40 / 47
優しい人・第40話
しおりを挟むふっと力が緩み、ググッと志賀が進んだ。
「ああっ……ん…」
「…んッ……。ハッ、きっつ……。でも、半分…挿った…」
志賀が笑うと、その振動がダイレクトに中に伝わって…
「ぁぁ…ん…」
思わず、声を出した―
△
ガクッ…首を項垂れる。
「ぁ志賀…志賀?大丈…夫?ハッ…ああ…」
啼きながら、滝が心配そうな目で聞いてくる。
「ごめん…大丈夫やで?滝さん…今の、アア~ンが、も、可愛ッ……堪らんッ…」
途端にまた茹で蛸のように赤色変化した滝が
「そんなん……言わ…んッ……とい、て……」
と泣きそうになっている。
少し休憩して、鼻や唇をカシカシと甘噛みし、片手で己の体を支え、空いた手で、胸の尖りをいじくる。
「…ハ…ハッ…ぁ」
掠れた小さな声…
ビクン、ビクンと跳ねる体…
僅かに寄せられた眉根…
―セクシーだ…とんでもなく……どんだけ美味そうなんだっ!!滝さんっっ!!
『男の究極は女を完全に超える…By篤仁』
これを令和の大発見!と銘打って、どこかで発表したいくらいだ。
この美しい絵画(え)に膨らんだ胸なんかあってたまるか!
脚の間には、そりゃあもちろん、美しくもそそり立つ男の証が不可欠だ!
『実はおっぱいがついとって、股間は割れとんちゃうか?』
等と、ニヤついていた過去の自分を飛び蹴りしたい…ッ
なんと愚かしい!
それどころか、滝の男の体を見て、萎えるだろうと思っていた自分。
自分の中心で猛り狂う雄で百叩きだッ…!
―俺はほんま、アホやった!……滝さん…滝さん…!
「滝さん…メッチャいい…ほんまに、メッチャいい、綺麗…。綺麗し可愛い。何処もかしこも……全部。ここも…ここも、ここも…ここも、ここも、ここも…」
顔や体のあちこちにキスを降らせる。
篤仁のキスを受けながら、また、眉が下がり滝の顔がくっと歪む。
「志賀…好き……好き……」
「俺も…滝さん…滝さんが好きです…滝さん、だけ…一人だけ…好き」
ヒッ……滝の喉が鳴り、胸が大きく波打ったが、泣き出す前に、篤仁はすかさず、勃ち上がった滝の雄を握った。
「ぁッいや…ッ……ぁ……あ、アカン…!出てまう…から、ぁ…離して…ッ」
滝は眉をキツく寄せ、体を硬直させた。
ローションを足し、ヌルヌルにして強く扱けば、ハッハッ…と息を漏らした滝の体が細かく痙攣し、寄せた眉が広がって下がり、口が半開きになった。
小さな顎がカクカクと震える。
もう、その姿を見ているだけで発射しそうになり、奥歯をグッと噛み締めて耐える。
篤仁が、恥をかきたくない、経験豊富な筈の滝を失神させるほど満足させたい、滝を抱いてきた数々のゲイやバイに絶対に負けない、と必死で見漁った、どんな動画にも、こんなとんでもない色気を発する男は出てこなかった。
―反則やろ、こんなん…ッ…規格外やしッ……
篤仁の内面の死闘など滝が知るわけもなく、いよいよ快感が強まったと見え、白い喉を反らし必死に耐えている感じ…。
「は……ッん…はッ……ん、ん……ぁ」
「滝さん…出してもええよ?」
「やや…嫌…一緒に…は、ぁッ……イキたい…もんッ…ぁ…」
胸が震える。
こんなに自分は愛され、待たれていたのだという実感に愛おしさが溢れ出し、更なる興奮を連れてくる。
「よし…。ほんなら、いくよ?」
その言葉に滝が頷く。
真っ直ぐに姿勢を直し、滝の脚を更に拡げる。
滝は、あの可愛い顔から続く、この白く細い脚を今、篤仁に掴まれ、限界まで拡げられることを許している…
―ああー、この部屋にデカい鏡が欲しい!
