24 / 45
24 離れたくない
しおりを挟む「陸さんっ…手痛いですっ」
「えっ」
「あっっ…ごめんっ」
陸は和の手を握っていたことに気づき慌てて手を離した。
「でも…嬉しいですっ」
「帰って家で飲み直すか?」
「はいっ」
そのままタクシーでマンションに帰り陸の家に行った。
飲み直すつもりが2人ともお酒が進まなかった。
「また…バーに行きたいですか?」
「二度と行きたくない…和は?」
「僕も…です」
「本当に?楽しんでたみたいだけど」
「楽しんでなんか.…陸さんの横に来た人が陸さんの手握った時すごく嫌でした」
「オレもだよ‼︎和の周りに男が群がってるし気分悪かった」
「陸さん…もう1度言って下さい」
「何を?」
「和はオレのものだって…」
「えっ…イヤだ」
「言って下さいよ~」
「無理無理っ」
「チェッ…」
「でも…行ったオレたちが悪いな。ああいうとこは2人で行っちゃダメだってことがわかったよ」
「……そうですね。すみません、僕が行きたいって言ったから」
「それはいいけど…今度行くなら普通のバーに行こうな」
「はい‼︎それにしても陸さんって…意外とヤキモチ妬きなんですね」
「えっ、そんなこと…」
たしかに…オレ…男たちに妬いていた…
こんなに嫉妬するなんて…
「和もまんざらでもなさそうだったしなー」
「だって…無視する度にしつこくなってきたから。陸さんがトイレに行ってる間怖かったんですよ」
「あっ!ごめん1人にさせて…」
「僕は陸さんしか見てませんから」
「和…」
「でも…行ってよかったです。僕の為に陸さん…妬いてくれたし」
「…そうだな」
他の男と和が楽しそうに話してるだけでも嫌だった…
こんなに和のことが好きだったなんて…
「陸さんっ!お腹空きません?」
「…うん」
「ラーメンとかあります?」
「うん…そこにある」
「じゃ、僕作りますね」
和は台所に立って作り始めた。
陸はソファーに座ったまま和の後ろ姿をじっと見つめていた。
和…オレはお前が愛おし過ぎる…
完全にお前にハマッてしまった…
クソー…好き過ぎる…
「出来ましたよ~」
和はラーメンをテーブルに2つ並べた。
「食べましょ~」
「うん」
「いただきまーす」
「いただきます」
「お腹空いてたから美味し~」
美味しそうに食べる和も可愛い…
「陸さん?食べないんですか?」
「えっ?あっ…食べるよ」
「これ食べたら僕、帰りますね」
「えっ」
「明日は午後外まわりか…陸さんは?」
「オレは…和と逆」
「じゃ…会社では会えませんねっ」
「そう…だね」
「明日は僕の家で食事しましょうか」
「…うん」
「じゃ明日帰りに買い物して帰りますね。何作ろっかな~」
「、、、、」
「完食っ。ごちそうさまでしたっ。片付けて帰りますね」
離れたくない……
「陸さん?さっきからどうしたんですか?」
「和っ…一緒に住まないか?」
「えっ」
27
あなたにおすすめの小説
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
龍の無垢、狼の執心~跡取り美少年は侠客の愛を知らない〜
中岡 始
BL
「辰巳会の次期跡取りは、俺の息子――辰巳悠真や」
大阪を拠点とする巨大極道組織・辰巳会。その跡取りとして名を告げられたのは、一見するとただの天然ボンボンにしか見えない、超絶美貌の若き御曹司だった。
しかも、現役大学生である。
「え、あの子で大丈夫なんか……?」
幹部たちの不安をよそに、悠真は「ふわふわ天然」な言動を繰り返しながらも、確実に辰巳会を掌握していく。
――誰もが気づかないうちに。
専属護衛として選ばれたのは、寡黙な武闘派No.1・久我陣。
「命に代えても、お守りします」
そう誓った陣だったが、悠真の"ただの跡取り"とは思えない鋭さに次第に気づき始める。
そして辰巳会の跡目争いが激化する中、敵対組織・六波羅会が悠真の命を狙い、抗争の火種が燻り始める――
「僕、舐められるの得意やねん」
敵の思惑をすべて見透かし、逆に追い詰める悠真の冷徹な手腕。
その圧倒的な"跡取り"としての覚醒を、誰よりも近くで見届けた陣は、次第に自分の心が揺れ動くのを感じていた。
それは忠誠か、それとも――
そして、悠真自身もまた「陣の存在が自分にとって何なのか」を考え始める。
「僕、陣さんおらんと困る。それって、好きってことちゃう?」
最強の天然跡取り × 一途な忠誠心を貫く武闘派護衛。
極道の世界で交差する、戦いと策謀、そして"特別"な感情。
これは、跡取りが"覚醒"し、そして"恋を知る"物語。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
【完結】口遊むのはいつもブルージー 〜双子の兄に惚れている後輩から、弟の俺が迫られています〜
星寝むぎ
BL
お気に入りやハートを押してくださって本当にありがとうございます! 心から嬉しいです( ; ; )
――ただ幸せを願うことが美しい愛なら、これはみっともない恋だ――
“隠しごとありの年下イケメン攻め×双子の兄に劣等感を持つ年上受け”
音楽が好きで、SNSにひっそりと歌ってみた動画を投稿している桃輔。ある日、新入生から唐突な告白を受ける。学校説明会の時に一目惚れされたらしいが、出席した覚えはない。なるほど双子の兄のことか。人違いだと一蹴したが、その新入生・瀬名はめげずに毎日桃輔の元へやってくる。
イタズラ心で兄のことを隠した桃輔は、次第に瀬名と過ごす時間が楽しくなっていく――
義兄が溺愛してきます
ゆう
BL
桜木恋(16)は交通事故に遭う。
その翌日からだ。
義兄である桜木翔(17)が過保護になったのは。
翔は恋に好意を寄せているのだった。
本人はその事を知るよしもない。
その様子を見ていた友人の凛から告白され、戸惑う恋。
成り行きで惚れさせる宣言をした凛と一週間付き合う(仮)になった。
翔は色々と思う所があり、距離を置こうと彼女(偽)をつくる。
すれ違う思いは交わるのか─────。
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる