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第5章 すべては夢になりにけり
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「へぇ~」
アナスタシアが、お城に行ったことがある…という言葉に、
何をしに行ったの?と思うけれど、聞いてもいいものかどうか、
わからない。
「これでもね、王子様から招待状を、もらったことがあるんだからね」
彼女が自慢気に言うのを、ジュンヤはもしかして、とひらめくものがある。
「おいおい、それって…村中の娘たちに、配られたっていうアレだろ?」
アナスタシアの隣で、ハンスが話に割り込んでくる。
「そうよ!私だって一応…お嫁さん候補だったんだから!」
わはははは…
だがハンスは、その話は本気にはせず、
「まぁ、村の娘たちがみんな、同じことを言ってたなぁ」
まったく相手にする様子はない。
「ふん」
アナスタシアは横を向くと
「で、あなたたちは、お城に行って、何をするつもりなの?」
すっかり、さっきの会話がなかったような口ぶりで、ジュンヤに話しかける。
「えっ、それは…」
だがジュンヤは、具体的にそこまでは考えてはいなかったので、すぐに
言葉につまる。
柚の方を向いて、困ったような顔つきになる。
すると柚がいきなり、
「ガラスの靴よ」
ポンとひと言言う。
「えっ?ガラスの靴?」
思ってもいないことを、思ってもいない人物に言われた…
そんな顔をして、アナスタシアは柚に視線を向ける。
柚は満足そうな顔をして
「そう」
大きくうなづいた。
アナスタシアが、お城に行ったことがある…という言葉に、
何をしに行ったの?と思うけれど、聞いてもいいものかどうか、
わからない。
「これでもね、王子様から招待状を、もらったことがあるんだからね」
彼女が自慢気に言うのを、ジュンヤはもしかして、とひらめくものがある。
「おいおい、それって…村中の娘たちに、配られたっていうアレだろ?」
アナスタシアの隣で、ハンスが話に割り込んでくる。
「そうよ!私だって一応…お嫁さん候補だったんだから!」
わはははは…
だがハンスは、その話は本気にはせず、
「まぁ、村の娘たちがみんな、同じことを言ってたなぁ」
まったく相手にする様子はない。
「ふん」
アナスタシアは横を向くと
「で、あなたたちは、お城に行って、何をするつもりなの?」
すっかり、さっきの会話がなかったような口ぶりで、ジュンヤに話しかける。
「えっ、それは…」
だがジュンヤは、具体的にそこまでは考えてはいなかったので、すぐに
言葉につまる。
柚の方を向いて、困ったような顔つきになる。
すると柚がいきなり、
「ガラスの靴よ」
ポンとひと言言う。
「えっ?ガラスの靴?」
思ってもいないことを、思ってもいない人物に言われた…
そんな顔をして、アナスタシアは柚に視線を向ける。
柚は満足そうな顔をして
「そう」
大きくうなづいた。
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