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革命戦争編(親世代)
五十二話 命の天秤
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城で待つガーニムのもとに、反乱軍から信書が届いた。
交渉を蹴るとばかり思っていたのに、そこに記されていたのはガーニムの予測に反することばかりだった。
怒りに任せ、信書を丸めて投げ捨て踏みつける。
「ドブネズミ風情が俺に要求をするなんて!!」
かかとで躙《にじ》るたび、紙は擦れ破けていく。
「へ、陛下、お、お、落ち着いてください」
信書を持ち帰ってきたザキーが震える声で言う。
「落ち着いていられるか。ファジュルの奴め、貧民とスラムを救済しろと……アシュラフと同じことを吐《ぬ》かしやがって! これではなんのためにアシュラフを殺したかわからんではないか!」
「殺し……? な、なにを仰っているのです、陛下。あの事件の犯人は、ラシードではなかったのですか……!?」
ザキーの顔面は真っ青だ。
王家を盲信するこの老兵は、アシュラフが死んで十八年、一瞬でもガーニムを疑ったことがなかったらしい。
ラシードは無実だなんてこと、少し考えればわかりそうなものを。
みんながガーニムの証言《うそ》を信じて、それが事件の真実になった。
自分の頭で考えることをしてこなかった馬鹿者が、今更ガーニムを責めるような目をする。
それが笑えてしかたない。
「ああそうだ。俺がアシュラフを殺した。今それを知ったところで、お前に何ができる。誰かに話したところで、お前を信じる者などいない。これまで誰もラシード犯人説を否定してこなかったようにな」
「ぐ……」
「くだらぬ口答えなどせず、お前は大人しく伝書係をしていればいいんだ」
ザキーは唇を噛んでうなだれる。
「しかし、面倒な。信書が返されたからにはこちらも次の信書を出さねばならん。ファジュルが話を蹴っていればスラムを焼き払う理由にできたものを」
話を蹴るのでなく信書を返す案は、ラシードの進言だろう。外交知識も持つラシードの言いそうなことだ。
貧民とスラムの救済など、ガーニムは微塵もやってやる気がない。そしてファジュルは、救済が成されない限り軍を引かない。
互いの意見が合致しない以上、停戦交渉が成立し得ない。
考えていると、硬質な足音が入ってきた。顔を上げずともわかる、鉄靴《てっか》をつけた兵の足音。
「陛下。スハイル伯が謁見を求めています」
「通せ」
スハイルが来る理由はただ一つ。燃やされた積み荷の確認だ。
兵は何を運んでいたか詳しくを知らないが、輸送手配したスハイルならば精査できる。
「どうだった」
主語を省いてもスハイルは理解した。
「刀剣は、柄の革材が燃えたものの、そこを直せば使えるでしょう。防具に関しては木製のものは使用不可、弓は弦が焼け落ちたため、全て使い物になりません。……一つ奇妙なのは薬《・》がなかったことでしょうか」
「燃えたのではないと?」
この場にザキーがいるため、スハイルはあえて薬、と言う。
「はい。瓶は燃えつきるような素材ではありません。熱に負けて割れたのなら破片があるはず。しかし破片すらない。燃える前に持ち出されたと考えるのが正しいと存じます」
「反乱軍が、燃やす前に気づいて抜き取ったか?」
いちいち全ての積荷を開けて、中を確認してから燃やすだろうか。拠点に敵が迫っているという緊迫した状況で、そんなに悠長な真似を?
ガーニムならば、一部が武器だとわかったなら残る全ても武器だと判断して即刻燃やす。
最初から毒が積まれていることを知っているのでもない限り、じっくり物色する利点はない。
「そこまではわかりかねます。運び役の兵が途中で盗ったという可能性もありますから」
「ふむ。当人たちに確認《・・》してみよう」
荷を運んできたあと、そのまま牢に放り込んである。
鞭の十発でも打てば白状する気になるだろう。
うさ晴らしにも丁度いい。
イズティハルの牢獄に男の悲鳴が響く。
若い王国兵は、鞭の十五発目で意識を失った。
鞭は本来、馬という獣を従えるための道具だが、こうして人間への拷問にも使われる。
残り八十五発は意識が戻ってからでないと意味がない。ガーニムは、気絶した兵の手を拘束したまま牢屋に投げ込む。
「チッ。こいつは知らなかったな。次は……」
処罰を受けることとなる五人のうち、誰にするか。ハキムは鞭で打っても顔色を変えなさそうで面白味がない。
やるなら、屈強そうな傭兵か。
「ひっ……」
筋骨隆々な男が、踏まれたカエルのような声を上げ、後ずさる。牢の中にいるうえ、手錠をかけてあるからそんなことをしても逃げられるはずもない。
「お前は知らないか。積荷にあった瓶をどこにやった?」
「し、知らねぇ! 俺は何も知らん」
「覚えていないのなら百発叩く間に思い出せ」
「いやだ、死にたくないっ、な、な、なんでもする、だから助けてくれ」
「何でもする、それは口だけではないな?」
傭兵は涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして命乞いをしてくる。他の者たちも冷水をかけられたように震え、歯の根があわなくなっている。
「本当に何でもする、金はいらねぇ。だから俺だけは助けてくれ!」
「クソ、お前卑怯だぞ、自分だけ罰を逃れようってのか!」
「何が卑怯だ、てめぇもここに転がされたら同じことを言うだろうよ!」
傭兵と仲間たちが罵り合う。
何でもする、その言葉に偽りがないのなら利用する価値はある。
「そこまで言うのなら助けてやらんでもない。俺の命令を忠実に聞くのなら、の話だが」
「ほ、本当か!? あ、いえ、真でございますか!?」
真っ青だった傭兵の顔に喜色が浮かぶ。
「なに、簡単なことだ。お前たち市街地の市場《マルシェ》でひと暴れしてこい。要求を飲まない国王が悪いと騒いで数人斬り伏せろ。雇い主を聞かれたら『反乱軍のファジュルに雇われた』と言え。そうすれば、此度の失態については罪に問わぬことにしてやろう」
「た、民を殺せと? そんな非道な真似できるわけ」
「何でもするのだろう。まさか国王相手に嘘をついたのか。百回で足りぬなら二百回打つべきか」
「い、いや、う、ううぅ」
二百回鞭で打たれるか、市場を襲って無罪放免となるか。
まともな選択肢ではない。
極限状態の男たちは、良心と己の命を天秤にかけて決断した。
「わ、わかった。その命をうける。だから、俺の命は助けてくれ」
「おれも、死にたくねぇ。反乱軍だって言って暴れるだけでいいなら、やる」
「オレも……」
無関係の人を巻き込みたくないだなんだと綺麗事を並べたって、結局人は己の命が一番かわいいのだ。
ただ一人、ハキムだけは首を縦に振らなかった。
「私は民を守るために兵になった。そのような命令、いかに陛下の言葉であろうと聞くわけにはいきません」
「なら大人しく罰をうけてもらおう。ここでの会話は絶対に口外するなよ、ハキム。誰かに知れたらその瞬間お前のクビが落ちるぞ」
「……罰を受ける覚悟ならできています」
笞刑《ちけい》百回を、ハキムは悲鳴ひとつあげず、命乞いもせずに耐えきった。
背中は傷だらけで、しばらくまともに立つことも叶わない。それでも、己の信念を曲げようとはしなかった。
交渉を蹴るとばかり思っていたのに、そこに記されていたのはガーニムの予測に反することばかりだった。
怒りに任せ、信書を丸めて投げ捨て踏みつける。
「ドブネズミ風情が俺に要求をするなんて!!」
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「へ、陛下、お、お、落ち着いてください」
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「落ち着いていられるか。ファジュルの奴め、貧民とスラムを救済しろと……アシュラフと同じことを吐《ぬ》かしやがって! これではなんのためにアシュラフを殺したかわからんではないか!」
「殺し……? な、なにを仰っているのです、陛下。あの事件の犯人は、ラシードではなかったのですか……!?」
ザキーの顔面は真っ青だ。
王家を盲信するこの老兵は、アシュラフが死んで十八年、一瞬でもガーニムを疑ったことがなかったらしい。
ラシードは無実だなんてこと、少し考えればわかりそうなものを。
みんながガーニムの証言《うそ》を信じて、それが事件の真実になった。
自分の頭で考えることをしてこなかった馬鹿者が、今更ガーニムを責めるような目をする。
それが笑えてしかたない。
「ああそうだ。俺がアシュラフを殺した。今それを知ったところで、お前に何ができる。誰かに話したところで、お前を信じる者などいない。これまで誰もラシード犯人説を否定してこなかったようにな」
「ぐ……」
「くだらぬ口答えなどせず、お前は大人しく伝書係をしていればいいんだ」
ザキーは唇を噛んでうなだれる。
「しかし、面倒な。信書が返されたからにはこちらも次の信書を出さねばならん。ファジュルが話を蹴っていればスラムを焼き払う理由にできたものを」
話を蹴るのでなく信書を返す案は、ラシードの進言だろう。外交知識も持つラシードの言いそうなことだ。
貧民とスラムの救済など、ガーニムは微塵もやってやる気がない。そしてファジュルは、救済が成されない限り軍を引かない。
互いの意見が合致しない以上、停戦交渉が成立し得ない。
考えていると、硬質な足音が入ってきた。顔を上げずともわかる、鉄靴《てっか》をつけた兵の足音。
「陛下。スハイル伯が謁見を求めています」
「通せ」
スハイルが来る理由はただ一つ。燃やされた積み荷の確認だ。
兵は何を運んでいたか詳しくを知らないが、輸送手配したスハイルならば精査できる。
「どうだった」
主語を省いてもスハイルは理解した。
「刀剣は、柄の革材が燃えたものの、そこを直せば使えるでしょう。防具に関しては木製のものは使用不可、弓は弦が焼け落ちたため、全て使い物になりません。……一つ奇妙なのは薬《・》がなかったことでしょうか」
「燃えたのではないと?」
この場にザキーがいるため、スハイルはあえて薬、と言う。
「はい。瓶は燃えつきるような素材ではありません。熱に負けて割れたのなら破片があるはず。しかし破片すらない。燃える前に持ち出されたと考えるのが正しいと存じます」
「反乱軍が、燃やす前に気づいて抜き取ったか?」
いちいち全ての積荷を開けて、中を確認してから燃やすだろうか。拠点に敵が迫っているという緊迫した状況で、そんなに悠長な真似を?
