優しい人

sasorimama.fu

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優しい人・第46話

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一緒に暮らし出して2週目の週末、篤仁は実家に滝を誘った。

「え、ちょっと緊張するな…志賀のお母さんに会うの…」

「あ、おふくろ亡くなりました。もう、おらんよ?」
「え……何で…」

一瞬にして顔色を失った千佳史の顔が驚愕に引き攣る。

「ちょ、滝さん。何でそんなワナワナなってんの。病気、病気!膵臓癌」
「…ああ…」

少し、滝の力が抜けたが、蒼白の顔は変わらない。

「もう…滝さん…。ごめんな…そんな顔させる、ってことは、おふくろ、よっぽどやったんやろな、滝さんに…」

滝は恐らく、自分の存在が何らか、篤仁の母親の死に関係していると思ってしまったのだろう。

息子の周りをウロつくホモを追い払ったものの、息子の未来に影が差したことを悲観しての、最悪は自殺、そうでなくとも、精神を患ったとでも直感してしまったのだろう。

「滝さんに酷いことしたおふくろをね、俺、許せんかったんですよ。でも、本人が何とのう死を悟った頃やと思うけど、滝さんに酷いことした、言うて、後悔しとうみたいでしたよ。だから、俺も許してやった。おふくろは、普通に癌患って亡くなったんや。滝さんは一切関係ないからね?でも、やっぱし、実家はもっと先にしよ。ごめん、嫌なこと思い出させた…」

篤仁はダイニングテーブルを挟んで座っている滝の傍に行ってしゃがみ込み、傷の残る右瞼に触れた。

「綺麗な顔に傷、残ってしまったかなぁ、って気にしとった、おふくろ。滝さんのこと、もう、何も思ってへんかったよ?…残ったなぁ…クソ、ほんま…」

「そんなん!ええ。お母さんは、志賀が大事なんや。当たり前や。俺、そりゃ、あん時は、辛い、ってすごい思ったけど、自分の母親がすぐに来て、俺を心配する姿見とったら、志賀のお母さんの気持ちは痛いほど解ったから。全然!」

「滝さん…もう、そんなん、解らんでええ、って。アンタはもう…ワケわからんヤツに殺されても、気持ち解って許すんちゃうん?ほんま…」

滝を抱き寄せ、抱きしめる。

「そんなん…殺されたら…志賀と離れなアカンやん…そんなん…許したくな・・」
「滝さん!」

滝の言葉は、篤仁の唇で止められ、お互いの唇をこれでもかと貪った後、そのままダイニングの床に転がって愛し合った。


「あ~、やっぱり一緒に住んどったら、ええなぁ…!いつでも滝さんが食えるっ!…ちょ、可愛い声出さんとってよッ……終わらんやん…ッ」
シャワーで滝の中から自分が放ったものを掻き出しながら、篤仁が悶える。

「…ハッ…ぁ……出そうと……んッ…思て、な…ぃ、はッ、あッ……」

結局、風呂でもう1度愛し合ってその日は疲れて眠ってしまった。


翌、土曜日の朝、篤仁の腕の中で目を覚ました滝は
「やっぱり、今日行こう、志賀の家」
と微笑み、無理するな、という志賀の言葉に、首を横に振った。

「俺、行きたい。行ってみたい、志賀が生まれ育った所…見てみたい…し、お母さんにも、こんなことになりました、って……謝りたい…」

「謝る、って…もう…そんなん言うなッ…って、もう……」





―「嘘つきなさんなっ!!アンタ、うちのあっくん誘ったんちゃうの?!婚約者に酷いフラレ方して落ち込んどうとこに付込んでッ…!男同士で…ああッ、気持ち悪いッ!口にするんも・・」

「だって、お父さん!ホモなんか皆エイズになんのよ?!あっくん、死んでまうでしょうが!このオカマが」―


千佳史の記憶にはっきりと残る、志賀の母親の、自分に対する激しい嫌悪…いや、それは凄まじい憎悪……

志賀が来てくれてからの急展開で、文字通り舞い上がり、幸せの絶頂だった。

それが
「親父が一回、滝くん連れておいで、って言うとんやけど、土曜とかちょっと覗いてみる?」
という言葉に怯み、更に、あのお母さんが亡くなったと聞いて喫驚した。

自分のせいに違いない…!
そう思った。


―「ちょっとアンタ!何ボーッとしてんのよっ!!人の家、ムチャクチャに掻き回しといてっ!!知らん顔で済まそう思ってんのちゃうの?!息子が…息子が、ホモ…ホモやなんて……嫌…いやぁあああーーー!!!」


絶叫と共に、顔に来た衝撃。
指の間をスル…と流れた血の感覚……

救急車を呼べ!と怒鳴った篤仁の父親の声に

「し、知らんわよっ!」

と、答えた…敵意に塗れた震える声―



大事な息子を勝手に好きになるな━━━



あの時、思い知った志賀の母親の心の叫び…


その人が亡くなったとは言え、いや、亡くなってしまったからこそ、尚強く、母親の愛は、大事な息子を今も包み、守っている気がする。


昨日、志賀と激しく愛し合いながらも、入り込めなかった。
志賀と一緒になってから、舞い上がり、夢中になっていた愛の営みに、急に背徳の雨が降った気がして……

心で思うことさえ、許さない、と自分に言い放っていた志賀の母の狂気の気迫。


志賀の実家へ行ってみよう…。

そして、この思いが増え、自分を押しつぶそうとするなら、やはり、志賀とのことは考え直さなくてはいけない…。

そんな思いで、千佳史は志賀の実家へ行きたい、と言ったのだった。


『うん…行ってきよし、千佳史。彼が生まれ育った所が、あんたがこれからどうするべきなんかの答えくれる。それでな、もし、悲しい答え出さなアカンかった時は、お父さんとお母さんのとこ、戻ってきよし。な?』

早朝、母に電話したら、母はそんな風に言った。

志賀とのことは、結婚式もどきのサプライズをしてもらった翌朝に、電話で報告していた。
話した時、普段からキャピキャピしている母が、キャーッと喜んでくれるかと思いきや、意外に落ち着いた感じで
「色々あると思うけど、きばんなはれ」
と言い、父の方が泣き出して、ただ
「良かった、良かった…志賀くんに、感謝する…ほんとに…ありがとう……」
とやっと言ったのだった。

両親に、感謝するほど、母の愛を感じるほど、余計に志賀の母への心痛が募る。

「うん。ありがとう。覚悟決めた。行ってくる」

店があるので、お昼を一緒に、ということで10時頃、志賀と一緒に家を出て
「そんなん要りませんって!」
と言う志賀を押し切って、美味い漬物と、定番の菓子をお土産に買った。

「もー、ええのにィ…と言いつつ、何か、彼女が彼氏の実家に初お呼ばれ~的な?何かこんなんもええな~」
と無邪気にはしゃぐ志賀に心が綻ぶも、緊張は取れない。

懐かしい神戸電鉄に乗り込む。

「うわー!鈴蘭台や!すごい都会なってる!!エレベーター!!」

この時ばかりは、千佳史も大興奮。

何せ、中学を卒業してから神戸に戻ってきたものの、この辺りに来たことは1度もなかった。

中学3年までを過ごした町は、千佳史の記憶にあるそれとは様変わりしていた。

「しかし、思ったら、この辺ウロチョロしとう時にもう、滝さんは俺のこと…もう…そんなん思たら、俺…」
「わ、志賀っ!ここ外!メッチャ人おる、メッチャ人おる!!」

ズズッと鼻を啜り出した志賀に、慌ててタオルハンカチを渡す。

パッパー!
クラクションが鳴り、白のアウディの窓が下がり、運転席の志賀の父親が手を挙げた。


「お、親父!行こ、滝さん」
「え?!迎えなんかええのに!歩くのに……」

いきなりのご対面に、ノスタルジーに浸りかけた気持ちが吹っ飛び、ちょっとだけ志賀を恨む。

「滝くん。よう来たね、ありがとう」
「…いえ、そんな……あの…初めまして…じゃない、あの…」

「もう!挨拶なんかええ、って、今。親父、何の魚あるん?」

車中では、志賀が、次々と父親に話しかけ、滝が相槌くらいしか、話さないでいいようにしてくれた。

「どうぞ、入って下さい」

車を降りた志賀の父親を、ちゃんと見ると、あの日、怖くてよく見られなかったが、何となく志賀によく似ていた、という記憶通り、志賀が中年になるとこんな感じなんだろうな、という背の高い素敵な紳士だ。

確か、関西銀行の支店長と言っていた。
さすがの風格だ。

「入って!滝さん!俺はここから北中に通ってたわけや」
志賀が笑いながら言う。

2階建ての大きな戸建て。

立派な造りの玄関を入り、長い廊下を歩いてリビングに入った。

「わ!何これ!!」
志賀が大声を上げた。

「あ!」
千佳史も目を見張る。

「うん、これな。ええやろ?これ、私とお母さんが見せられた写真の中の1枚なんやけど、お父さん、これ、どうしても捨てれんくてな…。これ、見た時、あんまりにも2人が仲睦まじい、言うか…篤仁の顔も、な?私が見たことないような優しい顔して…こんなに目尻下げてなぁ……自分の息子やなかったら、この2人邪魔せんのに、って思ってもたくらいや」

それは、千佳史も、多分、志賀も見たことのない写真だった。
父親によると、信輔が萌花が篤仁を見限るようにと依頼した探偵が撮り、自分たちの所に持ち込んで来たのだと言う。

「探偵、って…写真のプロなん?」
志賀が関心したように言う。

写真の中の2人は、本当に幸せそうに微笑み合い、寄り添うようにしている。

「他にも5枚くらいあったけど、これが1番、良くてな。まあ、お前らは男同士で結婚式の写真もないから、これ引き伸ばして飾ったんや」

志賀の父親は、そう言うと本当に嬉しそうに、美しい花嫁のウエディングドレスと落ち着いた感じの新郎の結婚式の写真の横に並べた、その写真立てを手に取って、千佳史に渡してくれた。

「こんな……何て言ったらいいか…なんか…すみません、俺……」
我慢など出来ない。

緊張して、怖気づいていた心が溶け出してくる。

―そうや…志賀のお父さんは、出会い頭こそ、敵意を感じたけど、すごい…何か優しかったんや……

「あの…あの時は…ありがと…ございました…服…上着…取ってもらって…」
「ん?…ああ、いや。あの時は、本当に申し訳なかった…心からお詫びするよ…」

父親の言葉に志賀が
「ほんまやで!滝さん、顔に傷残っとるし、ほんま、ばばぁがや」

志賀が憤慨し出そうとすると、父親が
「今日来てもらったんは、それもあるんや」
と立ち上がり、リビングを出て、分厚い大きめの白い封筒を手に戻って来た。

「これ、お母さんの遺品整理しとったら出てきたんや。…滝くんへや。本人が渡したかったんやろうけど、あまりにも気まずうて、躊躇しとったんやろな……。これ、受け取ってもらえるか?」

「あ、はい…」
千佳史はそれを手に取った。

重い。

嫌な予感……

たった今、感動に震えた心が、またハタ、と立ち止まり構えてしまう。


「開けてみて?」
父親に促され、封はされておらず、折ってある封筒の口を開ける。

「頂けません…ッ…こんな」

それは、多分、100枚はあるだろう、札束だった━━

    
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