44 / 100
第44話 重圧
しおりを挟む
「最近の椎葉はどういう気持ちでバーを跳んでいる?」
実親の問いに伊吹は頬に手を添えて考え込む。
その間に実親はアイスコーヒーを啜る。珈琲の苦みに脳が冴えていく。
暫く珈琲を味わおうと思った矢先に、思っていたよりも早く考えを纏めた伊吹が口を開いた。
「……コーチや部のみんなの期待に応えられるように跳ぼうと思ってるかな」
「そうか」
答えを聞いた実親は「やはりな」と心の中で呟いて訳知り顔になる。
「それが不調の原因だと思うぞ」
「え」
予想外の指摘に伊吹は目が点になった。表情から察するに全く心当たりがないように見受けられる。
「確認だが、椎葉は中学時代の実績を見込まれてうちの高校にスカウトされたんだよな?」
「だよね?」
実親が尋ねると、紫苑が伊吹に確認するような視線を向けた。
「う、うん。今のコーチが当時の私を評価してくれて声を掛けてくれたのがきっかけだよ」
どうやら以前紫苑が説明してくれた内容に誤りはないようだ。
「ということはコーチや部員は勿論、学校や両親からも期待されているんじゃないか?」
伊吹のことをスカウトしたコーチは当然期待を寄せているだろう。
中学時代に華々しい活躍をした期待の一年生のことを部員も注目している筈だ。
学校も貴重なスカウト枠を使って獲得しているからには結果を残してほしいと思っているに違いない。伊吹が活躍すればするほど学校の宣伝になるので尚更だ。
両親も強豪校にスカウトされて上京した娘には少なからず期待しているに違いない。
もしかしたら中学時代の先生や地元の友達にも期待されているのかもしれない。
「おそらくそれがプレッシャーとして椎葉に重く圧し掛かっているんだろう」
高校に進学してから一身に期待を寄せられてプレッシャーという目に見えない鎖が伊吹の心を蝕んでいるのではないかと実親は思った。
「中学の頃はあれこれ考えず、純粋に高跳びを楽しんでいたんじゃないか?」
「確かに言われてみればそうかもしれない……」
伊吹は中学時代の自分を振り返る。
「あの頃はバーを跳び越えることも記録が伸びることもただただ楽しくて仕方なかったな」
思い出に浸るように沁沁と呟く。
「重圧を与えれば与えるほど力を発揮するタイプの人もいるが、逆にプレッシャーがあると思うように力を出せない人もいるからな。おろらく椎葉は後者なんだろう」
プレッシャーに打ち勝つのはメンタルが強い人という認識があるが、一概には当て嵌まらない。
メンタルが強くても生真面目だと肩に変な力が入って上手くいかないこともある。
伊吹の場合は数多くの期待を寄せられても逃げずに向き合えているのでメンタルが弱い訳ではない筈だ。
ただ期待に応えようとするあまり色々と考え込んでしまって身体が思うように動かなくなり、本来の実力を発揮出来なくなるのだろう。
「高跳びを楽しむ気持ちが椎葉にとっては大事なことなんだと思うぞ」
中学時代にその世代の高跳び界を席巻出来ていたのは、純粋に楽しむ気持ちが力を発揮する源になっていたからだ。
そのことに気が付いた伊吹は光明を見出したかのように少し表情が晴れやかになった。
「思い返してみたらあんなに楽しかった高跳びなのに、高校に入って以降は純粋に楽しめていなかった気がする……」
勿論楽しくなかった訳ではない。
高跳び自体は楽しかった。ただ、楽しいという気持ちを押し潰すほどプレッシャーの方が大きな割合を占めていたのだ。
