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第6章 禁断の花園
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「お前ばっかり、女の子を独占するなよ。
みんなにも、回してくれよな」
賢人はバンと、秀人の背中をたたく。
「おい、人聞きの悪いことを言うなよぉ。
そんなこと、あるわけないだろ」
そう言い訳をすると、みんなはそんなこと、わかったもんじゃないと、
ニヤニヤ笑いを浮かべるばかりだ。
「それにしても…来るかなぁ」
ボソリと賢人はつぶやく。
ガランとした薄暗いロビーの1画で、ボソボソと男たちは話し込んでいる。
誰が見ても、怪しい一行だが、ひと気がないせいか、誰の目にも止まらない。
古びたお屋敷を模したホテルなので、それでなくてもどことなく、
薄気味悪いのだ。
「なぁ~ホントに、ここって、出るのかなぁ」
やはり気になるのか、チラリと室内を見回すと、秀人が口にする。
「おや?」
賢人はヘラリと笑うと、
「お前…もしかして、怖くなったのか?」
からかうように言った。
秀人は虚勢を張るように、フンと胸を突き出すと、
「だってさ、ここ、話題になってるんだろ?」
とはいえ自分もまだ、未体験なのだ。
光が部屋の隅にいきわたらないために、薄暗い中、柱時計がボーンと
突然鳴った。
「いいから、行こうぜ」
しびれを切らし、付き合ってらんないな、と賢人が立ち上がると…
エレベーターホールから、女の子が2人、こっちに向かってやって来た。
「おっ、待ち人が来たぞ」
すぐさま賢人が気付き、秀人を突っつく。
「あ、ホントに来たのか?」
自分では言ってたくせに、1番驚いていたのは、当の秀人だった。
テクテクとまっすぐに、彼らが集まっている方角へと、玲は歩いて行く。
「えっ、ホントに行くの?」
珠紀はまだ、迷っているのだけれど…
そんなことおかまいなしに、ずんずん進むと、
「だって、ここまで来たら、とことん楽しまなくちゃ!」
なぜだかずいぶん、気合の入った様子の玲だ。
みんなにも、回してくれよな」
賢人はバンと、秀人の背中をたたく。
「おい、人聞きの悪いことを言うなよぉ。
そんなこと、あるわけないだろ」
そう言い訳をすると、みんなはそんなこと、わかったもんじゃないと、
ニヤニヤ笑いを浮かべるばかりだ。
「それにしても…来るかなぁ」
ボソリと賢人はつぶやく。
ガランとした薄暗いロビーの1画で、ボソボソと男たちは話し込んでいる。
誰が見ても、怪しい一行だが、ひと気がないせいか、誰の目にも止まらない。
古びたお屋敷を模したホテルなので、それでなくてもどことなく、
薄気味悪いのだ。
「なぁ~ホントに、ここって、出るのかなぁ」
やはり気になるのか、チラリと室内を見回すと、秀人が口にする。
「おや?」
賢人はヘラリと笑うと、
「お前…もしかして、怖くなったのか?」
からかうように言った。
秀人は虚勢を張るように、フンと胸を突き出すと、
「だってさ、ここ、話題になってるんだろ?」
とはいえ自分もまだ、未体験なのだ。
光が部屋の隅にいきわたらないために、薄暗い中、柱時計がボーンと
突然鳴った。
「いいから、行こうぜ」
しびれを切らし、付き合ってらんないな、と賢人が立ち上がると…
エレベーターホールから、女の子が2人、こっちに向かってやって来た。
「おっ、待ち人が来たぞ」
すぐさま賢人が気付き、秀人を突っつく。
「あ、ホントに来たのか?」
自分では言ってたくせに、1番驚いていたのは、当の秀人だった。
テクテクとまっすぐに、彼らが集まっている方角へと、玲は歩いて行く。
「えっ、ホントに行くの?」
珠紀はまだ、迷っているのだけれど…
そんなことおかまいなしに、ずんずん進むと、
「だって、ここまで来たら、とことん楽しまなくちゃ!」
なぜだかずいぶん、気合の入った様子の玲だ。
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