ガーニムならば、一部が武器だとわかったなら残る全ても武器だと判断して即刻燃やす。
最初から毒が積まれていることを知っているのでもない限り、じっくり物色する利点はない。
「そこまではわかりかねます。運び役の兵が途中で盗ったという可能性もありますから」
「ふむ。当人たちに確認《・・》してみよう」
荷を運んできたあと、そのまま牢に放り込んである。
鞭の十発でも打てば白状する気になるだろう。
うさ晴らしにも丁度いい。
イズティハルの牢獄に男の悲鳴が響く。
若い王国兵は、鞭の十五発目で意識を失った。
鞭は本来、馬という獣を従えるための道具だが、こうして人間への拷問にも使われる。
残り八十五発は意識が戻ってからでないと意味がない。ガーニムは、気絶した兵の手を拘束したまま牢屋に投げ込む。
「チッ。こいつは知らなかったな。次は……」
処罰を受けることとなる五人のうち、誰にするか。ハキムは鞭で打っても顔色を変えなさそうで面白味がない。
やるなら、屈強そうな傭兵か。
「ひっ……」
筋骨隆々な男が、踏まれたカエルのような声を上げ、後ずさる。牢の中にいるうえ、手錠をかけてあるからそんなことをしても逃げられるはずもない。
「お前は知らないか。積荷にあった瓶をどこにやった?」
「し、知らねぇ! 俺は何も知らん」
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「いやだ、死にたくないっ、な、な、なんでもする、だから助けてくれ」
「何でもする、それは口だけではないな?」
傭兵は涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして命乞いをしてくる。他の者たちも冷水をかけられたように震え、歯の根があわなくなっている。
「本当に何でもする、金はいらねぇ。だから俺だけは助けてくれ!」
「クソ、お前卑怯だぞ、自分だけ罰を逃れようってのか!」
「何が卑怯だ、てめぇもここに転がされたら同じことを言うだろうよ!」
傭兵と仲間たちが罵り合う。
何でもする、その言葉に偽りがないのなら利用する価値はある。
「そこまで言うのなら助けてやらんでもない。俺の命令を忠実に聞くのなら、の話だが」
「ほ、本当か!? あ、いえ、真でございますか!?」
真っ青だった傭兵の顔に喜色が浮かぶ。
「なに、簡単なことだ。お前たち市街地の市場《マルシェ》でひと暴れしてこい。要求を飲まない国王が悪いと騒いで数人斬り伏せろ。雇い主を聞かれたら『反乱軍のファジュルに雇われた』と言え。そうすれば、此度の失態については罪に問わぬことにしてやろう」
「た、民を殺せと? そんな非道な真似できるわけ」
「何でもするのだろう。まさか国王相手に嘘をついたのか。百回で足りぬなら二百回打つべきか」
「い、いや、う、ううぅ」
二百回鞭で打たれるか、市場を襲って無罪放免となるか。
まともな選択肢ではない。
極限状態の男たちは、良心と己の命を天秤にかけて決断した。
「わ、わかった。その命をうける。だから、俺の命は助けてくれ」
「おれも、死にたくねぇ。反乱軍だって言って暴れるだけでいいなら、やる」
「オレも……」
無関係の人を巻き込みたくないだなんだと綺麗事を並べたって、結局人は己の命が一番かわいいのだ。
ただ一人、ハキムだけは首を縦に振らなかった。
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「なら大人しく罰をうけてもらおう。ここでの会話は絶対に口外するなよ、ハキム。誰かに知れたらその瞬間お前のクビが落ちるぞ」
「……罰を受ける覚悟ならできています」
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