私の愛する人【完結】

真凛 桃

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3話 福岡での再会

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福岡に戻った寿美子は、テソンからの電話を期待していたが、一週間経っても何の連絡もなかった。

(そうよね…連絡あるわけないか…)

そして寿美子は済州島のお土産を持って、友達の洋子と飲みに行った。

「どうだった?テソンカッコよかった⁈」

「めちゃくちゃカッコよかった❤︎」

「いいな~。10人だけなら直接テソンと話せたりしたの?」

(言いたい…あの日の事、全部話したい…)

すると寿美子の携帯が鳴り、着信を見るとテソンからだった。
まさか連絡があると思わなかったので、驚きのあまり戸惑ってしまう。

「電話鳴ってるよ、出ないの?」

「あっうん、ちょっと外で話してくるっ」

寿美子はバタバタと外に出て電話に出た。

「も、もしもし」

「もしもし、テソンですけど…」

「はっ、はい…」

「今、大丈夫ですか?」

「大丈夫です!」

「先週はどうもありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました」

「もう福岡に戻られてるんですよね?」

「はい、今友達と飲んでいます」

「あ、すみません…切りましょうか」

「あ、いえ大丈夫なんですけど。テソンさんと食事に行ったことと番号交換したこと、友達に話してもいいですか?」

「…寿美子さんのお友達でしょ?構いませんよ」

「ありがとうございます!」

「ハハッ。ちなみに僕、今どこに居ると思います?」

「え?ソウルですよね…自宅ですか?」

「博多ですよ!博多のホテルに居ます」

「えっっ⁈博多⁈」

「福岡でドラマの撮影するって言ったの忘れましたぁ⁇」

「あ‼︎そうでしたね!えっと今日到着したんですか?」

「実は3日前に到着しました。バタバタしてて連絡が遅れたんです。明日、早く終わるんですけど、よかったら食事でもどうですか?」

「行きます‼︎」

「では19時に博多駅前の月航ホテル4階にある◯◯亭に来て下さい」

「分かりました。必ず行きますね」

電話を切った寿美子は急いで洋子の所に戻った。

「おかえり‼︎」

「ごめん、お待たせー」

「うん、大丈夫。友達から?」

「誰からでしょ~」

「えーっ、分からないよ~」

「何と‼︎テソンからだよ❤︎」

「テソン?笑…ハイハイ、それよりさっきの話の続きだけど、イベントのこと教えてよ~」

冗談だと思い、信じていない洋子に全ての出来事を話した。

「……それを信じろって…妄想でしょ」

「本当なんだってぇ~」

(そりゃ信じないよね…あのテソンとだなんて、、)

結局、洋子には信じてもらえないまま、その日は帰った。
そして翌日、テソンとの約束の時間に待ち合わせしたお店に行くと、入り口にテソンが立っていた。

(うわぁ…かっこいい❤︎)

「寿美子さん!」

「こんばんは、テソンさん!」

二人はお店に入り食事を始める。

「一週間ちょっと振りですね」

「そうですね。ドラマの撮影は順調ですか?」

「今のところは…ですね。糸島って本当にいい所ですよね。気に入りましたよ」

「そうでしょ。来年3月からのドラマの撮影なら、こっちには1~2ヶ月位滞在するんですか?」

「1ヶ月は少し無理があるので、2ヶ月は居る予定です。それまではこのホテルに宿泊するんです」

「ここに⁈そうなんですね!ところでドラマってラブコメ系ですか?」

「いや、青春系?かな。ホンユ知ってますよね?ホンユも一緒なんです」

「え、、すごーい‼︎共演するの初めてですよね⁈」

「そう初めてです。でも年も近いし、今仲良くさせてもらってますよ」

「ドラマ始まったら視聴率スゴそう!」

「ハハッ、ホンユもここに泊まってるんですよ。というか出演者は全員ここに泊まってるけど…」

「だ、大丈夫なんですか⁈私と食事なんかしてて」

「大丈夫でしょ。それより次は何を飲みますか?赤ワイン?笑」

「では、日本酒で。テソンさんは?」

「俺も日本酒にしようかな」

そして二人は日本酒を飲む。

「あの日…赤ワイン飲んだ日、目が覚めたら最悪でした、、今までで一番って言っていいくらいの二日酔いでした…」

「キツかったでしょ、寝ぐせもスゴかったし、遅刻して来るくらいですからね~」

「あー、思い出させないで下さい!」

(恥ずかしがってる~かわいい❤︎)

「あの…明日ですけど、予定入ってますか?」

「明日ですか?いえ特に予定は…」

「それなら!ホンユともう一人居るんだけど、一緒にどこか出かけますか?明日は撮影休みなんです」

「え、でも…私なんかご一緒しても大丈夫なんですか?」

「大丈夫です。寿美子さんのことは、ちゃんと話しておきますから」

「でも…」

「ねっ、行きましょ!」

テソンに笑顔で誘われ、寿美子は頷いた。

(こんなふうにテソンと居ることが信じられないことだけど、すごく楽しいし癒される…私だけ思ってるんだろうけど、すごく話も合うな~)

テソンも同じことを思っていた。

「もうこんな時間か、早いなー」

「本当だ!もう23時過ぎてるっ。あれから4時間も経ったんですねー」

「あっという間でした。家は近くですか?タクシー呼びますよ」

「いえ、そんなに遠くないし、バスで帰れますから」

「心配だからタクシーで帰って下さい。フロントで呼んでもらいますから、ロビーに行きましょう」

(心配って…❤︎  テソン優しいな…)

二人はロビーに行った。

「今日はおご馳走様でした!」

「こちらこそ来てもらって、ありがとうございました!」

「明日はどうすればいいですか?」

「12時にここで待ち合わせしましょう」

「12時ですね、分かりました」

「それじゃ気をつけて」

「はい!おやすみなさい」

「おやすみなさい」

寿美子はタクシーに乗り、帰って行った。



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