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8話 妻の過去を知ってしまった父親
しおりを挟む翌日、シュンの父親はシュンにスミの母親に連絡を取ってもらいカフェで会う約束をした。
シュンの父親が先にカフェに到着して待っているとしばらくしてスミの母親が来た。
「急にお呼びだてして…すみません」
「いいえ」
2人はコーヒーを注文した。
「単刀直入に聞きますが…」
「…はい」
スミの母親は何の話かある程度わかっていた。
「どうして急に息子たちの結婚を反対するんですか?」
「すみません」
「すみませんではなくて…理由を聞いているんです」
「、、、、」
「言いづらい事ですか?」
「私も…出来たらあの2人には一緒になって欲しいのが本音です」
「じゃあどうして…」
「奥さんです…」
「え?私の妻…ですか?」
「はい…奥さんがいる以上スミを嫁に出す事は出来ません」
「どういう事ですか?私の妻が原因という事ですか?」
「そうです」
「どうして⁈もしかして妻が何か失礼な事をしましたか?」
「顔見知りなんです」
「え?そ、そうだったんですか⁈妻からは何も…」
「、、、、」
「でもそれが息子たちの結婚とどういう関係があるんですか?」
「話したら子供たちを別れさせてくれますか?」
「それは…理由を聞いてからじゃないと…」
「実は…奥さんは私の亡き夫の愛人だったんです」
「え?うちの妻が…?」
「そうです。スミがまだ小さい時、家にまで乗り込んで来られました」
「それは…本当ですか⁈」
「本当です。奥さんのせいで苦しい思いしてきたんです。もう2度と会いたくなかったのに…まさかこんな形で会うなんて…」
シュンの父親はショックで言葉が出なかった。
「反対する気持ち…わかってくれますよね?」
「、、、、」
「私の立場だったらどうします?もし主人が生きていたとして、奥さんが主人の昔の愛人でも子供たちを結婚させたいと思いますか?親戚になるんですよ…」
シュンの父親は頭を抱えていた。
「ご主人も息子さんもいい人で好きです。ですが奥さんがいる以上無理です。昔のこと思い出すし2度と顔を見たくないんです」
「…わかりました」
黙っていたシュンの父親が重い口を開いた。
「ただ…子供たちに何と言えば…妻のことを話したらシュンは更に妻のことを…ただでさえシュンは妻から一線引いているのに…」
「私がスミに話します。ですので息子さんには本当の理由を言わなくていいです。スミから別れを告げさせます」
シュンの父親は深くため息をついた。
「すみません…こんな事になって…」
「いいえ…ただあの2人が心配で…やけになって駆け落ちとかしないですかね…シュンは私にとって大事な1人息子なので駆け落ちなんてされたら…」
「私だってスミは大事な1人娘です。そうはさせません…」
話を終えた2人は複雑な気持ちのまま帰って行った。
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