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第15章 ラストチャンスは突然に?
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ピッチリと閉めたはずのカーテンが、いつの間にか開いていて、
窓枠に魔法使いのおばあさんが、チョコンと座っていた。
「あのぉ~どうやって、ここに?」
魔法使いに向かって、間抜けな質問だ、と思うけれども。
「それはもちろん、ホウキに乗ってね!」
クスクスと楽しそうに、魔法使いは笑うと、足をブラブラとさせる。
「私もねぇ~こう見えても、一応魔女だしねぇ」
信じられない、という顔をする信子を見て、またもクスクスと魔法使いは笑う。
「でも…どうやって?」
窓もドアも閉まっていたはず。
「どうやって…って、それは企業ヒミツです」
ニヤリと笑うと、杖をぐっと掲げて見せる。
本当かなぁ~と信子はまだ疑ってはしたけれど、ここは信じるしかない、
と思うのであった。
「でも…私…どうしたらいいんのですか?」
ようやく魔法使いの存在に慣れて、落ち着いてくると、思わず信子は
聞いてみる。
もしかしたら、本物の魔法使いなら…何か知っているかも、と思ったからだ。
カスミさんにも、他の人にも、おそらく本当のことを話したら、
頭がおかしいのではないか、と信じてもらえないだろう。
「あのぉ、ワタシ…
何でここにいるのですか?」
どう考えたって、やっぱりわからないし、
やっぱり納得できない。
それに頭の中がゴチャゴチャで、うまく理解することが出来ないのだ。
このおばあさん…本当に魔法使い?
何がどうして、どうなっているの?
混乱した頭の中で、救いを求めるように、カスミさんが寝ていると思われる
隣の部屋を見つめる。
「あなたはねぇ~間違って、あの国へ飛ばされてきたの。
あなたの本当にいるべき場所は、ここなのよ…」
魔法使いは、辛抱強く、信子に向かってささやく。
「あっちの世界の女の子にも、ちゃんと話をつけておくわ」
微笑みながら、魔法使いは言う。
「だから…どうする?
あなたは、ここに残りたい?
それとも、あっちの世界へ行きたいの?」
穏やかな顔で、おばあさんは信子に聞いた。
窓枠に魔法使いのおばあさんが、チョコンと座っていた。
「あのぉ~どうやって、ここに?」
魔法使いに向かって、間抜けな質問だ、と思うけれども。
「それはもちろん、ホウキに乗ってね!」
クスクスと楽しそうに、魔法使いは笑うと、足をブラブラとさせる。
「私もねぇ~こう見えても、一応魔女だしねぇ」
信じられない、という顔をする信子を見て、またもクスクスと魔法使いは笑う。
「でも…どうやって?」
窓もドアも閉まっていたはず。
「どうやって…って、それは企業ヒミツです」
ニヤリと笑うと、杖をぐっと掲げて見せる。
本当かなぁ~と信子はまだ疑ってはしたけれど、ここは信じるしかない、
と思うのであった。
「でも…私…どうしたらいいんのですか?」
ようやく魔法使いの存在に慣れて、落ち着いてくると、思わず信子は
聞いてみる。
もしかしたら、本物の魔法使いなら…何か知っているかも、と思ったからだ。
カスミさんにも、他の人にも、おそらく本当のことを話したら、
頭がおかしいのではないか、と信じてもらえないだろう。
「あのぉ、ワタシ…
何でここにいるのですか?」
どう考えたって、やっぱりわからないし、
やっぱり納得できない。
それに頭の中がゴチャゴチャで、うまく理解することが出来ないのだ。
このおばあさん…本当に魔法使い?
何がどうして、どうなっているの?
混乱した頭の中で、救いを求めるように、カスミさんが寝ていると思われる
隣の部屋を見つめる。
「あなたはねぇ~間違って、あの国へ飛ばされてきたの。
あなたの本当にいるべき場所は、ここなのよ…」
魔法使いは、辛抱強く、信子に向かってささやく。
「あっちの世界の女の子にも、ちゃんと話をつけておくわ」
微笑みながら、魔法使いは言う。
「だから…どうする?
あなたは、ここに残りたい?
それとも、あっちの世界へ行きたいの?」
穏やかな顔で、おばあさんは信子に聞いた。
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