまで下げられ、実質
「辞めたら?」
という待遇にまで落ち込んだ。

いくらなんでも酷い、と今井に直談判したら、大声で信輔がやったことを
『伊川はずっと片思いだった女の結婚が決まって、腹いせに強姦してはらませ、色んな画策をして2人を別れさせた』
と、大声で言われ、会社に居られなくなり辞めたのだ。

辞表を受理された日、会社を出て、とぼとぼ歩き、何となく三宮まで出てきた。

そして、このことのきっかけになった、あの鬼のような志賀と出会ったバーに入り、酒を飲んだ。

そして、自分が初めて千佳史を見て『千流』に興味を持って散々調べた時に“優しい、よく話しを聞いてくれる”と、評判の良かった『千流』のマスターを傷つけたことが、自分にケチをつけたのではないか、マスターに謝れば、この流れが変わるのではないか、と、導かれるようにフラフラと『千流』を目指した。

最初は驚愕して震えだし
「帰れ」
と言った千佳史だったが
「すみませんでした!俺、解ったんです!自分がどんなにアホやったか!」
と、床に額を擦りつける信輔を見て、フロアに出てきて、信輔の横にしゃがみこんで
「もういいよ?飲む?座り。入って来てんから、ただで帰んなよ?」
と笑ってくれ、それから信輔はすっかり『千流』の常連なのだ。

仕事も、高見が懇意にしている『今上運輸』の社長に口を聞いてくれ、本宮倉庫で1番いい給料の時よりも、少し良い給料で就職が決まった。

今では、誰より、千佳史のファンで
「変なヤツおったら俺に言うてよ?チカさん!」
と太い二の腕を出して言うまでになった。

この倉本がいると、借りてきた猫みたいに静かになるが…。



「もう散々、嫌な目にあったんやから、信輔くんは」
千佳史の言葉に倉本は膨れる。

「ほんま、チカさん、ええ人ですよね。俺、ほんま、あの時の自分、死刑!って思います」
「そや、死刑じゃ、死刑!!」

「リーク!ハウスッ」
「わん!…そやけどお前、恩返しの一つもせえよ?アホがつくほど寛大なチカ・キリストに」

そう言う倉本に、真面目な顔をして頷く信輔だったが、実はこの時すでに信輔は、以外な方法で千佳史を守っていたのだった。

「もちろんです!俺、チカさんに惚れてますから!!」
「惚れんなボケ!今度チカ襲いやがったら、ほんまに息の根止めるからな!」

「リーーークッ!!ハウス!!」
「わん!」

「あれ?リクさん、今日はケモ耳?千流、今日何プレイの日?」
安理と瑞姫が現れ、賑やかな『千流』の夜が始まった。



季節は春となり、3月に母を送ってから少しづつ暖かくなって、夏へと…。
そろそろ滝と会えなくなった時から1年が経とうとしていた。

「初めまして。《六甲タイム》の編集をやっております六甲新聞の田中です。本日はどうぞよろしくお願いします」

ペコリとメガネをかけた秀才君風情の男がノートパソコンを開き、スマホの録音アプリをセットした。

先日、診療所に電話がかかり、新聞の小冊子の《輝く人》というコーナーで、ジャンルは関係なく、若手で起業して頑張っている神戸市内の人を特集していて、常にアンテナを広げ、対象となる経営者を探しているのだが、志賀の名前が上がってきた、ということだった。

是非取材を、と言われ
「いいんちゃう?また患者さん増えるかも」
と萌花も言うし、その話しを受けた。

「志賀さんは御夫婦で開業なさってるんですね?」
「はい」
「2店舗目で」
「まあ、そうです」

質問は続き、最後に
「では、最後に一問一答で。好きな食べ物は?」
「焼肉」
と始まり、何問か続いて
「好きなタイプは?」
と聞かれた。

ふいに考え込む。

「あ、すみません、ふざけた質問ですよね!ちょっと私共のオフザケと言いますか…あ、パスでも全然かまいませんので」

―好きな…タイプ…

夫婦で取材を受けているというのに、志賀の頭に浮かぶのは、あの柔らかい微笑み…

「あの、志賀先生…?あの、この質問は」
「…優しい…人」
「へ?」

―好きな…タイプ…。好きな、人…優しい…あの人……滝さん……

涙が溢れそうになり、慌てて上を向き数回、目を瞬く。

横に座る萌花の体が見た目に判るほど固まった。

「あ、ああ。はい、好きなタイプは優しい人、ということですね!そうですよね、それが1番!」

田中にも瞬間的に変わってしまった空気が伝わったようで、少し焦って早口で言うと、残った質問をさっさとして
「では、この記事が載ったらお知らせしますので!本日はお忙しい時間を私共にご協力頂き、真にありがとうございました!」
と深すぎる礼をし、色々な六甲新聞グッズとサランラップ、分別ゴミ袋等のお土産を置いて、そそくさと帰った。

2人で黙り込む。

「あっちゃん…少し、話す?」

思い切ったように、萌花が口を開いた。

「……」
「あっちゃん?」

「…ああ、うん…」
「あっちゃんらしないよ?心、隠さんといて…?」

「萌花……俺」

「あっちゃん、もう仕事終わったんやし、たまにはさ、外食行こ?」
「萌花」

「行こうよ、食べながら!ね?」
「……」

萌花は素早くケーシーを脱ぐとロッカーに仕舞い、玄関を出た。


たまには外食、と言った割に、萌花が選んだのはガヤガヤとするファミレス。

「何や、もうちょっと落ち着いたとこのがええんちゃう?」
「ここがええの」
「何で?」
「人に話し、聞かれんし、かと言うて、2人きりやないから、私があっちゃんを刺されへんやろ?」

「…おい、怖いわ」

「怖いよー」

「…萌花…」

「あっちゃん、マスター好きやろ?」

「え………」

応えが分からない。

マスターを好き…
滝を…

そう、だ。そう思う。
だが、自分でもその想いにさっき気付いたところなのだ。 

今、目の前の萌花に言葉を返すのはとても難しい。

ふうっ…と息を吐いた萌花は、まあ、ね…などと口の中で呟いて少し表情を変える。

「注文しよ?ご飯食べに来たんやった。えと私はー…と、これ。あっちゃんは?」
「あ、何でもえ、、」
「何でもはアカンやろ。そんなん勿体ない。あっちゃんはお米やね?」

萌花が言葉を被せてくる。
普段の萌花なら有り得ない。
かなり、怖い…

「あ、うん…」
「じゃあ…これでいい?ステーキ丼」
「え?高っ!」
「いいやん」
「……おお、旨そうやけど…」

萌花がタッチパネルで注文をすませる。

「あっちゃん…なんちゅう顔してんの?」
「いや、だって…あの、ほんまに」
「産まれっぱなしの2歳児」
「え」

「お義母さんが、いっつも。私が産んで育てたんやけど、何であんなに子どもなんか、ごめんね、って私に。今日はその2歳児は何処いったん?さっきも言うたけど、あっちゃんらしない」

「あー…あぁうん…」

料理が運ばれて会話は中断される。

 「…あっちゃん、ごめんね」

「え?何が…」

「私、最初から解ってた」
「解ってた、って、え、何を?」

「………あっちゃんの、気持ち」
「………」

「でも、どうしてもあっちゃん、手離せんで…。マスターが、志賀は萌花さんが好きや、ちょっと拗ねてこじらせとうけど、って言うてくれて嬉しかった……」

「滝さん…そんなん…」

「あの人…あっちゃんの気持ちなんか、全然知らんと…私のこと、すごい考えて、私にあっちゃん戻してくれた。だから、私も、自分の都合のいいように考えて、これは神様の声や、って思うことにして、あっちゃんの気持ちがもう、私にないこと解ってたけど、一緒にいてるうちに、もしかしたら、あっちゃん、前のあっちゃんに戻ってくれるかも…って…そう、思って、この1年、やってきた……」

篤仁はただ、頷いて萌花の話しを聞く。

萌花は、必死で昂ぶりそうになるのを堪えながら、少し話しを切って、息を吐き、水を飲んだ。

目の前の食事は冷めてゆく……

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