Pure love 〜純粋な恋愛〜【完結】

真凛 桃

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41 結局 守ってくれたのは和だった

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気持ちを入れ替えた陸はこの日を境に仕事の鬼となり飲みにも行かなくなった。


和と別れて半年後、別の支店の立ち上げの為しばらく留守にしていた部長が会社に戻ってきた。


「部長っ、お疲れ様です」

「おー!佐田係長、久しぶり」

「お久しぶりです。世田谷支店の方は落ち着きましたか?」

「どうにかな。私の留守中は社内のこと任せっきりで悪かったな。助かったよ」

「あっ…いえ」

「どうだ、今晩飲み行かないか?お礼にご馳走するよ」

「はい。わかりました」


仕事を終えた2人は料亭に入った。


「遅くなったが…係長就任おめでとう」

「ありがとうございます」

「乾杯」

「いただきます」

「大変だったろ。先月は決算月だったし」

「ま…まぁ…でもみんなよくやってくれるので助かりました」

「それも佐田係長が背中を見せてきたからだよ。それにしても久しぶりに会ったけど見違えたよ」

「えっ…そうですか?」

「何か出来る男って感じだよ」

「部長…やめて下さいよ~」

「ハハハ。でもお前とこうして2人で飲むのも本当久々だな」

「そうですね」

「そういえば…大村とはもう連絡とってないのか?」

「…はい」

「そっかー。今何やってるんだろうな」

「どうですかね」

「でもお前が係長になれたのも大村のおかげだし…よかったな」

「…え?どういうことですか…?」

「だってお前ら付き合ってなかったんだろ?大村が一方的にお前のこと…」

「ちょっ…ちょっと待って下さい。誰がそんなこと」

「本人が言ってたけど?」

「えっ。大村が⁈」

「ああ…何かお前の役職のことえらい気にしてたな」

「…どうしてですか…?」

「本社にもお前たちの噂が広まってて正直お前が役職つくの難しかったんだよ。だから大村は責任感じて本当のこと話したんだろう」

「本当のことって…」

「だから…大村が一方的にお前のこと好きだったってこと。広川が撮った写メだって大村がお前の手を無理矢理握ったって言ってたな…そうなんだろ?」

「そ…そんな」

「自分が辞めたら疑いも晴れるからって退職届出してきたけど」

「それって…いつですか」

「役職会議の前の週の…あ…確かオレが本社に行って夜遅く戻ってきた日だったな」


最後にデートした前日のあの日だ…


「お前も大変だったな~変な噂たてられて」


そんなことがあったなんて…


「大村はよっぽどお前に役職ついてもらいたかったんだな。それだけ好かれてたのか。何といっていいか…」


メモ用紙に書いてあったこと…
嘘だ…‼︎
何が男同志が無理で目が覚めただよ‼︎


「佐田っ?大丈夫か?」

「えっ?」

「何か顔色悪いぞ」

「あっ…あのっ」

「何だ?」

「和…あっ…いや大村はどこに行くかとか何か言ってました⁈」

「いや何も」

「、、、、」

「大村は素直でいい子だし…仕事もこれから伸びしろがあったんだけどなー。残念だよ。お前、全然酒減ってないじゃないか。オレは次何飲むかなー」


陸は部長の言葉が全然耳に入ってこなかった。


和…オレの為に…


「部長っ…すみませんっ!急用思い出しましたっ」

「えっ」

「本当にすみませんっ」


陸は急いで店を出ると、街中を捜しまわった。


和っ…どこにいるんだよっ…
見つけたらタダじゃおかないからなっ‼︎

和…
結局…守るのはオレじゃなかった…
守ってくれたのは…和の方だった…


ごめん…和っ…


陸は一晩中捜しまわり、家に帰ったのは深夜2時を過ぎていた。







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