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亡国古都アルカドア、黒き守護者の動乱編
28.玉座を守る黒い犬
しおりを挟む外とは違いヒンヤリしている城の中は、岩ばかりで薄暗い。
蝋燭の明かりをつけても暑くならないのは凄いと思うけど、大きな窓のない砦のような城となると、いざって時に逃げ出せ無さそうで怖いなと気付いてしまった。
いや、壁を壊せばいいんだろうけどさ、なんていうか、俺の場合はピンチになった時に気が動転してそういう柔軟な考えが出来なさそうなんだよな。
曜術って集中しないと発動できないし、イメージを乱すような情緒がぐちゃぐちゃの状態じゃ、思った通りの術にもならないしさ。
こういう時に運動音痴の自分を恨んでしまうが、今まで荷馬車を引いても長時間のウォーキングをしても、まったく筋肉がつかなかったんだから仕方が無い。
持ってるカードで勝負しないとな……とはよく言うが、今の自分の状況を考えると、やっぱり不安になってしまって仕方なかった。
正直、自分が死ぬかどうかってことよりも、ブラックやマハさん達に迷惑をかけるのが一番怖いんだよな。ここには敵の親玉がいるんだし、相手がどういうヤツなのかも分からないこの状況じゃ、ヘタな楽観視なんて出来ないし。
そういう懸念も、今から諸悪の根源に会いに行くからなんだろうけども……あああ、正直逃げたい。ものすごく逃げたい。頑張れ俺。
【黒曜の使者】はグリモアに殺されるんでなきゃ死なないとは言うけど、それでも体を壊されると痛いし、刺されたら死ぬ。というか殴られても普通に痛い。
それもあって、敵と対峙するってのは小市民の俺には物凄くプレッシャーなのだ。
だけど、ブラックが隣に居てくれるから今は、多少はマシだ。
自分の粗相が怖くてドキドキするけど、それでも誰にも負けないに違いない、俺のこ……恋、人が、い、居てくれると、心強いって言うか……と、ともかく! 不安でも、俺がヘマしないようにしっかりしなきゃいけないんだよな。
ブラックに寄りかかり過ぎないようにして、しっかり敵を見据えねば。
マハさん達を助けるまでいかなくても、何とか情報を持って帰らなければ。そうでもなきゃ、ここに来た意味が無いんだから。
……とかなんとか思っていたら。
「ここに大将はいらっしゃる。まあ……黒い犬の大将は礼儀にゃ煩くねえ御仁だからよ、体が辛いようなら楽にしててくれや」
アッ、い、いつの間にか目の前にデカい扉が。
色々考えていたせいで、階段を上った事すら気が付かなかったらしい。背後には光が差し込む窓が有るが、床を見てもほとんど砂が入って来ていないから、多分ここは二階以上の場所で間違いないだろう。
偉い奴は上階に居るというが、高い場所だと逃げるのにも苦労するな……。
いや、今から弱気はダメだ。俺も覚悟を決めないと。
「大将しかいねぇのか? ローブの胡散臭いアイツはどうした」
「ああ、アレは時々フラッとどっかに行っちまうからな。まあ気にすんなよ」
「参謀みてえなモンなんじゃなかったのか? それでいいのかね」
中に入る前に、ブラックが粗野な口調で呆れたように言う。
さりげなく「大柄なローブの男を知っている」という事と「立ち振る舞いを見ていた」と言うウソを織り交ぜて、ずっと仲間に居たかのように会話を誘導しているな。
前々から知っていたように振る舞うなんて、かなりの話術だ。
とはいえ、ソレも完璧な演技じゃなけりゃ押し通せないんだろうな。俺がケシスさんと話す役目だったら、絶対に失敗してただろうし……うーん、会話って難しい。
「……まあ、遠くから見てりゃそう思うかもな。こんな状態じゃ尚更」
あれっ、ブラックの「参謀では?」という言葉に、ケシスさんが言い淀んだぞ。
こちらが偽物の傭兵だとは気付いてないようだが、しかしブラックの言葉を否定するような感じの声音だ。
おかしくなってないケシスさんだけが分かる何かがあるのかな?
