優しい人

sasorimama.fu

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優しい人・第43話

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『3時過ぎに30分くらいならいいぞ。こっちに来られるか?』
「うん。行くわ」

篤仁は電話を切って、また違う番号を出した。

「あ、俺。親父が三宮3時やから、今から行くわ。何個か見本出しといて」
『了解。場所判る?』
「はあ、判る判る。インド屋カリーの横やろ?」
『そうそう』

《caro》
可愛いブリキの看板だ。

「お、ここやな。何や?カロ?」
「おう、いらっしゃい。ひっさひぶりやのー、アツ!元気やった?おばちゃんの葬式行けんでごめんな。ちょうど友達の結婚式でイタリア行ってとってな」
「ええ、って。そんなん知っとう。エリザ元気?」
「おお、元気。もう腹、こんななっとうで?」

従兄弟の哲郎は、腹の前に弧を描いた。

「可愛いんやろな~。日本とローマっ子のハーフ!」
「当たり前やんけ、お前!絶対モデルにすんで?お前んとこは?出来たん?おばちゃんが大好きな女の子と結婚した、って言うとったやろ?あ、これな、選べ。この辺が女の子に人気・・」

「別れてん。離婚、っつーか、婚姻届出してへんかってんけど」
「はあ?!!聞いてへんで?!」
「哲ちゃん兄ちゃん、そんなんな、結婚します、言うても別れましたはそう宣伝せんやろ」
「まあ…まあな…何か、そっか、すまん」

「いやいや、ええねん。メッチャ前向きな離婚やから。芸能人並みやで?お互い別々の道を歩んで行くことにしました!」
「え、開き直り?」

「ちゃうちゃう。あ、カロって何?」
「ああ、イタリア語で〝最愛〟。カーロや」
「へぇ…その、カーロに送んねん、ネックレス」
「え、もうお前、次のん見つけたん?!」

「次のんちゃうねん。こっちが先」
「はあ?」
「まあ、ええやん。もう!見せて!…お、これ可愛いなぁ。葉っぱ?ハート?」

「一応ハート。でも、モロに割れた感じは嫌かな~って思って、ちょっと葉っぱっぽくしてみた。ええやろ?こっちのちょっと緩やかに削げてる感じのとこに、こっちの緩やかに膨らんでる部分が、ほら、こうしたら、合うねん。何か緩~く沿ってる感じがええやろ?自然体よ、自然体!あんまりビターッとくっついたまんまやったらアカンねん、女の子は。適度にくっついたユルユルの関係で、それやのに夫婦、っていうのがええねん」

胸を張って語る哲郎は、母の姉、篤仁の伯母の子で、41歳。
篤仁とは一回り離れている。

去年、趣味でやってるバンドのライブにいつも来てくれていた在日のイタリア人で25歳の革職人エリザと授かり婚をした。
16歳の年の差婚だ。

皆にとんでもなく羨ましがられたもんだから、すっかり恋愛覇者の気分なのだ。

「もー、40までいっこもモテへんかったクセによう言うわ」
「黙れ、ガキ」
「色々決め付けんとってくれる?」
「お?何か意味深じゃあねえかい?お前さん?」
「まあな。これにするわ。名前彫ってな。あの、マリッジリングみたいに、toなになにfromなになに、ってやつな」

「やっぱし、女やんけー。次の子やろ?え、より戻した感じ?萌ちゃん?やったっけ」
「ちょ、これ貸せ」

篤仁は、哲郎の手元にあったメモと、ペン立てにあったボールペンと取り
「1個は…」―to chikashi from atsuhito
「も1個は…」―to atuhito from chikashi

哲郎は、その字をジーーッと見た。

「ん?ち・か…し?これ、合ってんの?」
「おお。千佳史」
「男?」
「おお、そやで?はよ、彫ってくれ。この凹んどうほうが、最初の文言な」

「ええ?ぇええええ?!!」

「何やねん。イタリア人かっていっぱいおるやろが、ホモくらい」
「お前、ホモやったん?」

「ちゃう。おっぱい星人」

「そやろー?!お前、高校ん時からベッピンばっかし連れとったやんけ!」

「まあな。俺、まず顔やから。で、究極の顔見つけたら、男やったんよーっ!それだけ」
「そか」

「うん、そ。はよ彫って。今日渡すねん。結婚してな~、って言うて!泣くかな~滝さん。泣き虫なんよ~。もう、可愛い言うたらあらへん!あ、アカン、顔思い出したら勃った。ヤバいヤバい…。もう、メッチャ俺のこと好きでな、中坊ン時から想っとってくれてな、もう、ほんま、哲ちゃん兄ちゃん、1回見て!ビビんで?悪いっけど、エリザ霞むで?男の究極は女なんかピューッ、って超えるんよ、いやマジで!もう、究ーーーー極やからっ!」

「解った!もうええ!黙れ…」
「何よ、もう…あ、すんません」

どの辺から聞いていたのか、若い男女のカップルが、腕を組んで何とも言えない表情かおで後ろに立っていた。



綺麗に包んでもらった小箱を持って、今度は父の銀行へ急ぐ。

インターフォンを鳴らして名乗れば、行員が丁重に支店長室に案内してくれた。

―へ~…何かごっついやん、親父…

口数の少ない物静かな父の、自分の知らない顔…。
何か少し、誇らしい。

「支店長、御子息様がお見えです」
「ご苦労さん」

声がして、行員がドアを開けてくれ、篤仁が中に入ると、さっと何処かへ引いて行った。


「篤仁、よう来たな。あんまり時間取れんが、まあ、座れ。…で?話しって何や」

篤仁がソファに腰掛けたタイミングで、女性行員が冷たいお茶を持ってきてくれた。

「どうぞ、ごゆっくり」
「どうも」

女性が出て行く。

「滝さんと一緒に暮らそ、思って。男同士やからあれやけど、まあ、結婚みたいに思ってくれ。何か、去年からゴチャゴチャしたやろ?わざわざ言わなあかんかどうか、ちょとだけ考えたけど、まあ、一応な、それ、言いに来た」

「…そうか。解った」

「ええの?」

「反対して欲しいんか?」

「いや…。でも、友里江ゆりえんとこも子供おらんし、孫…一人も…」

「そんなんはええ。お前らしくもないこと言うな。俺がそんなこと言うたら、そんなもん、って言うやろが、お前は」

「まあ…そやけど」

「滝くんは、いいんか?それで」
「ええと思うけど」

悠然と飲んでいた茶を吹き出しそうになった父が目を剥いた。

「確かめてへんのか?!お前」

「今日、プロポーズ的なこと言うつもりや。だから、取り敢えず、親父に先な?何となく、何かちゃんと言いたなって。さっきな、哲ちゃん兄ちゃんとこ行って、指輪代わりのネックレス作ってもうたんや。あ、でも確かめたよ?愛は」

「はあッ…」
父が椅子の背にドサッと凭れかかった。

「なんよ」

「お前、親の前でようもヌケヌケと…こっちが恥ずかしなるわ」
「アンタが聞いたんやろ」
「そんなことを聞いてない。ホンマに、何かちょっとズレとう、言うか、お前のその天然はお母さんそのまんまやな」

気を取り直した父が、冷茶を一口飲む。

「おふくろがおったら、お父さんそっくりとか言いよんで?」
「まあ、そうかもな…。お前、家にいっこも寄りつかんが」
「ああ、ごめんな。まあ、おふくろもおらんし」

「ハハ…また滝くん連れて近いうちに来てくれ。俺も、まあ一応あの時の侘びも兼ねて、挨拶しときたい。美味い魚でも取り寄せとくから」
「ああ、そうやな。ほんなら来週末にでも行くわ。滝さんが行きたない、って言うたら行かへんぞ?」

「ああ、彼のええようにしたれ」

それから父は
「結婚祝いや。裸ですまんな。2回目やから少ないぞ」
と10万を渡してくれた。

そしてまた
「新たに家でも買う時は加勢するから言うてくれ」
とも言ってくれた。

「親父、なかなかやな~。次は…倉本さんや。煩いからなぁ…あの保護者」


『仕事中じゃ、ボケ!ワシは公務員や。何回言うたら分かるんじゃ!』
「んなん、出とるやないですか、電話ー。アカンのやったらマナーにして出んかったらええでしょうが」
『んやと?ゴラ。先輩に口答えとはええ度胸やのう、志賀』
「ちょー、もう、文学部やのに、その体育会系のノリは止めて下さいよォ。暑苦しい…ただでさえ暑いのに…」

『やかましいわ。お前、チカにどうこうしてへんやろな?』
「どうこうしました」

『な、なんやと?!!おどれ…おま、待っとけ!!5時半に区役所前の広場おれ!1分でも遅れたら締め殺すど?!区役所前の広場おれ!逃げんなよ、われっ』

だが、5時17分に約束の広場に猪のように突っ込んで来た倉本は、篤仁の話しを聞いた10分後には、男泣きで
「ありがとう、志賀、ほんま、ありがとう」
と、篤仁の手を強く握ってブンブン振った。

「俺、今日《千流》が1番忙しい時間…キリのええとこで0時に、店行ってプロポーズしたろ、思て。やっぱり倉本さんにはおってもらわな、思てね。新婚さんやのに悪いけど」

ブンッ、意外にもちゃんと持っていたポケットティッシュで鼻をかんだ倉本は
「新婚やあるかい!もう結婚して大方1年経つんじゃ。3月にガキ産まれて、お前、新婚なんかいうムードあるかいや!行く行く!嫁にも、チカが俺にとって、いかに大事な存在か、っちゅーことは言うて聞かせてある」

「・・・・・」

「何や、その目は」

「もう触らんといて下さいよ?俺のやし」

「あ…わ、お前何?その独占欲」
「何とでも言うて」

「は、ナンじゃこいつ」

口ではそんなことを言いながら、倉本は嬉しくて堪らない、という顔だ。

「そやけどお前、もう1ヶ月でチカの誕生日あるやんけ。ちょうど30歳のキリやし、その日にしたらええのに」

「いや、それはそれでまた、何か考えますわ」

「お前、マメやのー」

「滝さんね、俺のこと、中坊ん時から好きやった、って」
「おお、そうやで?お前が入部してきてから、ずっとや」

志賀は何度も頷く。

「俺を想って作ってくれた川柳、ごっつい数で…。《千流の 涙はすべて 君がため》」
「ああ、それ、チカが神戸に帰って来て、最初に詠んだ、言うとったやつやな」

「はい。俺の為に、1000回泣いてくれた滝さんに、1001回は嬉しいことしよう、思てます」

並んで鉄製のベンチに腰掛けていた倉本が、ガチャン!と勢いよく立ち上がった。

「お前、最高やな!志賀!!お前で良かった!チカ、見る目あるわっ…チカ、ほんま…」
「ちょ、アンタが泣かんといて下さいよ、滝さんも泣き虫やけど、倉本さんまで…も、かなんなぁ…仲良しコンビちごて、泣き虫コンビやんけ…ほんなら、0時《千流》集合ってことで!」

「おう!…任せとけ!…あんなぁ、志賀」
「はい?」

「ここは泣くとこじゃ、男前!」

倉本が志賀の尻を蹴り上げた。


千佳史が萌花と別れ、写真葉書きを手に、公衆トイレの個室で泣いている頃、志賀は忙しく、そんなことをしていたのだった。

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