客観的に、めいっぱい脚を拡げて、自分に挿れられている滝を見たい…。
とんでもない卑猥な願いを胸に腰を進める。
「ああ……んんん、ん…ああ…」
思わず滝が叫び、中がまた、ギュゥ…と締る。
「ぉ…んんッ…」
一気に汗が噴き出す。
マックスに成長した雄を飲み込む、滝の洞は狭く、肉厚で、ふっと気が飛びそうになるほどの、快感だ。
「気持ちいい…滝、さん……メッチャ…締る…キツい…な…。俺、こんなん…始、めて……んッ…んあッ……くッ」
「ぁ志賀…志賀…志賀……ぁ、志賀、志賀……」
何度も何度も篤仁を呼ぶ、滝の恍惚の表情(かお)が堪らなくクる。
そっと……
志賀が重なってきた。
完全に一つだ。
奥まで挿った志賀のものは、千佳史の腹から顔を出すんじゃないか?と思うほどの存在感だ。
だが、苦しさなど微塵も感じない。
その圧迫が志賀だと思えば、幸せが溢れてきて、千佳史は溺れてしまいそうだ。
「全部挿った……入るもんやな…ちっこいとこに」
乱れた千佳史の髪を後ろに撫で付けながら、志賀が額に口づけを落とし、唇にも触れるだけの口づけを落としてくる。
―志賀…好き…好き………愛しとう…
すぐに想いがこみ上げてきて泣きそうになるのを
「志賀やなかったら断っとう。黒人サイズ」
わざと少し躍けて言って、紛らわす。
「やっぱり?」
千佳史はコクコク・・と頷いて笑う。
「滝さん。俺を好きになってくれてありがとう。ずっと、好きでおってくれて、ほんまに…ありがとう」
にっこり笑う志賀の目が赤い。
―そんなん…反則!
また鼻がツーンとして、慌てて息を止め、目を瞬(しばたた)かせる。
「もう、動いてええ?」
「ええよ?全然ええよ。待ってたん?」
「だって、すぐ動いたらあかん、って、調べたら書いとったし」
「ええって。志賀が抱きたいように抱いて?志賀のもんや」
「滝さん!」
唇に噛み付かれる。
激しいキスをしながら、腰が動いてくる。
「ほんなら行くで?」
唇を離し、体を起こした志賀が、千佳史の細い腰をガシッと持った。
最初はゆっくり…焦れるほどゆっくり抽挿を繰り返す志賀は
「うー…あッ…わ、ヤバいヤバいヤバい……あー……」
と煩い。
そのお陰で、笑ってしまい、涙も引っ込んだ。
「なんか…色んな体位、したかったのにッ…無理ッ…も、良すぎて……ああ、もう出そッ…うわッ……ああ…んッ…」
「…ふ…ぁ…ぁッ…志賀イッて?…いいで?」
「もう1回…とか…出来る?体、キツイんでしょ?…ウケって」
「大丈夫。もう1回くらいやったら……ぁ…」
「ほんならイク…」
全く余裕なくそう言った志賀は、大きく腰を引くと、バシンッと前に出して来た。
ドン、と奥を突いたモノがすぐ引かれ、また、ズシンとくる。
苦しい…だが、それに伴う確かな快感…気を失いそうだ。
「うあッ……あ、あ、あ…んんッ、あ、志賀ッ、志賀ッ、ああッ」
もう、恥ずかしいもクソもない。
思い切り、愛する男の名前を、思い切り、呼ぶ。
もう、志賀、と呼んでも虚しく空に消えることはないのだ。
誰にも遠慮せず、呼びたいだけ呼べるのだ。
「滝さんッ…好きッ……好き、滝さんッ……」
「志賀ッ…志賀ッ……好き、大好きッ……」
志賀の腰が機械のように動き、抽挿が激しくなる。
「滝さん、イくよ?イク…イクイクイク……んッッ」
「は、志賀…イク……あイク…あ、……ふぁ、ッ……」
心臓の拍動のように、ビュッ…ビュッ…と強い勢いを感じる迸り…
志賀を受け止めている…
千佳史の心は、体の上昇を超えて昇りつめ、ほぼ志賀でと同時に、達した。
自分の精が腹や胸やらに飛ぶ。
「はあッ……」
汗まみれのまま、被さってきた志賀の首に巻きつく。
志賀が千佳史の頭を抱き込んで、額をくっつけてきた。
お互いの荒い呼吸を感じながら目を閉じる。
暫くそのまま、動かずいたが、微かに志賀の体が動いて、力を失ったモノが、ズル…と千佳史の中から出された。
千佳史に優しく微笑んだ志賀が、ティッシュでまず自身を拭い、千佳史の体も綺麗にしてくれて、並んで仰向けになった。
志賀の腕が頭の下に入って来て、グイッと首が持ち上げられ、横から頭を抱えられる。
自然に志賀の肩に顔がくっつく感じになり、千佳史は素直にそれに従い、目の前の肩に唇を寄せた。
「俺、何で気付かんかったかなぁ…滝さんの気持ちに。最初の男になりたかったなぁ…滝さんやったら抱けたわ、多分、最初っから…。ああ、クソッ。他の男の記憶消してな?」
その言葉に目を開けると、志賀がじっと見つめていた。
千佳史はその目を見つめ返し、苦くて甘くて大切な、心にずっと仕舞ってきた宝物を志賀に教える気になった。
「最初やで?」
「え?」
「志賀が最初。俺の」
「何で?!ちゃうやろ?ん?どういうこと?」
志賀で満たされた幸せを腹の底に感じながら、千佳史はずっと自分を支えてきたことを志賀に話した。
「うわ!中2やったら、俺も初体験や!わ、何かメッチャ嬉しいっ!ありがとう、滝さん!」
志賀は、本当に嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
今日、志賀が現れてから何度も渡される幸せ。
幾重にもコーティングされて、千佳史の心はもう、丸裸で南極に放り出されても天寿を全う出来そうだ。
「ほんまに先っぽだけやけどな、志賀が起きかけて怖なって、ピュッて逃げたから。でも、志賀の感触はしっかりあったし、俺の中ではあれが始めてやった。すごい大事な初体験。志賀に1回だけ抱かれた、って自分で言い聞かせてきた」
「夢やなかったんや…あれ…」
「え?!」
今度は千佳史が驚く番だった。
「起きとったん?」