プレッシャーそのものは悪いものではない。ある程度は重圧があった方が緊張感も生まれるのでプラスになる。
しかし伊吹の場合は楽しむ余裕がなくて身体が硬くなってしまうほど期待を寄せられていた。
大の大人でも精神的に厳しいことを年頃の少女が一身に受けている。それは酷な話だ。思うような結果を残せなくても仕方がない。
そこで紫苑が得心がいった顔で「なるほど」と呟く。
「だからイルカ達が楽しそうにパフォーマンスしてたのも可愛かったって話に繋がるんだね」
「ああ。イルカと人間は別の生き物だから一緒には出来ないが、楽しんだもん勝ちだと思うぞ」
「確かに」
紫苑は脈絡のない話の所為で頭の中でバラバラだったパズルのピースが次々と嵌まっていくような感覚になった。
「それに折角インターハイという舞台に行けるんだ。楽しまないともったいないだろ。誰でも行ける舞台じゃないんだからな」
インターハイは努力したからといって誰でも経験出来る舞台ではない。
努力を努力とも思わず当たり前のように行い、予選を勝ち抜いて行った者だけが到達することを許された舞台だ。
「そうだね。黛君の言う通りまずは楽しむ気持ちを思い出すことを心掛けてみる」
どこか影が差していた伊吹の顔から憑き物が落ちたような印象を受ける。
「ずぶの素人が無責任なことを散々口走ったが、一つだけ責任を持って言えることがある」
「何?」
実親は伊吹の瞳を見つめる。
その視線に伊吹はドキッとして緊張してしまう。
「俺は初めて椎葉が練習している姿を見掛けた時からお前のファンだ。だからそのファンとして言わせてもらう。椎葉は人を見惚れさせてしまう程の魅力があるからきっとこれからもっとファンが増える筈だ」
むず痒い台詞を直視されながら言われて伊吹は恥ずかしくて顔が赤くなっていく。
「そのファンの応援を力に変えて楽しんでバーを跳んでいる姿を見せてくれれば、見ているこっちも楽しくなってより一層応援したくなるに違いない」
ファンの応援がプレッシャーになることもあるが、本当のファンなら駄目な時でも温かく見守ってくれる筈だ。
勝手に期待して勝手に落胆するような自分勝手な偽物のファンのことなど無視すれば良い。
「あ、ありがとう」
語り掛けるような落ち着いた低音ボイスが伊吹の鼓膜を刺激する。
「だから椎葉は今のままで良い。そのままの椎葉を俺に見せてくれ。他の誰でもない、俺が見たいんだ」
実親がそこまで言い切ると、伊吹は顔を真っ赤に染めていた。
自分でも真っ赤になっていると自覚出来るほど顔が熱くっており、照れて平静じゃないにも拘わらず頭が働いて無意識に実親には気付かれたくないと訴え掛けていた。
そして不自然にならないように俯いて顔を隠そうと試みる。
(あ、これは落ちたね……)
伊吹の様子を見ていた紫苑は呆れたと言いたげな表情で実親にジト目を向ける。
(本当に黛は罪な男だよ……)
「はあー」と胸中で盛大に溜息を吐く。
実親が伊吹に言った言葉は励ます意味合いも込められているが偽らざる本心だ。
「頑張れなんて他人事なことは言わないし、寄せられている期待を無視しろとも言わない。ただ楽しむことを忘れないでくれ。俺は楽しそうにバーを跳んで笑っている椎葉が好きなんだ。今まで良く頑張ったな」
もはや愛の告白であった。
事実彼の言葉が聞こえていた周囲の人間が色めき立っている。
悩んでいるところに甘い言葉を囁き、これは確信犯では? と疑いたくなるが、実親にはそんなつもりは微塵もない。ただただ天然ジゴロなだけだ。
(え? え? 何この状況?)
言われた側が勘違いしてしまってもおかしくない台詞である。
案の定伊吹は全身を真っ赤に染めて沸騰してしまいそうなほど照れているが、困惑しながらも状況を理解しようと必死に頭を回していた。
(とどめを刺してどうすんの……)
取り返しのつかない決定打を食らわせた罪深い男に紫苑は頭を抱えたくなった。
一先ずこのまま伊吹のことを放っておいて悶え死にさせる訳にはいかないと思った紫苑は助け船を出すことにした。
「伊吹、ちょっとお花を摘みに行こう」
「う、うん」
「黛はちょっと待ってて」
「ああ」
そう言いながら席を立った紫苑は戸惑っている伊吹の腕を掴み、罪を背負った男を放置してお手洗いに駆け込んだ。
女性しか立ち入ることの許されない場所で二人はどのようなやり取りを交わしたのか。それは二人だけの秘密である。
決して詮索するような無粋な真似をしてはいけない。
実親の問いに伊吹は頬に手を添えて考え込む。
その間に実親はアイスコーヒーを啜る。珈琲の苦みに脳が冴えていく。
暫く珈琲を味わおうと思った矢先に、思っていたよりも早く考えを纏めた伊吹が口を開いた。
「……コーチや部のみんなの期待に応えられるように跳ぼうと思ってるかな」
「そうか」
答えを聞いた実親は「やはりな」と心の中で呟いて訳知り顔になる。
「それが不調の原因だと思うぞ」
「え」
予想外の指摘に伊吹は目が点になった。表情から察するに全く心当たりがないように見受けられる。
「確認だが、椎葉は中学時代の実績を見込まれてうちの高校にスカウトされたんだよな?」
「だよね?」
実親が尋ねると、紫苑が伊吹に確認するような視線を向けた。
「う、うん。今のコーチが当時の私を評価してくれて声を掛けてくれたのがきっかけだよ」
どうやら以前紫苑が説明してくれた内容に誤りはないようだ。
「ということはコーチや部員は勿論、学校や両親からも期待されているんじゃないか?」
伊吹のことをスカウトしたコーチは当然期待を寄せているだろう。
中学時代に華々しい活躍をした期待の一年生のことを部員も注目している筈だ。
学校も貴重なスカウト枠を使って獲得しているからには結果を残してほしいと思っているに違いない。伊吹が活躍すればするほど学校の宣伝になるので尚更だ。
両親も強豪校にスカウトされて上京した娘には少なからず期待しているに違いない。
もしかしたら中学時代の先生や地元の友達にも期待されているのかもしれない。
「おそらくそれがプレッシャーとして椎葉に重く圧し掛かっているんだろう」
高校に進学してから一身に期待を寄せられてプレッシャーという目に見えない鎖が伊吹の心を蝕んでいるのではないかと実親は思った。
「中学の頃はあれこれ考えず、純粋に高跳びを楽しんでいたんじゃないか?」
「確かに言われてみればそうかもしれない……」
伊吹は中学時代の自分を振り返る。
「あの頃はバーを跳び越えることも記録が伸びることもただただ楽しくて仕方なかったな」
思い出に浸るように沁沁と呟く。
「重圧を与えれば与えるほど力を発揮するタイプの人もいるが、逆にプレッシャーがあると思うように力を出せない人もいるからな。おろらく椎葉は後者なんだろう」
プレッシャーに打ち勝つのはメンタルが強い人という認識があるが、一概には当て嵌まらない。
メンタルが強くても生真面目だと肩に変な力が入って上手くいかないこともある。
伊吹の場合は数多くの期待を寄せられても逃げずに向き合えているのでメンタルが弱い訳ではない筈だ。
ただ期待に応えようとするあまり色々と考え込んでしまって身体が思うように動かなくなり、本来の実力を発揮出来なくなるのだろう。
「高跳びを楽しむ気持ちが椎葉にとっては大事なことなんだと思うぞ」
中学時代にその世代の高跳び界を席巻出来ていたのは、純粋に楽しむ気持ちが力を発揮する源になっていたからだ。
そのことに気が付いた伊吹は光明を見出したかのように少し表情が晴れやかになった。
「思い返してみたらあんなに楽しかった高跳びなのに、高校に入って以降は純粋に楽しめていなかった気がする……」
勿論楽しくなかった訳ではない。
高跳び自体は楽しかった。ただ、楽しいという気持ちを押し潰すほどプレッシャーの方が大きな割合を占めていたのだ。
プレッシャーそのものは悪いものではない。ある程度は重圧があった方が緊張感も生まれるのでプラスになる。
しかし伊吹の場合は楽しむ余裕がなくて身体が硬くなってしまうほど期待を寄せられていた。
大の大人でも精神的に厳しいことを年頃の少女が一身に受けている。それは酷な話だ。思うような結果を残せなくても仕方がない。
そこで紫苑が得心がいった顔で「なるほど」と呟く。
「だからイルカ達が楽しそうにパフォーマンスしてたのも可愛かったって話に繋がるんだね」
「ああ。イルカと人間は別の生き物だから一緒には出来ないが、楽しんだもん勝ちだと思うぞ」
「確かに」
紫苑は脈絡のない話の所為で頭の中でバラバラだったパズルのピースが次々と嵌まっていくような感覚になった。
「それに折角インターハイという舞台に行けるんだ。楽しまないともったいないだろ。誰でも行ける舞台じゃないんだからな」
インターハイは努力したからといって誰でも経験出来る舞台ではない。
努力を努力とも思わず当たり前のように行い、予選を勝ち抜いて行った者だけが到達することを許された舞台だ。
「そうだね。黛君の言う通りまずは楽しむ気持ちを思い出すことを心掛けてみる」
どこか影が差していた伊吹の顔から憑き物が落ちたような印象を受ける。
「ずぶの素人が無責任なことを散々口走ったが、一つだけ責任を持って言えることがある」
「何?」
実親は伊吹の瞳を見つめる。
その視線に伊吹はドキッとして緊張してしまう。
「俺は初めて椎葉が練習している姿を見掛けた時からお前のファンだ。だからそのファンとして言わせてもらう。椎葉は人を見惚れさせてしまう程の魅力があるからきっとこれからもっとファンが増える筈だ」
むず痒い台詞を直視されながら言われて伊吹は恥ずかしくて顔が赤くなっていく。
「そのファンの応援を力に変えて楽しんでバーを跳んでいる姿を見せてくれれば、見ているこっちも楽しくなってより一層応援したくなるに違いない」
ファンの応援がプレッシャーになることもあるが、本当のファンなら駄目な時でも温かく見守ってくれる筈だ。
勝手に期待して勝手に落胆するような自分勝手な偽物のファンのことなど無視すれば良い。
「あ、ありがとう」
語り掛けるような落ち着いた低音ボイスが伊吹の鼓膜を刺激する。
「だから椎葉は今のままで良い。そのままの椎葉を俺に見せてくれ。他の誰でもない、俺が見たいんだ」
実親がそこまで言い切ると、伊吹は顔を真っ赤に染めていた。
自分でも真っ赤になっていると自覚出来るほど顔が熱くっており、照れて平静じゃないにも拘わらず頭が働いて無意識に実親には気付かれたくないと訴え掛けていた。
そして不自然にならないように俯いて顔を隠そうと試みる。
(あ、これは落ちたね……)
伊吹の様子を見ていた紫苑は呆れたと言いたげな表情で実親にジト目を向ける。
(本当に黛は罪な男だよ……)
「はあー」と胸中で盛大に溜息を吐く。
実親が伊吹に言った言葉は励ます意味合いも込められているが偽らざる本心だ。
「頑張れなんて他人事なことは言わないし、寄せられている期待を無視しろとも言わない。ただ楽しむことを忘れないでくれ。俺は楽しそうにバーを跳んで笑っている椎葉が好きなんだ。今まで良く頑張ったな」
もはや愛の告白であった。
事実彼の言葉が聞こえていた周囲の人間が色めき立っている。
悩んでいるところに甘い言葉を囁き、これは確信犯では? と疑いたくなるが、実親にはそんなつもりは微塵もない。ただただ天然ジゴロなだけだ。
(え? え? 何この状況?)
言われた側が勘違いしてしまってもおかしくない台詞である。
案の定伊吹は全身を真っ赤に染めて沸騰してしまいそうなほど照れているが、困惑しながらも状況を理解しようと必死に頭を回していた。
(とどめを刺してどうすんの……)
取り返しのつかない決定打を食らわせた罪深い男に紫苑は頭を抱えたくなった。
一先ずこのまま伊吹のことを放っておいて悶え死にさせる訳にはいかないと思った紫苑は助け船を出すことにした。
「伊吹、ちょっとお花を摘みに行こう」
「う、うん」
「黛はちょっと待ってて」
「ああ」
そう言いながら席を立った紫苑は戸惑っている伊吹の腕を掴み、罪を背負った男を放置してお手洗いに駆け込んだ。
女性しか立ち入ることの許されない場所で二人はどのようなやり取りを交わしたのか。それは二人だけの秘密である。
決して詮索するような無粋な真似をしてはいけない。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる