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25 同棲スタート
しおりを挟む「ここでもいいし、どこか借りてもいい…ずっと一緒にいたいんだ」
「陸さん」
「イヤ…か?」
「いいえ。僕も陸さんとずっと一緒にいたいって常に思ってました。まさか陸さんから言ってくれるなんて…すごく嬉しいです」
「じゃあ….」
「はいっ!一緒に暮らしましょう」
「和っ…ありがとうっ‼︎」
「僕の部屋を解約して、ここに来ます」
「それでいいのか?」
「はい。他に借りるのも大変だし2人で住むにはここで充分です」
「じゃあそうしよう。会社にも住所変更したこと報告しなくちゃいけないけど…何て言おっか」
「僕が1人暮らしだと生活が苦しくなったので先輩の家に居候するってことにしましょう」
「うん。そうだね」
同棲することを決めると早速、日曜日に和の必要な荷物とベッドを陸の家に運び残りは処分した。
「ベッドはこの辺でいいか?」
「陸さんとベッド…離れすぎじゃないですか」
「そうかっ?」
「ま、いいですけど」
「よしっ…だいたい片付いたな。これ渡しとくね」
陸は鍵を和に渡した。
「ありがとうございます」
「今日は疲れたろ?明日から仕事だし、お風呂ためてるからゆっくり浸かってくるといいよ」
「陸さんから入ってきて下さい」
「いいから…遠慮してるの?」
「もうオレの家じゃなく2人の家なんだぞ。遠慮はナシ!いいな?」
「…わかりました」
そして2人ともお風呂を済ませ、それぞれのベットに入った。
「陸さん」
「ん?」
「僕、陸さんに嫌われないように頑張ります。だから…これからもよろしくお願いします」
「うん、よろしく。でも…頑張ろうなんて思わなくていいから。それだったらオレも同じだし」
「陸さん…」
和は陸のベッドに手を伸ばしてきた。
陸は黙って手を握り、そのまま朝まで眠った。
この日から2人の同棲生活が始まった。
日が経っても特に何の進展もないが、2人が想い合う気持ちだけは増していった。
同棲して1ヵ月後、12月に入り街はクリスマスモードになっていた。
この日2人は終日内勤で会社にいた。
すると広川が陸と和のデスクに来た。
「明後日の忘年会のこと聞いた?」
「うん。18時に◯◯亭だろ」
「ああ。今年は二次会はないからさ~」
「だから何だ?」
「安井とオレとお前と大村4人で二次会しないか?」
「えっ」
「大村、どう?」
「あっ…僕はいいですけど」
「佐田は?」
和がいいって言うなら…
「いいけど」
「もう今からじゃどこも予約取れないからさ。お前の家でしようぜ」
「えっ…オレん家?」
「お前ら一緒に住んでるんだろ?いいじゃん」
陸と和は顔を見合わせると和は頷いた。
「…わかったよ」
「よし決まりっ。じゃ安井にも話してくるわっ」
そう言うと広川はその場を離れて行った。
「和…本当にいいのか?」
「僕はいいですよ」
「じゃあいいけど。まさか広川が家に来るなんてなー」
「僕たちのこと…バレないようにしないとですね。まぁ大丈夫でしょうけど」
「そうだね」
「飲み物とかは買っておいた方がいいですね」
「そうだな。明日は忙しくて帰り遅くなりそうだから今日の帰りに買って帰うう」
「はいっ」
「今日は何食べよっか」
「そうですね~」
そしてこの日、二次会の買い物をして2人はマンションに帰った。
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