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第12章 いざ、突破!
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「ねぇ~ちょっとだけ、入れ替わって、私の代わりに、ここにいて
くれない?」
先刻無理は承知で、信子はその若い使用人に提案してみる。
「はっ?」
案の定、若いメイドは、キョトンとする。
「何を言っているんですか?
この私が…お姫様に、なれるわけがないじゃないですか」
後ずさりをしながら、(この人、大丈夫か?)という不信感をあらわにして、
信子を見る。
「そうじゃなく…ここだけの話、私はシンデレラでも、お姫様でもないのよ」
信じてもらえないだろうなぁ~
そう思いながらも、思わず本当のことを話してしまう。
「へっ?」
一瞬、けげんそうな顔をして、使用人は信子を見る。
明らかに憐れむような目付きをして、(怪しむように)信子に視線を向ける。
その顔を見て、しまったとは思う。
だけども、こうなったら後には引けない。
「だからぁ~そうじゃなくってぇ~
何かの手違いで、私はここにいるのよ」
そうは言っても…わからないだろうなぁと、信子は思う。
すると案の定、言い訳のように言う信子の言葉を聞いて、ますますメイドが
怪しい人を見るように、じぃっと信子をうかがう。
「ね、お願い!
影武者みたいに、ちょっとでいいから、私と入れ替わってくれないかなぁ」
ひるむことなく、そう続けると
「ダメです!」
突然、大きな声がした。
誰?と思い、思わず信子は、体をビクンとこわばらせる。
「何をバカなこと、言ってるんですか?
あなたも、仕事をさぼっていないで、さっさと働きなさい!」
ピシャリと大きな声が響いてきて、おそるおそる振り返ると、
いつの間にか家の入り口の辺りに、制服を着た女性が立っていた。
「あっ!」
メイドの女の子も、あわてて跳ねるようにして、信子の側から離れる。
「姫さまも、姫様ですよ!
若い使用人を、からかうもんじゃありません!」
ピシリとその女性は、一喝した。
くれない?」
先刻無理は承知で、信子はその若い使用人に提案してみる。
「はっ?」
案の定、若いメイドは、キョトンとする。
「何を言っているんですか?
この私が…お姫様に、なれるわけがないじゃないですか」
後ずさりをしながら、(この人、大丈夫か?)という不信感をあらわにして、
信子を見る。
「そうじゃなく…ここだけの話、私はシンデレラでも、お姫様でもないのよ」
信じてもらえないだろうなぁ~
そう思いながらも、思わず本当のことを話してしまう。
「へっ?」
一瞬、けげんそうな顔をして、使用人は信子を見る。
明らかに憐れむような目付きをして、(怪しむように)信子に視線を向ける。
その顔を見て、しまったとは思う。
だけども、こうなったら後には引けない。
「だからぁ~そうじゃなくってぇ~
何かの手違いで、私はここにいるのよ」
そうは言っても…わからないだろうなぁと、信子は思う。
すると案の定、言い訳のように言う信子の言葉を聞いて、ますますメイドが
怪しい人を見るように、じぃっと信子をうかがう。
「ね、お願い!
影武者みたいに、ちょっとでいいから、私と入れ替わってくれないかなぁ」
ひるむことなく、そう続けると
「ダメです!」
突然、大きな声がした。
誰?と思い、思わず信子は、体をビクンとこわばらせる。
「何をバカなこと、言ってるんですか?
あなたも、仕事をさぼっていないで、さっさと働きなさい!」
ピシャリと大きな声が響いてきて、おそるおそる振り返ると、
いつの間にか家の入り口の辺りに、制服を着た女性が立っていた。
「あっ!」
メイドの女の子も、あわてて跳ねるようにして、信子の側から離れる。
「姫さまも、姫様ですよ!
若い使用人を、からかうもんじゃありません!」
ピシリとその女性は、一喝した。
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