43 / 100
第43話 気休め
しおりを挟む
水族館に到着した三人は水中を優雅に泳ぐ生き物達を眺めていた。
「今更だけど、伊吹は水族館好きなの?」
どこか感じ入るものがあるように見える表情で水槽を眺めている伊吹の様子が気になった紫苑が尋ねる。
「んー、好きとはちょっと違うかな」
「そうなの?」
「うん」
伊吹は首を左右に振っているが水族館が嫌いな訳ではない。好きか嫌いかで問われれば勿論好きと答える。
「なんて言うか……重力を無視しているかのように水の中を泳ぐ生き物を見ていると、私も重力に負けずにもっと高く跳べるんじゃないかと思わせてくれるんだよね」
水槽を幻想的に彩っている青い光が悠々と泳ぎ回る魚群を見上げている伊吹の顔を照らしており物憂げな印象が強まっている。
しかし角度によっては笑っているようにも見え、錯覚だとわかっていても万華鏡を覗いているかのような気分にさせられる神秘的な情景だった。
隣にいる紫苑は思わず見惚れてしまいぼーっと眺めていると、その視線に気付いた伊吹は恥ずかしそうに頬を掻いて呟く。
「気休めみたいなものかな」
伊吹は「えへへ」と効果音がつきそうな表情で照れる。
その表情には男女問わず周囲の者を魅了してしまう美しさがあり、水槽の中にいる生き物が主役の場にも拘わらず、今は伊吹が主役の座を奪って客の視線を釘付けにしていた。
皆が見惚れている中、実親は周囲の反応を全て無視して口を開く。
「俺は重力なんてものともせずにバーを跳び越える椎葉の姿を容易に想像出来るけどな」
伊吹を自主制作映画の主人公のモデルにすると決めた日、あの時練習に励む彼女の姿に見惚れた実親にとっては想像に難くないことだった。
努力が必ず実る訳ではないが、努力しない限り報われることもない。少なくともたゆまぬ努力をしていきた伊吹は報われる資格があると実親は思っている。
それこそ自己ベストを塗り替える姿だって想像出来るくらいだ。
「ありがとう。思い描いた通りに跳べることが出来たら嬉しいな」
伊吹は確固たる自信を得られるだけのたゆまぬ努力をして実績も残してきた。なので身体さえ思い描いた通りに動いてくれれば良い結果を残せる自信はある。
実親の言葉には行ってきた努力と身に付けた自信を認めてくれるような包容力があり、そのお陰で今度ははっきりと微笑んでいるとわかる愛らしい表情を伊吹は浮かべていた。
「うん。昨日も言ったけど、やっぱり伊吹は笑っていた方が可愛いね」
「それは久世さんもね」
笑みを向ける紫苑に伊吹は照れながら微笑む。
微笑み合う二人に感化されたかのように魚達がすぐ側で軽やかに舞っている。
「別の展示に移動しよう」
水を差すようで申し訳ないが、いつまでも今いる場所を占領する訳にはいかないので実親が口を挟む。
するとハンドバッグからスマホを取り出して時間を確認した紫苑が提案する。
「あ、そろそろイルカショー始まるし観に行かない?」
現在の時刻は十五時十五分。
あと十五分後に水族館の目玉イベントと言っても過言ではないイルカショーが行われる。折角江の島まで来たので是非とも観覧したいところだ。
「それならカフェに行くか」
「そうしよ」
実親の提案に紫苑が頷く。
カフェは水族館の二階にあり、ソフトクリームや珈琲などを味わいながらショーを観覧出来る飲食売店だ。但しショーの開始間際は混み合うので早めに移動することをお勧めする。
「私は二人に任せるね」
この水族館に初めて来た伊吹は右も左もわからないので二人に任せてついて行くことにした。
「それじゃ行こっか」
そうして紫苑が先導するように歩き出すと、残された二人は後を追うように歩を進めた。
◇ ◇ ◇
「いやー、凄かったねぇ。久々に観たけど圧倒されちゃった」
イルカショーを観終わった三人は感慨に耽る。
何度かショーを観覧したことがある紫苑でも新鮮味がある圧巻のパフォーマンスだった。
「私もイルカのように高く跳べたら良いな……」
羨ましそうな表情で呟く伊吹だが、何も本気でイルカに嫉妬している訳ではない。
流石にイルカと自分を比べたりはしない。彼女なりの褒め言葉であり感想に過ぎない。
「イルカ達が楽しそうにパフォーマンスしてたのも可愛かった」
「だねー」
紫苑が頷くのもわかる。
飼育員の指示通りにパフォーマンスするイルカはただ言うことを聞いている訳ではなく、イルカ自身が楽しんでいるように見えた。
イルカが着水する度に水飛沫を上げ、それに呼応するかのように観客が歓声を上げる。観客の反応を理解しているのかイルカは更に楽しそうにパフォーマンスしていく。
イルカは人間の子供並みの知能があると言われているので、もしかしたら本当に理解しているのかもしれない。尤も、人間の感情を読み取り、それに沿って行動することは出来ないとも言われているが。
「おそらくそれだろうな」
「何が?」
「?」
脈絡のない実親の呟きに紫苑と伊吹は疑問を浮かべる。
「椎葉の悩みについてだ」
「どういうこと?」
紫苑は首を傾げると、伊吹に視線向けた。
その視線に気付いた伊吹が視線を返すと、今度は二人揃って首を傾げる。
実親は昨日と今日の二日間伊吹と過ごして気付いたことがあった。
しかし伊吹の悩みとイルカショーになんの関係が? と二人が疑問を抱くのも理解出来る。如何せん脈絡がなさ過ぎだ。
「順を追って話すが、あくまでも俺は高跳びに関しては素人だからその辺りを踏まえた上で聞いてくれ」
「う、うん」
高跳びに関してもスポーツに関しても素人である自分の言葉だということを理解した上で聞いてほしいと実親は忠告する。
コーチでもなければ親でも兄弟でもないのであまり無責任なことは言えない。故にあくまでも一個人としての意見だということを念頭に置いてほしかった。
そのことは伊吹も理解しているので困惑しながらも確りと頷いて実親の言葉に耳を傾けている。
「今更だけど、伊吹は水族館好きなの?」
どこか感じ入るものがあるように見える表情で水槽を眺めている伊吹の様子が気になった紫苑が尋ねる。
「んー、好きとはちょっと違うかな」
「そうなの?」
「うん」
伊吹は首を左右に振っているが水族館が嫌いな訳ではない。好きか嫌いかで問われれば勿論好きと答える。
「なんて言うか……重力を無視しているかのように水の中を泳ぐ生き物を見ていると、私も重力に負けずにもっと高く跳べるんじゃないかと思わせてくれるんだよね」
水槽を幻想的に彩っている青い光が悠々と泳ぎ回る魚群を見上げている伊吹の顔を照らしており物憂げな印象が強まっている。
しかし角度によっては笑っているようにも見え、錯覚だとわかっていても万華鏡を覗いているかのような気分にさせられる神秘的な情景だった。
隣にいる紫苑は思わず見惚れてしまいぼーっと眺めていると、その視線に気付いた伊吹は恥ずかしそうに頬を掻いて呟く。
「気休めみたいなものかな」
伊吹は「えへへ」と効果音がつきそうな表情で照れる。
その表情には男女問わず周囲の者を魅了してしまう美しさがあり、水槽の中にいる生き物が主役の場にも拘わらず、今は伊吹が主役の座を奪って客の視線を釘付けにしていた。
皆が見惚れている中、実親は周囲の反応を全て無視して口を開く。
「俺は重力なんてものともせずにバーを跳び越える椎葉の姿を容易に想像出来るけどな」
伊吹を自主制作映画の主人公のモデルにすると決めた日、あの時練習に励む彼女の姿に見惚れた実親にとっては想像に難くないことだった。
努力が必ず実る訳ではないが、努力しない限り報われることもない。少なくともたゆまぬ努力をしていきた伊吹は報われる資格があると実親は思っている。
それこそ自己ベストを塗り替える姿だって想像出来るくらいだ。
「ありがとう。思い描いた通りに跳べることが出来たら嬉しいな」
