私の愛する人【完結】

真凛 桃

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7話 同棲

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そして月日が経ち、テソンたちのドラマの撮影も終わり、明日ソウルに帰ることになっていた。
寿美子とテソンは何も進展がないままだったが、テソンは寿美子のことを色々と考えていた。
この日テソンたちは打ち上げがあり、終わり次第、寿美子と会う約束をした。

21時過ぎ、テソンから連絡をもらった寿美子は待ち合わせしたイルミネーション公園に向かった。
テソンは早めに到着していた。

「お疲れ様!ごめんねっ待った?」

「ううん、今来たとこ」

「あれ?飲んでないの?」

「うん」

「今日、打ち上げだったんでしょ?飲まなかったんだ。どうして?」

「…ちょっと座ろうか」

近くのベンチに座る2人。

「テソン?どうしたの?」

「あのさ…ちょっと話があって」

「え?何?」

「俺、明日ソウルに帰るけど…こっちでの2ヶ月間あっという間だった…スミが居たから…」

「え?」

「温泉に行った日、スミは遠距離は向いてないって言ってたから…言うか言わないか、かなり悩んだけど、俺…スミのことが好きだ。いつの間にか好きになってた。今まで言うチャンスあったけど、なかなか言い出しにくくて…こんなギリギリになったけど、このまま気持ち伝えずに帰りたくなかった。スミの気持ちも知りたいんだけど、俺のことファンとして好き?それとも…」

「私も好き。ファンとしてじゃなく、一人の男性としてテソンのことが好き!」

「スミ…」

テソンは一息ついた。

「付き合おう…スミ」

「…テソン」

寿美子はかなり嬉しかったけど、日本とソウルの距離の遠さに悩んだ。

「スミと離れるのは嫌だから、もしスミさえよければ…一緒にソウルに行こう」

「い、いいの?」

「明日、一緒にソウルに帰ってくれる?俺の彼女として」

寿美子は涙が出そうになるくらい嬉しかった。

「私でよければ、よろしくお願いします」

「ありがとう、スミ。大事にする…」

(私、テソンの彼女になったんだ…あのテソンの…めちゃくちゃ幸せ…)

翌日、皆んなと時間をずらし、寿美子と2人でソウルに戻った。
夜遅く着いたので、そのままテソンのマンションに向かった。

(ここがテソンの家…すごく広くてキレイ…さすが有名人だ)

「どうぞ上がって」

「う、うん。お邪魔します」 

「適当にくつろいでてね。スミの荷物を部屋に置いてくるから」

テソンは荷物を置いて戻ってきた。

「あっち使ってない部屋があるから、スミが使って」

「本当に私、ここに住んでいいの?」

「うん、大丈夫だよ。どうして?」

「ただ、何となく…」

「何も気にしなくていいからね。あとこれ渡しとくよ」

マンションのカギを寿美子に渡した。

「あ、ありがとう!」

「それよりスミは、お腹空かない?」

「空いた~」

「2ヶ月間家空けてたから何もないけど、ラーメンならある…笑」

「ラーメン食べたいっ」

テソンが作ってくれたラーメンを一緒に食べる。

「美味し~!やっぱり韓国のラーメン美味しいわぁ」

「良かった!笑」

「ところで…キレイに片付いてるし、こんなに広い家だと家政婦さんとか居るの?さすがに居るよね」

「居ないよ。留守中に他人が居るのは嫌だしね」

「え…そうなの?私テソンが留守中に居るけど…」

「スミは別だよ」

「じゃあ私、掃除とかするね❤︎」

そうして2人の同棲生活が始まった。

翌朝、寿美子がリビングに行くとテソンの姿が見当たらないので、テソンの部屋を覗くと…まだぐっすり眠っていた。
こっそりテソンの傍に行き、しばらく寝顔を眺めていた。

(寝顔…かわいい。可愛すぎる❤︎)

思わずテソンの顔に息を吹きかけたら、テソンは目をしょぼしょぼさせる。
寿美子はおもしろがって何度も息を吹きかけるていると、テソンの目が半分だけ開いた。

「ん?スミ…」

寿美子が笑顔で自分を見ていると、テソンは寿美子の手を引っ張り、隣に寝かせた。

(えっっ❤︎)

「ここで何をしてたの?」

「テソンのかわいい寝顔見てた❤︎」

「何だそれ…笑」

テソンのベッドで2人はイチャイチャする。

「あー、ずっとこうしていたい!」

「うん❤︎」

「でもダメだっ、よし!起きよう」

(俺これ以上、無理だ…)

そして2人は買い物に行き、買ってきた食材を冷蔵庫に入れる。

「テソン、いつもこんなに買うの?」

「まさかー笑 俺、明日から仕事だからス…スミが勝手に作ったり食べたりして」

「私のために?テソンありがとう」

「スミはまだ土地勘ないから出歩けないでしょ?」

「そこまで考えてくれてありがとう❤︎」

そして何だかんだしてるうちに夜になった。

「スミの部屋のベッド、新しいのに買い替えようか」

「そんなっ、いいよ!」

「新しい方がよくない?」

「っていうか…わざわざ別々に寝なくても…」

「え?」

「テソンのベッドでいいし」

「一緒に寝るの?」

「うん…え?ダメなの?」

「…いや…ダメとかじゃないけど…」

「ダメとかじゃないけど??」

「我慢できないかも…知れない…よ?」

「我慢って?なんだかよくわからないけど、今日から一緒ね❤︎」

そしてこの日から、一緒に寝ることになった。

~1ヶ月後~

仕事を探そうと面接を受けた寿美子は、即採用された。
早くテソンに報告したくてウズウズしながら、寿美子はテソンの帰りを待っていた。
19時をまわりテソンが帰ってきた。
寿美子は思わずテソンに抱きつく。

「たっ、ただいま!スミ元気だね」

「おかえりー、ちょっと座って❤︎」

テソンをソファーに座らせる。

「どうしたの?」

「私ね、仕事が決まったよ❤︎」

「仕事?え?仕事探してたの?」

「うん。今日面接に行ったら、明日から来ていいって‼︎」

「明日から⁈別に無理して仕事しなくていいのに…」

「そう言うと思ったから内緒で面接に行った。別に無理してないし、ずっと家にこもってるよりいいから」

「スミがそうしたいなら何も言わないけど…で、何の仕事するの?」

「ジャパニーズ居酒屋だよ」

「もしかして◯◯交差点の所にある店?」

「そうそう!えっ、知ってるの?」

「道路挟んで向かい側のビルが俺の事務所…笑」

「ほ、本当⁈うわーすごい偶然‼︎」

「へぇーそっかぁ!ちょっと安心。でも遠くない?俺がいる時は送っていけるけど…どうやって行くつもり?タクシー使う?」

「今日、行きも帰りもバスに乗れたから大丈夫!」

「そっか、時間は?」

「15時から20時までだよ。テソンは普段21時頃帰ることが多いから、その前に帰りつきたくて…20時までにしてもらったの」

「…スミはかわいいね!明日から頑張ってね!」

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