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第3章 夢のカケラ
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(ママとパパに見つかったら、怒られる!)
柚はそう思うのに…なぜか
(この人は、大丈夫)
そう思うのだ。
どうしてなのかは、わからない。
それに、魔法使いのおばあさんも言っていた。
最初に会った人と、仲良くしなさい…
(最初に会った…って、この人?)
ならば、この人と仲良くしないといけないんでしょ?
「ン?」
視線を感じて、その人はゆっくりと顔を上げる。
てっきり、オジサンか…と思っていたけれど、思ったよりも若くて、
とてもきれいな顔立ちのお兄さんだった。
「そこで、何をしているの?」
柚は、ごく自然に声をかける。
「えっ」
その人は、ボンヤリとした目を、柚に向けると…
「なんだ、こんな所に…妖精がいた」とつぶやく。
まるで長い眠りから覚めたばかりのような、ボーッとした顔をする。
「キミ…もしかして、天使?
ボクを迎えに来たの?」
クシャッと顔を崩して、柚に向かって笑いかける。
「えっ?まさか」
天使なんて、本当にいるの?
変なお兄さん!
何で、そんな風に言うの?
突然柚は、知らないお兄さんを意識して、モジモジとし始めた。
柚はそう思うのに…なぜか
(この人は、大丈夫)
そう思うのだ。
どうしてなのかは、わからない。
それに、魔法使いのおばあさんも言っていた。
最初に会った人と、仲良くしなさい…
(最初に会った…って、この人?)
ならば、この人と仲良くしないといけないんでしょ?
「ン?」
視線を感じて、その人はゆっくりと顔を上げる。
てっきり、オジサンか…と思っていたけれど、思ったよりも若くて、
とてもきれいな顔立ちのお兄さんだった。
「そこで、何をしているの?」
柚は、ごく自然に声をかける。
「えっ」
その人は、ボンヤリとした目を、柚に向けると…
「なんだ、こんな所に…妖精がいた」とつぶやく。
まるで長い眠りから覚めたばかりのような、ボーッとした顔をする。
「キミ…もしかして、天使?
ボクを迎えに来たの?」
クシャッと顔を崩して、柚に向かって笑いかける。
「えっ?まさか」
天使なんて、本当にいるの?
変なお兄さん!
何で、そんな風に言うの?
突然柚は、知らないお兄さんを意識して、モジモジとし始めた。
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