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第12章 いざ、突破!
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この人は、誰…?
信子はビクリと肩をすくめると、おびえた目を少女のほうへと向ける。
だが彼女は完全にビビッてしまったようで、信子の問いかけには答えない。
さて、困った!
こういう場合、どうしたらいいのだろう?
こわばった顔付きで、その女性を見ている信子に…
「私はこのたび、お嬢様付きになりました。
マーサともうします」
ペコリと頭を下げる。
「マーサ?」
初めて見る顔ぶれに
(とはいえ、信子がお城に来たのも、ホンノ数日前からだけど)
どう接したらいいのか、わからずに、オドオドとした目を向ける。
「なんなりと、御用のある時は、お申し付けください」
戸惑いつつも、信子ははっきりと、マーサの存在を意識した。
(これじゃあ、まるで…監視されているみたい)
実のところ、信子は少しストレスを感じている。
これでゆっくりとリラックス、なんて…とても無理だ…)
さすがの信子もシュンとする。
「あ、もちろん…お好きなようにされて、全然かまいませんから」
信子をじぃっと見詰めて、その女性はそう言う。
そうは言われても、信子は子供の頃から、忙しい母親に代わって、
弟の世話をしたり、家事をするのが、当たり前で育ったので…
自分のために、のんびりとする…というのには、慣れてはいないのだ。
(もちろん、なんで、自分だけ…?)
そんな想いもあることはあるけれど、
具体的には、どうする?ということは、現時点では、思いつかないけれども。
それでもどうにかして、平和な生活に戻りたいものだ…と、信子は
しみじみとそう思っていた。
信子はビクリと肩をすくめると、おびえた目を少女のほうへと向ける。
だが彼女は完全にビビッてしまったようで、信子の問いかけには答えない。
さて、困った!
こういう場合、どうしたらいいのだろう?
こわばった顔付きで、その女性を見ている信子に…
「私はこのたび、お嬢様付きになりました。
マーサともうします」
ペコリと頭を下げる。
「マーサ?」
初めて見る顔ぶれに
(とはいえ、信子がお城に来たのも、ホンノ数日前からだけど)
どう接したらいいのか、わからずに、オドオドとした目を向ける。
「なんなりと、御用のある時は、お申し付けください」
戸惑いつつも、信子ははっきりと、マーサの存在を意識した。
(これじゃあ、まるで…監視されているみたい)
実のところ、信子は少しストレスを感じている。
これでゆっくりとリラックス、なんて…とても無理だ…)
さすがの信子もシュンとする。
「あ、もちろん…お好きなようにされて、全然かまいませんから」
信子をじぃっと見詰めて、その女性はそう言う。
そうは言われても、信子は子供の頃から、忙しい母親に代わって、
弟の世話をしたり、家事をするのが、当たり前で育ったので…
自分のために、のんびりとする…というのには、慣れてはいないのだ。
(もちろん、なんで、自分だけ…?)
そんな想いもあることはあるけれど、
具体的には、どうする?ということは、現時点では、思いつかないけれども。
それでもどうにかして、平和な生活に戻りたいものだ…と、信子は
しみじみとそう思っていた。
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