73 / 141
囚われの親子編
第10話 不審死
しおりを挟む
◇ ◇ ◇
レアルが母と楽しく談笑している頃、ジルヴェスターはフェルディナンドに呼ばれて邸宅に赴いていた。
フェルディナンドの執務室に備え付けられているソファに腰掛けている。
「それで本題は何だ?」
ジルヴェスターがフェルディナンドに尋ねる。
二人は世間話に興じていたが、そんなことの為にわざわざフェルディナンドが自分を呼ぶわけがないと思っていた。
「うむ。そろそろ本題に入ろうか」
一度頷くとより一層真面目な表情に切り替える。
海千山千で老練のフェルディナンドが表情を引き締めると、場の雰囲気をも変質させる異様さがある。慣れない者なら萎縮してしまうだろう。
「実はな、昨今有能な政治家が立て続けに亡くなっておる」
「みたいだな」
偶然にも身近な人が連日亡くなってしまうことはある。病死、事故死、戦死など死因は様々あれど、不幸が重なることはあるものだ。
政府は情報規制をしており、政治家が連日亡くなっているのは公にはなっていない。だが、ジルヴェスターの耳には届いていた。
「うむ。偶然ならば致し方ないが、どうやら暗殺の線が濃厚でな」
「それは確かか?」
「確証はない。だが、亡くなった者の遺体と現場を検分した結果、不自然な点が見つかった」
「不自然な点?」
「ああ」
不自然なものとして挙げられた点をフェルディナンドは説明していく。
元々持病を抱えていたわけでもないのに急死した者。
三十代で健常者にも拘わらず病死として処理された者。
巧妙に隠蔽しているが、争ったと思われる痕跡が残されていること。
極めつけは、亡くなったのは揃ってフェルディナンドが目を掛けていた者たちであったことだ。
「要するに、まともな政治家が揃って処理されたわけか」
「誠に遺憾だがそうなるな」
フェルディナンドが目を掛けている政治家は有能で清廉な者たちだ。彼等が揃って突然死しているのを偶然と処理するのは無理があった。
何より、このまま見過ごしていては腐敗した者ばかりが政府中枢を占めることになる。それは到底許容できないことだ。
「爺が疎まれているんじゃないのか?」
「……」
ジルヴェスターの言い様にフェルディナンドが押し黙る。
「耳の痛い指摘だな……」
腕を組んで眉間に皺を寄せ、難しい表情をしながら絞り出した言葉は重々しかった。
フェルディナンドが目の上のたん瘤だが、地位、権力、影響力、人脈、人望、そして魔法師としての実力を加味して、直接本人に手を出すことはできないと判断し、ならば周りから崩していけばいいと考える者がいたとしてもなんら不思議ではない。
故に、もとを辿ればフェルディナンドが原因なのではないかとジルヴェスターは端的に指摘したのだ。そしてフェルディナンド本人も自覚があるだけに否定しがたかった。
「それで俺に対応をしろということか」
「単刀直入に言うとそうなる」
「だよな」
フェルディナンドがジルヴェスターを呼んだ理由は、連日の不審死に対する対応を頼む為であった。
「爺の頼みだ。可能な限り尽くしてみよう」
「すまんな。助かる」
ジルヴェスターとしてはフェルディナンドの頼みを断るつもりはなかった。
フェルディナンドには普段から世話になっている。無理難題でもなければ断る理由はない。
フェルディナンドはしっかりと頭を下げて感謝を告げる。
親しき中にも礼儀ありだ。
「目星はついているのか?」
「いや、情けないことだが現状は何もわかっておらん」
「そうか……」
少しでも手掛かりはないものかと尋ねてみたが、結果は空振りだ。思わずジルヴェスターは肩を竦める。
「だが、爺の目を欺けるということは、相応の手練れが関与しているということだな」
「うむ。儂が耄碌していなければだがな」
フェルディナンドは政治家としてはもちろん、魔法師としても優秀で階級は上級一等魔法師だ。場数の豊富さと実績は申し分ない。
そんな彼の目を欺くことができる者が関与している可能性があるとわかるだけでも収穫だろう。
「遺体には目立った外傷はなかったのか?」
「それは見当たらなかった。故に病死と判断された」
「なるほど。ということは精神系の魔法を用いた可能性が高いか」
「おそらくな。少なくとも表面に影響を及ぼす類の術ではないだろう」
死因が人為的なものだとすれば、表面上に影響が表れない手段を用いたと推測できる。
真っ先に思い浮かぶのは精神系の魔法だ。精神系の魔法は直接精神に影響を及ぼす為、外傷は生じない。
「いずれにしろ、一度現場をこの目で確認しないことにはなんとも言えんな」
「そうだな。それは手を回しておこう」
問題の現場を自分の目で確認しないことには何も判断できないが、出先で亡くなったのならばともかく、自宅で亡くなった者の場合は勝手に押し入るのは憚れる。
「それと今後標的にされる可能性がある者のリストをくれ」
「承知した。すぐに用意する」
既に亡くなった者の死因を調査することも重要だが、最も優先しなくてはならないのは今後狙われるであろう人物を守ることだ。ことが起こってから対処するよりも、未然に防ぐことが肝要だ。その為には事前に標的にされる可能性のある者を把握しておく必要がある。
「しばし待て」
フェルディナンドはジルヴェスターの要望通りにリストの作成に取り掛かる。
ジルヴェスターはリストの作成が終わるまで待機することになり、テーブルに置かれたカップを手に取りコーヒーを啜る。
その後もリストの作成が終わるまでの間、ソファで寛ぐことになった。
レアルが母と楽しく談笑している頃、ジルヴェスターはフェルディナンドに呼ばれて邸宅に赴いていた。
フェルディナンドの執務室に備え付けられているソファに腰掛けている。
「それで本題は何だ?」
ジルヴェスターがフェルディナンドに尋ねる。
二人は世間話に興じていたが、そんなことの為にわざわざフェルディナンドが自分を呼ぶわけがないと思っていた。
「うむ。そろそろ本題に入ろうか」
一度頷くとより一層真面目な表情に切り替える。
海千山千で老練のフェルディナンドが表情を引き締めると、場の雰囲気をも変質させる異様さがある。慣れない者なら萎縮してしまうだろう。
「実はな、昨今有能な政治家が立て続けに亡くなっておる」
「みたいだな」
偶然にも身近な人が連日亡くなってしまうことはある。病死、事故死、戦死など死因は様々あれど、不幸が重なることはあるものだ。
政府は情報規制をしており、政治家が連日亡くなっているのは公にはなっていない。だが、ジルヴェスターの耳には届いていた。
「うむ。偶然ならば致し方ないが、どうやら暗殺の線が濃厚でな」
「それは確かか?」
「確証はない。だが、亡くなった者の遺体と現場を検分した結果、不自然な点が見つかった」
「不自然な点?」
「ああ」
不自然なものとして挙げられた点をフェルディナンドは説明していく。
元々持病を抱えていたわけでもないのに急死した者。
三十代で健常者にも拘わらず病死として処理された者。
巧妙に隠蔽しているが、争ったと思われる痕跡が残されていること。
極めつけは、亡くなったのは揃ってフェルディナンドが目を掛けていた者たちであったことだ。
「要するに、まともな政治家が揃って処理されたわけか」
「誠に遺憾だがそうなるな」
フェルディナンドが目を掛けている政治家は有能で清廉な者たちだ。彼等が揃って突然死しているのを偶然と処理するのは無理があった。
何より、このまま見過ごしていては腐敗した者ばかりが政府中枢を占めることになる。それは到底許容できないことだ。
「爺が疎まれているんじゃないのか?」
「……」
ジルヴェスターの言い様にフェルディナンドが押し黙る。
「耳の痛い指摘だな……」
腕を組んで眉間に皺を寄せ、難しい表情をしながら絞り出した言葉は重々しかった。
フェルディナンドが目の上のたん瘤だが、地位、権力、影響力、人脈、人望、そして魔法師としての実力を加味して、直接本人に手を出すことはできないと判断し、ならば周りから崩していけばいいと考える者がいたとしてもなんら不思議ではない。
故に、もとを辿ればフェルディナンドが原因なのではないかとジルヴェスターは端的に指摘したのだ。そしてフェルディナンド本人も自覚があるだけに否定しがたかった。
「それで俺に対応をしろということか」
「単刀直入に言うとそうなる」
「だよな」
フェルディナンドがジルヴェスターを呼んだ理由は、連日の不審死に対する対応を頼む為であった。
「爺の頼みだ。可能な限り尽くしてみよう」
「すまんな。助かる」
ジルヴェスターとしてはフェルディナンドの頼みを断るつもりはなかった。
フェルディナンドには普段から世話になっている。無理難題でもなければ断る理由はない。
フェルディナンドはしっかりと頭を下げて感謝を告げる。
親しき中にも礼儀ありだ。
「目星はついているのか?」
「いや、情けないことだが現状は何もわかっておらん」
「そうか……」
少しでも手掛かりはないものかと尋ねてみたが、結果は空振りだ。思わずジルヴェスターは肩を竦める。
「だが、爺の目を欺けるということは、相応の手練れが関与しているということだな」