「半分寝とった。だから俺、滝さんのまあ、エロいとこ見てそんな夢見てもた、って思って、メッチャ気まずくて…。で、卒業式も滝さんの顔、見れんくて…」
「そう…やったん?」
「うん…」
「何か…嬉しい…。俺、キモイ、って思われてると思っとったから」
「まさか!キモイなんか有り得へん。でも、やっぱガキやから、ガキなりに、なんか違う、って思う滝さんに、どう接してええか解らんかったんよ。先輩らがみんな本能のままに、っつーか、無邪気に滝さんに群がっとってさ。俺、俺だけは滝さんの負担にならん!そんな目で見ん!って、正義感のつもりで、実は単に、意地になっとっただけかもな…。でも、考えたら、そんな俺って、もしかして滝さんのこと、1番意識しとう?あの頃から?」
「そやったら嬉しい」
「ならそうや」
「うん」
「元々両思いや。どんだけも遠回りしとんねん、って、ね」
「うん…」
―元々両思いはないやろ?女好きやったクセに…
心で突っ込みながらも、志賀のその心が嬉しくて。
ほんとに…
本当に、本当に……
こんな日が来るなんて…
流した千流の涙はすっかり乾いて、今、千佳史の頬を伝うのは、暖かい幸せの千流への一筋…
「また泣いとう…」
片笑窪をへこませて笑う志賀の瞳に吸い込まれそうだ。
夢でもいい、と思いながら、夢じゃない、と、その存在を確かめるように、志賀にしがみつく千佳史は矛盾している。
0
あなたにおすすめの小説
タトゥーの甘い檻
マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代)
どのお話も単体でお楽しみいただけます。
「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」
真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。
それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。
「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。
アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。
ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。
愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。
「……お前のわがままには、最後まで付き合う」
針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。
執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
林檎を並べても、
ロウバイ
BL
―――彼は思い出さない。
二人で過ごした日々を忘れてしまった攻めと、そんな彼の行く先を見守る受けです。
ソウが目を覚ますと、そこは消毒の香りが充満した病室だった。自分の記憶を辿ろうとして、はたり。その手がかりとなる記憶がまったくないことに気付く。そんな時、林檎を片手にカーテンを引いてとある人物が入ってきた。
彼―――トキと名乗るその黒髪の男は、ソウが事故で記憶喪失になったことと、自身がソウの親友であると告げるが…。
happy dead end
瑞原唯子
BL
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」
シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を示すようになり——。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
この冬を超えたら恋でいい
天気
BL
夜の街で、凪は人生の底にいた。
古いアパートに帰る途中、父の残した借金の取り立てに絡まれ、逃げ場を失う。
そこに現れたのは、大手企業の社長・鷹宮だった。
偶然の救い。年齢も立場も違う二人は、その夜を境に交わることになる。
事情を多く語らない凪は、不幸が当たり前のように身にまとい、誰かに頼ることを知らない。
一方の鷹宮は、完璧な成功者として生きてきた男だった。
危険から守るため、鷹宮は凪を一時的に自宅へ迎え入れる。
冬の同居生活の中で、凪は少しずつ日常を取り戻していく。
大学へ通い、温かい食事をし、夜を一人で怯えずに眠る。
しかし、守られることに慣れない凪は、距離が近づくほどに自分から一歩引いてしまう。
それは、失うことを恐れる、健気で不器用な選択だった。
一方、鷹宮は気づいてしまう。
凪が笑うだけで、胸が満たされることに。
そんな自分の感情から凪を守るつもりで引いた距離が、
凪を遠ざけてしまう。
近づきたい。
けれど、踏み込めば壊してしまうかもしれない。
互いを思うほど、すれ違いは深くなる。
2人はこの冬を越えることができるのかーー
【完結】君の穿ったインソムニア
古都まとい
BL
建設会社の事務として働く佐野純平(さの じゅんぺい)は、上司のパワハラによって眠れない日々を過ごしていた。後輩の勧めで病院を受診した純平は不眠症の診断を受け、処方された薬を受け取りに薬局を訪れる。
純平が訪れた薬局には担当薬剤師制度があり、純平の担当薬剤師となったのは水瀬隼人(みなせ はやと)という茶髪の明るい青年だった。
「佐野さんの全部、俺が支えてあげますよ?」
陽キャ薬剤師×不眠症会社員の社会人BL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる