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優しい人・第39話
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「待ってッ…待って、お願い……」
「…また?俺はさ、滝さん…」
「ちゃう…ちゃう、だって……」
あまりの滝の必死な形相に、志賀もやっと動きを止めてくれた。
「待つ。待つけど俺、するよ?今日、最後まで」
志賀が宣言するように言う。
千佳史は深く、しっかりと頷く。
「解ってる。俺かって…俺、志賀のこと中坊ん時から、ずっとずっと好きで…夢みたいなことが起きて…まだ、信じられへんけど……抱いて欲しい、俺、志賀に…ッ」
「滝さん!」
千佳史の脚の間に座った志賀が背中に両腕を回し、体が浮いたかと思うと、ソファの上で起き上がった姿勢でギューッと抱きしめられる。
「もう、それ思ったら、俺、苦しくなるくらい嬉しいッ。でも、今、考え出したら、何かすごーい遥かな気持ちになってもて、エッチどこじゃなくなりそうやから、ちょっと置いとう。で、今は…抱きたい。メッチャ抱きたい。はよ抱きたい、だから」
「待って…だからな…俺としてはな、ずっと好きやった志賀に抱かれるのに、ちょっとでもええ状態、って言うか、シャワーも浴びんと、汚いとこ、触ってほしないし…迎えられへん……綺麗に…して…抱かれたい……、お願い…ッ」
「うーー……ッ」
志賀が呻く。
続いて、ガルル…と言い出しそうな、猛犬志賀が
「そこ、んとこは…ッ…男と…ちゃうんですねッ……滝さんッ……俺は…滝さんやったら、何でも…!何だっっっって、ええのに……ッ…クッ…はあ………」
と荒い息を吐く。
「ごめん…だって」
「解った。俺も、滝さんに心置きなく、乱れて欲しいから、言うこと聞く」
「なッ…」
夢でしかないと思っていた愛する男に抱かれるのだ。
そりゃ、乱れてしまうだろう。
だが、わざわざ、しかも、その相手から言われると、消えたいくらい恥ずかしい。
それなのに、志賀は、更に悶絶並みの羞恥を、無邪気に浴びせてくる。
「じゃあ、俺、耐えるから、シャワー浴びて準備万端したら、思いっきり!乱れて……アンアン悶えてな?滝さん!」
こっちはもう、耳を塞いで悲鳴で消したい台詞だったが、言った本人は片笑窪全開で満面の笑み。
「・・・・・」
「行こ!そうと決まったら、はよ、はよ帰ろっ。はよ!ゴミは?出した?」
「あ、まだ」
「貸してっ!」
「そこに…」
「はよっ!早く、滝さん!」
「志賀…服、着て…」
走るような志賀に手を引かれて、明け方の三宮を行く。
こんな日がくるなんて…
こんな日がくるなんて…
幸せ過ぎて、泣きそうになったり顔が緩んでニヤけてきたり、どうしようもない。
千佳史がゲイをカミングアウトしていると言っても、それは狭い世間の話し。
親や友達と《千流》を知る人達の間だけの話で、千佳史は店の外で堂々と男同士で手を繋いだことなどない。
ふわふわと雲の上を歩いている感じで、あっと言う間に家に着いた。
洗う所はさすがに見られたくない、と意を決して伝えると、志賀は何がツボだったのか、とんでもなく顔を緩ませて
「解った。でも、慣れたら1回見せてね」
と口を手で押さえて、首を右に左に曲げながら、トイレに入って行った。
着替えを手に浴室に飛び込んで、自分の気の済むようにすみずみ綺麗に洗った。
体中を泡だらけにしている間も、まだどこか夢の中のような気分で、陳腐なドラマのように、実際に自分で頬をツネってみるが、痛くない。
「夢かもな」
呟いて、鏡にシャワーをかけ、曇りを取って自分の顔を見る。
見慣れた女顔。
この顔が、決して好きとは言えなかった。
でも、志賀が、大好きだ、言い続けてくれたこの顔。
だがそれは、女の代わりで、永遠に恋愛の相手にはなれないと思っていた。
今、扉を隔てた向こう、一つ屋根の下に、志賀がいる。
自分を抱く為に、待っている……
千佳史は大きく深呼吸をする。
吐気が震え、今にも泣き出しそうな胸を押さえた。
「わっ…」
脱衣所から出た所でいきなり、抱きしめられる。
「志賀…」
「滝さん…ああーヤバイ、あかん!ちょっと待ってな、俺もソッコー、洗ってくるから!ベッドおって!」
こちらが何も言わない間に、志賀は浴室へ飛び込んで行って、すぐにシャワーの音が聞こえた。
寝室へ入ると、ベッドレストに見慣れないローションが置いてある。
「志賀…こんなもんまで用意して……ッ…」
志賀は今日、自分を抱く気で来てくれたのだ。
勢いや成り行きではないのだ。
「滝さん、どないしたん?!え、どないしたんよ……なぁ…」
志賀の思いが嬉しくて、ベッドの横に突っ立って泣きじゃくっている千佳史を、腰タオルで部屋へ入ってきた志賀が後ろから抱いた。
「…志賀、違う……俺、嬉しくて……志賀、が…こんなんまで、用意して……ああ、志賀、俺ほんまに抱きに来てくれたんや、って……そう、思って……」
くるりと向きを変えられ、顔が志賀の胸に収まる。
思い切りの抱擁。
きつくきつく抱きしめてくる腕。
必死でしがみつくが、どれほどしがみついても、まだ足りない。
好きになる気持ちには、天井がないのだと思い知った。
これ以上、想えないと思っていたが、簡単にその上をいく想いが溢れてくる。
「抱きに来たんとちゃう。滝さんと…始めに来たんです」
強い両腕の縛めを解き、左右の肘をキュッと掴んで、真っ直ぐに目を見ながら志賀が言った。
新しい涙が噴出する。
「泣いてばっかり」
とんでもなく優しく志賀は言い、抱き上げられ、ベッドに横たえられた。
「もう…何で服着るんよ…」
笑って、Tシャツとハーフパンツを脱がせてくる志賀は言うが、長年、隠してきた習慣はそうそう変わらない。
つい、胸を手で隠せば、その手はすぐに退けられ
「こーこ」
と顔の両脇に置かれ、ハーフパンツを脱がされれば、組んでしまう脚もすぐに解かれ、下着も取られ、反射的にダルマのようになる。
志賀は、ローションを手に取り
「じゃあ、そのままでええよ?」
と、丸まった千佳史の尻を高々と逆に上げて来た。
あ!と思った瞬間に、トロリ……
冷たい感触が来た。
「…ぁ」
肌を優しく撫でる志賀の手。
尻は高く挙げられ、志賀の目の前だ。
恥ずかしすぎる…ッ
「ぁ志賀、それ、は……」
「滝さん、可愛い…何でこんなとこ、可愛いん?真っ白で。しかも、毛ぇ、ないし」
「し、志賀…実況せんといて?ほんま、恥ずかしくて俺、死ぬ……」
本気でまた違う涙が出そうだ。
「あ、ごめんね」
それを察知したのか志賀が、尻を下ろしてくれて、その代わりに脚を拡げられた。
重なってきた志賀の顔が目の前にある。
「滝さん…好き…ほんまに…ほんまに、会いたかった…会って、こうやって…抱きたかった」
ヒュッと喉が鳴った途端、唇が塞がれた。
侵入してきた分厚い舌を必死で吸い、恋焦がれてきた、愛して止まない男を貪る。
もう、笑い返す余裕がない。
何百回、男と体と重ねてきたのに、志賀からの愛撫は特別で、指先まで痺れてゆく。
中が畝ねり、熱くて堪らない。
洗いながら、少し自分でも解したそこはもう、早く志賀を迎えたくてズキズキと疼く。
「指、3本も入った…」
どんだけ連習したんだ?という程、巧みに後ろを広げてゆく志賀に、真性ゲイで、経験豊富な千佳史は完全にリードされ、快感にのまれてゆく。
「滝さん…いい?いい?」
何度も聞いてくる志賀に、答える余裕もなく、ただ、コクコクと頷く。
志賀の上半身が離れてゆき、両脚を更に大きく拡げられる。
ドクン……
跳ねた心臓の、大きな拍動が四肢に広がる。
「滝さん…いくで?」
志賀が真剣な、でも、限りなく優しい目で告げてくる。
「うん…来て」
千佳史も今度はしっかりと答えた。
ヌル……先が入り口に当たる。
押し付けるように回しながら
「ああ…ヤバい。これだけで出そう…ハハ…」
と洩らし、眉を顰める志賀が、どれほど男前か……!
メリ…
「ああッ…つ…」
息が止まりそうな圧迫。
志賀が挿ってきた…
「志賀…志賀…」
背中にしがみつく。
志賀が…志賀が、俺の中に………
確かな痛み。
それは、裂けてしまうかも知れない程の激痛。
だが、そんなものを遥かに超越してゆく、この痛みでなければならない、とさえ思える幸福感……
志賀と繋がったのだ。
お互いの意思の元に、志賀と……
もう、何度もそればかり、そればかり繰り返す心。
―こんな日が来るなんて………!
「…また?俺はさ、滝さん…」
「ちゃう…ちゃう、だって……」
あまりの滝の必死な形相に、志賀もやっと動きを止めてくれた。
「待つ。待つけど俺、するよ?今日、最後まで」
志賀が宣言するように言う。
千佳史は深く、しっかりと頷く。
「解ってる。俺かって…俺、志賀のこと中坊ん時から、ずっとずっと好きで…夢みたいなことが起きて…まだ、信じられへんけど……抱いて欲しい、俺、志賀に…ッ」
「滝さん!」
千佳史の脚の間に座った志賀が背中に両腕を回し、体が浮いたかと思うと、ソファの上で起き上がった姿勢でギューッと抱きしめられる。
「もう、それ思ったら、俺、苦しくなるくらい嬉しいッ。でも、今、考え出したら、何かすごーい遥かな気持ちになってもて、エッチどこじゃなくなりそうやから、ちょっと置いとう。で、今は…抱きたい。メッチャ抱きたい。はよ抱きたい、だから」
「待って…だからな…俺としてはな、ずっと好きやった志賀に抱かれるのに、ちょっとでもええ状態、って言うか、シャワーも浴びんと、汚いとこ、触ってほしないし…迎えられへん……綺麗に…して…抱かれたい……、お願い…ッ」
「うーー……ッ」
志賀が呻く。
続いて、ガルル…と言い出しそうな、猛犬志賀が
「そこ、んとこは…ッ…男と…ちゃうんですねッ……滝さんッ……俺は…滝さんやったら、何でも…!何だっっっって、ええのに……ッ…クッ…はあ………」
と荒い息を吐く。
「ごめん…だって」
「解った。俺も、滝さんに心置きなく、乱れて欲しいから、言うこと聞く」
「なッ…」
夢でしかないと思っていた愛する男に抱かれるのだ。
そりゃ、乱れてしまうだろう。
だが、わざわざ、しかも、その相手から言われると、消えたいくらい恥ずかしい。
それなのに、志賀は、更に悶絶並みの羞恥を、無邪気に浴びせてくる。
「じゃあ、俺、耐えるから、シャワー浴びて準備万端したら、思いっきり!乱れて……アンアン悶えてな?滝さん!」
こっちはもう、耳を塞いで悲鳴で消したい台詞だったが、言った本人は片笑窪全開で満面の笑み。
「・・・・・」
「行こ!そうと決まったら、はよ、はよ帰ろっ。はよ!ゴミは?出した?」
「あ、まだ」
「貸してっ!」
「そこに…」
「はよっ!早く、滝さん!」
「志賀…服、着て…」
走るような志賀に手を引かれて、明け方の三宮を行く。
こんな日がくるなんて…
こんな日がくるなんて…
幸せ過ぎて、泣きそうになったり顔が緩んでニヤけてきたり、どうしようもない。
千佳史がゲイをカミングアウトしていると言っても、それは狭い世間の話し。
親や友達と《千流》を知る人達の間だけの話で、千佳史は店の外で堂々と男同士で手を繋いだことなどない。
ふわふわと雲の上を歩いている感じで、あっと言う間に家に着いた。
洗う所はさすがに見られたくない、と意を決して伝えると、志賀は何がツボだったのか、とんでもなく顔を緩ませて
「解った。でも、慣れたら1回見せてね」
と口を手で押さえて、首を右に左に曲げながら、トイレに入って行った。
着替えを手に浴室に飛び込んで、自分の気の済むようにすみずみ綺麗に洗った。
体中を泡だらけにしている間も、まだどこか夢の中のような気分で、陳腐なドラマのように、実際に自分で頬をツネってみるが、痛くない。
「夢かもな」
呟いて、鏡にシャワーをかけ、曇りを取って自分の顔を見る。
見慣れた女顔。
この顔が、決して好きとは言えなかった。
でも、志賀が、大好きだ、言い続けてくれたこの顔。
だがそれは、女の代わりで、永遠に恋愛の相手にはなれないと思っていた。
今、扉を隔てた向こう、一つ屋根の下に、志賀がいる。
自分を抱く為に、待っている……
千佳史は大きく深呼吸をする。
吐気が震え、今にも泣き出しそうな胸を押さえた。
「わっ…」
脱衣所から出た所でいきなり、抱きしめられる。
「志賀…」
「滝さん…ああーヤバイ、あかん!ちょっと待ってな、俺もソッコー、洗ってくるから!ベッドおって!」
こちらが何も言わない間に、志賀は浴室へ飛び込んで行って、すぐにシャワーの音が聞こえた。
寝室へ入ると、ベッドレストに見慣れないローションが置いてある。
「志賀…こんなもんまで用意して……ッ…」
志賀は今日、自分を抱く気で来てくれたのだ。
勢いや成り行きではないのだ。
「滝さん、どないしたん?!え、どないしたんよ……なぁ…」
志賀の思いが嬉しくて、ベッドの横に突っ立って泣きじゃくっている千佳史を、腰タオルで部屋へ入ってきた志賀が後ろから抱いた。
「…志賀、違う……俺、嬉しくて……志賀、が…こんなんまで、用意して……ああ、志賀、俺ほんまに抱きに来てくれたんや、って……そう、思って……」
くるりと向きを変えられ、顔が志賀の胸に収まる。
思い切りの抱擁。
きつくきつく抱きしめてくる腕。
必死でしがみつくが、どれほどしがみついても、まだ足りない。
好きになる気持ちには、天井がないのだと思い知った。
これ以上、想えないと思っていたが、簡単にその上をいく想いが溢れてくる。
「抱きに来たんとちゃう。滝さんと…始めに来たんです」
強い両腕の縛めを解き、左右の肘をキュッと掴んで、真っ直ぐに目を見ながら志賀が言った。
新しい涙が噴出する。
「泣いてばっかり」
とんでもなく優しく志賀は言い、抱き上げられ、ベッドに横たえられた。
「もう…何で服着るんよ…」
笑って、Tシャツとハーフパンツを脱がせてくる志賀は言うが、長年、隠してきた習慣はそうそう変わらない。
つい、胸を手で隠せば、その手はすぐに退けられ
「こーこ」
と顔の両脇に置かれ、ハーフパンツを脱がされれば、組んでしまう脚もすぐに解かれ、下着も取られ、反射的にダルマのようになる。
志賀は、ローションを手に取り
「じゃあ、そのままでええよ?」
と、丸まった千佳史の尻を高々と逆に上げて来た。
あ!と思った瞬間に、トロリ……
冷たい感触が来た。
「…ぁ」
肌を優しく撫でる志賀の手。
尻は高く挙げられ、志賀の目の前だ。
恥ずかしすぎる…ッ
「ぁ志賀、それ、は……」
「滝さん、可愛い…何でこんなとこ、可愛いん?真っ白で。しかも、毛ぇ、ないし」
「し、志賀…実況せんといて?ほんま、恥ずかしくて俺、死ぬ……」
本気でまた違う涙が出そうだ。
「あ、ごめんね」
それを察知したのか志賀が、尻を下ろしてくれて、その代わりに脚を拡げられた。
重なってきた志賀の顔が目の前にある。
「滝さん…好き…ほんまに…ほんまに、会いたかった…会って、こうやって…抱きたかった」
ヒュッと喉が鳴った途端、唇が塞がれた。
侵入してきた分厚い舌を必死で吸い、恋焦がれてきた、愛して止まない男を貪る。
もう、笑い返す余裕がない。
何百回、男と体と重ねてきたのに、志賀からの愛撫は特別で、指先まで痺れてゆく。
中が畝ねり、熱くて堪らない。
洗いながら、少し自分でも解したそこはもう、早く志賀を迎えたくてズキズキと疼く。
「指、3本も入った…」
どんだけ連習したんだ?という程、巧みに後ろを広げてゆく志賀に、真性ゲイで、経験豊富な千佳史は完全にリードされ、快感にのまれてゆく。
「滝さん…いい?いい?」
何度も聞いてくる志賀に、答える余裕もなく、ただ、コクコクと頷く。
志賀の上半身が離れてゆき、両脚を更に大きく拡げられる。
ドクン……
跳ねた心臓の、大きな拍動が四肢に広がる。
「滝さん…いくで?」
志賀が真剣な、でも、限りなく優しい目で告げてくる。
「うん…来て」
千佳史も今度はしっかりと答えた。
ヌル……先が入り口に当たる。
押し付けるように回しながら
「ああ…ヤバい。これだけで出そう…ハハ…」
と洩らし、眉を顰める志賀が、どれほど男前か……!
メリ…
「ああッ…つ…」
息が止まりそうな圧迫。
志賀が挿ってきた…
「志賀…志賀…」
背中にしがみつく。
志賀が…志賀が、俺の中に………
確かな痛み。
それは、裂けてしまうかも知れない程の激痛。
だが、そんなものを遥かに超越してゆく、この痛みでなければならない、とさえ思える幸福感……
志賀と繋がったのだ。
お互いの意思の元に、志賀と……
もう、何度もそればかり、そればかり繰り返す心。
―こんな日が来るなんて………!
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