「ともかく、詳しい話は大将にしろ。オレサマは一階に詰めてるから、なんかあったら来い。……まあ、大将に何も言われなかったら、だが」
……なんか物凄く不安になるような事を言わないで下さいよ……。
せっかく立て直したのにまたドキドキしてきた……しかし、そんな俺の心の内なんて誰に分かるはずもなく、ケシスさんはノックをすると扉を開いてしまった。
いけ、と顎をしゃくられて、俺はブラックと一緒に部屋の中に入る。
どうやら謁見室だったらしい長方形っぽい部屋には、一人の獣人が居た。
「…………こちらに来い」
掠れた感じの低い声。ブラックとは違う種類の、どこかで聞いた事が有るような声音だけど、大人の声には違いない。
扉の対面にある玉座には未だ少し遠くて、相手の姿がハッキリと判らない。
蝋燭のぼんやりした灯りのせいかもしれないが、不思議と相手の輪郭が曖昧な物のように見えた。なんというか……それこそ、幻影と言うか。
でもそれも、この部屋が薄暗いせいだろう。
ブラックと一緒に玉座に近付くと、そこに座る人物の詳細が分かって来た。
「立ったままでいい。楽にしていろ」
少年っぽいハスキーボイスの声でそう言うのは、綺麗な――中性的な美貌を持つ、細身の青年。だが、どこか俺の世界の古代エジプトを思わせる露出の多い服装から見える腕や足は、筋肉の起伏がハッキリ見えるほどに鍛え上げられている。
毛量の多い黒髪は少し跳ねがちだが短く整えられていて、そこから確かに少し長い黒の立て耳が二つ伸びている。
その耳を際立てるほどの白い肌に、古代の王族のようにしっかりと目の縁に化粧を施したような強い目力を持つ相手は、俺達が予想していた【黒い犬の大将】とは全く違う威厳に溢れる青年の姿だった。
こんな……こ、こんな、細マッチョの美青年が大将だなんて……。
っていうか、なんだろう、この耳どっかで見た事が有るような。服装も相まって、何かその……こう……アッ、そうだ。アヌビス!
エジプトの黒い犬の神様と同じ、ピンと立った長い犬耳なんだこの人!
まさかの犬神様タイプの耳で驚いてしまったが、しかし確かにこの人のような黒の立て耳を持つ犬族の人なんて見た事が無い。
でも、珍しいタイプだからって驚いてばかりは居られない。
この人、古代エジプトの王族みたいな服装をしてはいるけど、ちゃんと肩も胸部も闇討ちされまいとガードしてるし、脛当てもきっちりで急所対策は万全だ。
腹部は良いのかと思うが、獣人の肌は体毛が変化したものだから、よっぽどのことでもなければ気にしなくて良い部位なのだろう。他の獣人も腹出し多いしな。
というか、彼は「腹なんて気にしなくてもいいほど強い」という事なのかも知れない。
細身に見えるが、やっぱりかなり強いんだろうな……。
内心ゴクリと唾を飲みつつも、俺は玉座にかなり近い場所で立ち止まった。
普通は跪くべきなんだろうけども、この【犬の大将】は気にしないらしい。
気だるげに足を組んだまま、肘置きに頬杖をついて俺達を見た。
「……どうやら、俺の無策でお前達には苦労を掛けたようだな」
「あっ、め、滅相もありませんっ」
なんだか申し訳なさそうに言うので、何故かつい反応してしまう。
……あれ、なんで俺こんな焦って相手を庇っちゃったんだろ。
「ふ……そうか、だが怒ってくれても良い。結局のところ、俺はお前達を捨て駒にしたのに代わりは無い。仲間を捕えられた怒りは甘んじて受け入れよう」
「……いえ、我々も傭兵です。そうなることを覚悟して、このように金で動く下賤な兵として、世を彷徨っている身……これもまた覚悟していた事です」
そう言って軽く頭を下げたブラックに、慌てて続ける。
すると、黒い犬の大将は自嘲するような笑みを薄らと浮かべた。
「……潔いな。そこいらの守備隊よりも高潔な精神だ。人族の傭兵というのは、我らと同じ、気高き獣の魂を持つ者なのかも知れん」
「勿体なきお言葉」
「謙遜するな。……お前達がどう思おうが、俺はお前達を利用している。人族と言う、後腐れのない“道具”を使って目的を達成しようとしているのは事実だ。俺もまた、他の獣人のように人族を見下している」
そうは言うけど、相手にそんな気配はない。
見下しているとは言うが、黒い犬の大将からは人族に対する嘲りや蔑みの雰囲気は感じ取れなかった。王宮の人達ですら、数人はそういうモノを感じたのに。