「うむ。儂が耄碌していなければだがな」
フェルディナンドは政治家としてはもちろん、魔法師としても優秀で階級は上級一等魔法師だ。場数の豊富さと実績は申し分ない。
そんな彼の目を欺くことができる者が関与している可能性があるとわかるだけでも収穫だろう。
「遺体には目立った外傷はなかったのか?」
「それは見当たらなかった。故に病死と判断された」
「なるほど。ということは精神系の魔法を用いた可能性が高いか」
「おそらくな。少なくとも表面に影響を及ぼす類の術ではないだろう」
死因が人為的なものだとすれば、表面上に影響が表れない手段を用いたと推測できる。
真っ先に思い浮かぶのは精神系の魔法だ。精神系の魔法は直接精神に影響を及ぼす為、外傷は生じない。
「いずれにしろ、一度現場をこの目で確認しないことにはなんとも言えんな」
「そうだな。それは手を回しておこう」
問題の現場を自分の目で確認しないことには何も判断できないが、出先で亡くなったのならばともかく、自宅で亡くなった者の場合は勝手に押し入るのは憚れる。
「それと今後標的にされる可能性がある者のリストをくれ」
「承知した。すぐに用意する」
既に亡くなった者の死因を調査することも重要だが、最も優先しなくてはならないのは今後狙われるであろう人物を守ることだ。ことが起こってから対処するよりも、未然に防ぐことが肝要だ。その為には事前に標的にされる可能性のある者を把握しておく必要がある。
「しばし待て」
フェルディナンドはジルヴェスターの要望通りにリストの作成に取り掛かる。
ジルヴェスターはリストの作成が終わるまで待機することになり、テーブルに置かれたカップを手に取りコーヒーを啜る。
その後もリストの作成が終わるまでの間、ソファで寛ぐことになった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
湖畔の賢者
そらまめ
ファンタジー
秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。
ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。
彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。
「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」
そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。
楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。
目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。
そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。
主人公に殺されるゲームの中ボスに転生した僕は主人公とは関わらず、自身の闇落ちフラグは叩き折って平穏に勝ち組貴族ライフを満喫したいと思います
リヒト
ファンタジー
不幸な事故の結果、死んでしまった少年、秋谷和人が転生したのは闇落ちし、ゲームの中ボスとして主人公の前に立ちふさがる貴族の子であるアレス・フォーエンス!?
「いや、本来あるべき未来のために死ぬとかごめんだから」
ゲームの中ボスであり、最終的には主人公によって殺されてしまうキャラに生まれ変わった彼であるが、ゲームのストーリーにおける闇落ちの運命を受け入れず、たとえ本来あるべき未来を捻じ曲げてても自身の未来を変えることを決意する。
何の対策もしなければ闇落ちし、主人公に殺されるという未来が待ち受けているようなキャラではあるが、それさえなければ生まれながらの勝ち組たる権力者にして金持ちたる貴族の子である。
生まれながらにして自分の人生が苦労なく楽しく暮らせることが確定している転生先である。なんとしてでも自身の闇落ちをフラグを折るしかないだろう。
果たしてアレスは自身の闇落ちフラグを折り、自身の未来を変えることが出来るのか!?
「欲張らず、謙虚に……だが、平穏で楽しい最高の暮らしを!」
そして、アレスは自身の望む平穏ライフを手にすることが出来るのか!?
自身の未来を変えようと奮起する少年の異世界転生譚が今始まる!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる