私の愛する人【完結】

真凛 桃

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21話 新たな命

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その後、マスコミも来なくなり、テソンの母親も特に動き出すことなく、平穏な日が続いた。
ラジオでテソンが話したことが吉と出たのだ。
世間はテソンを応援するようになり、テソンと寿美子は温かく見守られていた。

12月になり、2人が出逢って1年が経とうとしている。
街はクリスマスモードだ。イヴの前日、偶然にもテソンはセジュンと。寿美子はジョングムと飲みに行っていた。

テソンとセジュンは個室で飲んでいた。

「テソン兄と2人で飲むの久しぶりですよね!」

「そうだね。急に誘ってごめん」

「いいっすけど。何か話でもあるんですか?」

「うん…セジュンには言っておこうと思って」

「え?なんですか⁈」

「明日、スミにプロポーズしようと思う」

「マ、マジっすか⁈うわー、いよいよ❤︎おめでとうございます‼︎」

「まだOKもらったわけじゃないし…」

「OKするに決まってるじゃないですかー‼︎」

「だよね?❤︎」

「いいなぁいいなぁ。指輪はもう買ったんですか?」

「もちろん」

「どこで渡すんですか?」

「それは…内緒…」

「チェッ。あっ、子供は?男の子と女の子どっちが欲しいですか⁇」

「お、お前…気が早いんだけど…」

「えーっ、どっちどっち~?」

「…男の子かな…❤︎」

「マジ…うらやましい~!俺もそのうちジョングムと❤︎」



その頃、寿美子とジョングムは居酒屋で飲んでいた。

「明日はイヴだけどテソンとどこか行くの?」

「うん。仕事が終わってそのまま外で会うけど、どこに行くかはテソンが決めてるみたい」

「そっか❤︎明日は初雪が降るみたいよ」

「えーそうなの⁈楽しみ❤︎ジョングムもセジュンさんと会うんでしょ?」

「うん。セジュンがお店予約してるみたい」

「そっか、お互い幸せだね❤︎」

「スミちゃんたちには負けるけどね…でもいろいろあったけど、より一層愛が深まったんじゃない?テソンの勇気にも感動したわ」

「うん❤︎もう私、テソンがいない人生は考えられない」

「2人、ゴールインが近いかな❤︎」

「……うっっ」

「スミちゃん?どうした?」

寿美子は急に気分が悪くなり、慌ててお手洗いに駆け込んだ。ジョングムも寿美子の後を追っていき、トイレのドアをノックする。

「スミちゃん‼︎大丈夫⁈」

「…う…うん…」

しばらくして寿美子が出てきた。

「吐いたの?」

「うん…」

「お酒もまだそこまで飲んでないし…生ものも食べてないし…」

「なんか急に気持ち悪くなって…」

「…スミちゃん?それってもしかして…」

「え?」

「アレきてる?生理」

「…ちょっと遅れてるかも…」

2人は顔を見合わせた。

「覚えはある?」

「え…でもアレちゃんとしてるし…あっ!あの日…」

「覚えがあるのね!できたんじゃないの?赤ちゃん❤︎」

「ま、まさか…」

「一応調べたほうがいいと思うよ」

「う…ん。明日の朝病院に行ってくる」

「そうだね。病院のほうが早いしね。テソンについてきてもらいなよ」

「いや、テソンには出来てたら話す。だから1人で行く」

「私、明日夕方まで暇だし…ついて行こうか?」

「ほんと⁈心強い‼︎ありがとう!」

「出来てたら、テソン喜ぶだろうなぁ。昔から子供好きだし!」

(子供好きなんだ❤︎)



21時を過ぎ、寿美子が家に帰るとテソンは本を読んでいた。

「ただいま。テソンの方が早かったんだね」

「うん。おかえり」

「シャワーまだみたいだね。先にシャワー浴びてきていいよ」

「あっ、わかった」

テソンはシャワーを浴びに行き、20分後戻ってきてビールを手に取る。

「ビール飲む?」

「ううん、私はいいや…」

「このドラマ、スミ毎週観てるよね。面白い?」

「うん。観てたらハマっちゃって」

2人はソファーに並んでテレビを観る。

「この子供かわいいなぁ~イケメンだし」

「子供好き?」

「めっちゃ好き!俺とスミの子なんて、かわいいだろうなぁ❤︎あっ、ごめん…」

(テソン❤︎もし出来てたら喜ぶだろうなぁ)



翌日、寿美子はジョングムと産婦人科に行った。検査の結果、寿美子のお腹の中にテソンとの子供がいたのだ。

「おめでとう‼︎スミちゃん!」

「ジョングム~ありがとう!すごく嬉しい‼︎」

2人は抱き合って喜んだ。

「安定期に入るまで気をつけないとね。今日仕事、休めば?」

「今日はお互い仕事終わって会うから、仕事には行く」

「そっか。無理しないようにね。もう1人だけの体じゃないし」

「うん!」

「でも、テソン喜ぶだろうなぁ‼︎今日はイヴだし、テソンにとって最高のプレゼントじゃん!」

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