……ってことは、この人は本当に傭兵に対して「すまない」と思ってるのか。
あれ……なんか思ってたより良い人なのでは。
いやいやすぐに絆されるんじゃない俺。相手はアルカドアの城を乗っ取った悪い奴なんだぞ。急に攻撃を仕掛けてきたワケわかんないヤツなんだぞ。
そんな相手なのに、すぐ絆されるなんてなにごとだ。
「見下す方は、我々が立ったままでいることも話し掛ける事も許さないでしょう」
お、おう。そうだなブラック。その通りだ。
でもブラックがそんな事を言うなんて珍しい。ブラックも不思議に思ってるのかな。
ちょっと好感寄りの返答をしたこちらに、黒い犬の大将は肩を軽く竦める。
「生憎と、俺はそういうことが好きではない。叩頭せよなどと命じるような者は、己が叩頭されるほどの力が無いと知らぬ愚か者だ。……侮られようと、喉笛を掻き切る隙を幾度も見つけられる者ならば、自然と叩頭される。その闘気を見せぬ場であれば、部下がどのような態度だろうが気にする事はないのだ」
ほー……つまり、すげえヤツは言わずとも自然と頭を下げられる、的なことか。
まあそう上手く行かない事も有るだろうけど、確かに尊敬したい相手には出会い頭でついつい頭を下げちゃうよな。どうもどうもって。
けど、威厳は持たなくて良いんだろうか。
いやこの場には俺達しかいないから無礼講ってことなのか?
ううむ……ますますこの【黒い犬の大将】が分からなくなってきた。
こんな分別のある人なのに、なんでこんな事してるんだろう。
「そのお心、敬服いたします。……ですが、我々は敗走した身……そんな情けない兵では、貴方様のお心遣いに報いれるものなど何もありません。……どうぞ、如何様にも処分を」
ブラックがそう言った、瞬間。
あからさまに、相手の態度が怖くなった。
「……ッ……!」
殺気……ではない。これは、怒気だ。
何が逆鱗に触れたのか、大将は怒っている。だけど、それはブラックに対してでは無い。言葉自体になにか凄まじい嫌悪感を感じているみたいだった。
でもそんなの関係ないって、こ、こわい。全身トリハダなんですけど、すぐに喉元に噛みつかれるんじゃないかってくらいの気迫なんですけどおお!
「……二度と、そういう事を言うな」
「ですが……」
「俺はそのような汚らしいことは好かん。失敗したからと言って逃げ延びた命を奪うのは、下郎……モンスター以下の所業だ。二度と処分などと口にするなよ」
「……はっ……申し訳ありませんでした」
ブラックは、再度丁寧に頭を下げる。
俺もなんとか二度目のお辞儀についていくと、黒い犬の大将はようやく怒りを収めたようだった。ふう……こ、怖かった……。
「…………だが、そこまで追い詰めるような事を考えさせたのは俺の落ち度だ。今もそこの幼い傭兵を困らせてしまった。……いかんな……目的のものが見つけられずに、気が立っていた。こちらこそ申し訳ない」
「そんな……」
「詫びと言っては何だが、お前達に滞在を許す。……とはいえ、それも危険な事かも知れんが……出来ればお前達には、まだ俺の戦を手伝って貰いたい」
「我々に、まだ命じて下さるのですか」
忠義を装って問うブラックに、相手はゆっくりと確実に頷く。
その臙脂色の瞳は、真剣そのものだった。
「俺は、国を潰したい。そのためには、もう少し時間が要るのだ。最悪の場合は、あの憎き二本角の熊族どもと相対さねばならん。……国などと言う枷に自由な獣を縛り付けるあやつらには、なんとしてでも思い知らさせねばならんのだ」
そのためには、少しの力も取りこぼす事は出来ない。
濁りのない強い眼差しで俺達を見ながら、黒い犬の大将は言う。
俺達はその言葉に跪いて、ただ忠実な兵士のように振る舞い頭を垂れた。
…………だけど、何故か心が痛い。
この人は敵で、今もマハさん達を監禁している酷い奴だ。どんなに真っ直ぐな目で理想を語っていても、彼がやっている事は酷い事には違いない。
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なのに、何故か罪悪感が募る。
俺達は「フリ」で相手に忠義を示している。
そのことが、とても申し訳ない事のように思えてならなかった。
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