伊吹は確固たる自信を得られるだけのたゆまぬ努力をして実績も残してきた。なので身体さえ思い描いた通りに動いてくれれば良い結果を残せる自信はある。
実親の言葉には行ってきた努力と身に付けた自信を認めてくれるような包容力があり、そのお陰で今度ははっきりと微笑んでいるとわかる愛らしい表情を伊吹は浮かべていた。
「うん。昨日も言ったけど、やっぱり伊吹は笑っていた方が可愛いね」
「それは久世さんもね」
笑みを向ける紫苑に伊吹は照れながら微笑む。
微笑み合う二人に感化されたかのように魚達がすぐ側で軽やかに舞っている。
「別の展示に移動しよう」
水を差すようで申し訳ないが、いつまでも今いる場所を占領する訳にはいかないので実親が口を挟む。
するとハンドバッグからスマホを取り出して時間を確認した紫苑が提案する。
「あ、そろそろイルカショー始まるし観に行かない?」
現在の時刻は十五時十五分。
あと十五分後に水族館の目玉イベントと言っても過言ではないイルカショーが行われる。折角江の島まで来たので是非とも観覧したいところだ。
「それならカフェに行くか」
「そうしよ」
実親の提案に紫苑が頷く。
カフェは水族館の二階にあり、ソフトクリームや珈琲などを味わいながらショーを観覧出来る飲食売店だ。但しショーの開始間際は混み合うので早めに移動することをお勧めする。
「私は二人に任せるね」
この水族館に初めて来た伊吹は右も左もわからないので二人に任せてついて行くことにした。
「それじゃ行こっか」
そうして紫苑が先導するように歩き出すと、残された二人は後を追うように歩を進めた。
◇ ◇ ◇
「いやー、凄かったねぇ。久々に観たけど圧倒されちゃった」
イルカショーを観終わった三人は感慨に耽る。
何度かショーを観覧したことがある紫苑でも新鮮味がある圧巻のパフォーマンスだった。
「私もイルカのように高く跳べたら良いな……」
羨ましそうな表情で呟く伊吹だが、何も本気でイルカに嫉妬している訳ではない。
流石にイルカと自分を比べたりはしない。彼女なりの褒め言葉であり感想に過ぎない。
「イルカ達が楽しそうにパフォーマンスしてたのも可愛かった」
「だねー」
紫苑が頷くのもわかる。
飼育員の指示通りにパフォーマンスするイルカはただ言うことを聞いている訳ではなく、イルカ自身が楽しんでいるように見えた。
イルカが着水する度に水飛沫を上げ、それに呼応するかのように観客が歓声を上げる。観客の反応を理解しているのかイルカは更に楽しそうにパフォーマンスしていく。
イルカは人間の子供並みの知能があると言われているので、もしかしたら本当に理解しているのかもしれない。尤も、人間の感情を読み取り、それに沿って行動することは出来ないとも言われているが。
「おそらくそれだろうな」
「何が?」
「?」
脈絡のない実親の呟きに紫苑と伊吹は疑問を浮かべる。
「椎葉の悩みについてだ」
「どういうこと?」
紫苑は首を傾げると、伊吹に視線向けた。
その視線に気付いた伊吹が視線を返すと、今度は二人揃って首を傾げる。
実親は昨日と今日の二日間伊吹と過ごして気付いたことがあった。
しかし伊吹の悩みとイルカショーになんの関係が? と二人が疑問を抱くのも理解出来る。如何せん脈絡がなさ過ぎだ。
「順を追って話すが、あくまでも俺は高跳びに関しては素人だからその辺りを踏まえた上で聞いてくれ」
「う、うん」
高跳びに関してもスポーツに関しても素人である自分の言葉だということを理解した上で聞いてほしいと実親は忠告する。
コーチでもなければ親でも兄弟でもないのであまり無責任なことは言えない。故にあくまでも一個人としての意見だということを念頭に置いてほしかった。
そのことは伊吹も理解しているので困惑しながらも確りと頷いて実親の言葉に耳を傾けている。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる