ラストダンスはあなたと…

daisysacky

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第3章  新しい訪問者

   13

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  エレベーターから出ると…各々フカフカの、靴の先までめり込むような
ジュウタンの敷いている廊下を歩いて行く。
いたるところに、壁には等間隔に額縁が飾ってあり、その近くには、
寄り添うように花が添えられている。
シックなアイボリーの壁紙と、ランプの形のライトがとても印象的だ。

「まぁ、なんて素敵!」
 先ほどから…女性陣のため息が、そこかしこに漏れている…
 外見がゴシック調のお屋敷風だとすると、中がロココ調の家具で彩られている。
(まぁ、そこらへんは、あまりよくわからないけれど…)
外見に対して、かなりのギャップで、華やかな雰囲気だ。
 さらには壁の縁にも気を使っていて、金色の縁取りをほどこしてある。
それだけでも、女の子の心をわしづかみにするには、十分だった。

「わぁ、スゴイ」
思わず立ち止まり、数々の繊細なタッチの絵を眺めると…
(無名の画家の絵のようだ…)
側に添えている、バラの香りをかぐ…
 ここはどこ?
 まるでお城の中にいるみたい…と、そのたびごとに、女性たちはうっとりとした。

 もちろん男性陣も、感心してみてはいるけれど、そこまで心を
揺さぶられるわけではない。
(何しろこれから何が起こるか…と、今後のことを思うと、
 ワクワクしているからだ)
早く先を急ぎたい気持ちがつのり、クルリと後ろを振り向くと
「ごめん、先に行ってるね!」
ついにしびれをきらして、秀人はカオリに向かって声をかけた。
「あとでまた、集まろう」
そう言うと…
「えーっ!」と不満そうに、カオリ先輩の声が響く。
だがそれは無視して、秀人は賢人たちに向かってうなづいた。
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