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会遇古港エスクレプ、偉大な術師の夢と痕編
16.出物腫れ物あばたもえくぼ
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「っあ~、風呂最高~!!」
冗談みたいな金の猫足がついた白いバスタブで足を伸ばし、俺は泡でてんこ盛りの風呂を堪能する。
サボンの実という、石鹸のような謎の果実を加工した軽石……のようなものである【泡立石】を使った泡のお風呂は、軽くてふわふわな泡で最高だ。
「しかしロサードも気前が良いよなぁ。巻き込んだお詫びだからって言って、こんなに豪華な風呂を用意してくれるなんて……」
恐らくは“お得意様用”の豪華な客室に備え付けられた風呂場は、白い壁に細かな金の装飾が眩しいお貴族様大満足の風呂場だ。
小さいとはいえ排水設備もしっかりしているし、なにより外の景色が見えるように窓が付いている。普通は明り取り程度の窓なのだが、ここは海が近いということで客を満足させたいのか、結構大きな窓に高価なガラスを用意してまで港の景色をドンと見せつけていた。
もう日も暮れかけていて、水平線に光が落ちようとしている。その光景は、美景の一言だった。なんかもう贅沢な旅をしている気分だ。
「さっきまでガチガチの勉強モードだったから、これは嬉しいな~」
泡だらけになりつつ、風呂の縁に手を置いて窓の外を眺める。
既に人気も無くがらんとしている波止場は、向こう側の海までの視界を遮るものが無くてとても清々しい。少し窓を開けてみると潮の香りと冷たい空気が入ってきた。
「うう~、なんかすっごい解放感……! さすがはリュビー財団……ただの商館でも手を抜いてないな……」
たぶん、来客が帰れなくなった時の為にって事で、こんな高級宿並みの設備を用意してるんだろうが、それにしたって気合の入れ方がハンパない。
商売って、こんなに全力で設備投資をしてまで、お客さんに気持ち良くなって貰わなきゃなんないんだなぁ……。
俺の世界は、以前一度コンビニでバイトをしたことがあるし、接客くらいは出来ると思ってるけど、経営とか無理そうな気がしてきたぞ。
いや、薬を売るならまだファンタジー世界の方が俺でもイケるのかも……。
「うーん……薬師かぁ……」
少し体が冷えて来たので窓を閉めて、温かい湯船の中に肩まで浸かる。
泡が温かさを逃さずにいてくれたおかげで足し湯を考えなくてもいいくらいだが、今の俺にはもっと潜れるくらいのお湯が欲しかった。
「高度な薬を作るなら、色々と勉強が必要……とは師匠も言ってたけど、いざちょっと学んでみると、とんでもなく大変なのが分かっちゃうなぁ」
泡を掌に乗せてわしゃわしゃと揉みながら思い出すのは、つい数時間前の事だ。
――――あの泉の森から帰ってきた後、俺とアドニスは暫し二人きりで「薬学」の勉強と、術の練習を行った。
「薬学」の勉強ってのは、俺がいつも行っている簡単な調合とかの話では無くて、主に【薬学院】で研究や開発されている薬に関連する高度な学術……を言うらしい。
いわゆる博士や教授とかが扱う領域の話だな。
勿論、俺みたいなペーペーが聞ける話じゃないんだが……一応潜入するってんで、俺も話を聞く事になった。
第二の師匠となったアドニス曰く、あの【薬学院】での研究は、俺やアドニスが普段行っている「薬草と薬草を合わせたら素敵な薬が完成する」みたいなものではなく、もっと高度に「植物から薬効を抽出して合成させ、効果の向上や改善を目指す」とかそういう類のものらしい。
薬学の中でも「精製薬」という分野らしいのだが、とても高価だしあくまでも研究の産物なので、市場に出回る事は滅多にないのだそうな。
というか、今まで学院の外に出た薬はほとんど無いらしい。
……思わず「なんで!?」とツッコミを入れてしまったが、どうも彼らは「学問」として薬を作っているだけで、それはあくまでも「作品」でしかないのだそうだ。
もちろん研究内容は世界にとってとても有意義な物なのだが、そのほとんどは結局「木の曜術師が薬草で調合した薬を何十本出した方が早いし安い」ので、研究論文に残すのみとなってしまっている……らしい。
まあ、この世界だと曜気の有無の方が重要みたいだし、毒にしたってゲームみたいに薬草を調合した薬や水の曜術でなんとかなっちゃうからなぁ。
売るにしてもコストが高すぎて、精製薬は芸術品と同じ扱いになんだとか。
だから生まれるもので世に出た薬は少なく、薬学院の名は殆ど知られていない。
あの【味材】もその「数少ない流通品」のうちの一つで、一癖も二癖もある精製薬に関連するモノは、全く広まっていないのが現状だった。
「とはいえ、学術院では精製薬が実験の補助で使われてるとか言うし、貴族の中にも芸術品として買う人がいるから、貧乏ってわけでもないんだろうけど……」
そもそも、そんな高度な事を出来る木の曜術師なワケだから、回復薬の調合も街の薬師より高品質で効果が高いだろうし、研究費用は一般的な薬を調合して賄ってるんだろうな。
曜術師はよく「感情が激しい」とか「変人」だかと言われてるけど、もしかしたら木の曜術師が一番、一般的には「変人」扱いなのかもしれない。
薬が芸術品なんて、俺の世界じゃまず考えられないことだよ……。
「なーんか、ちゃんと弟子が出来るのか心配になってきたなぁ……」
思い切り体を伸ばして、足で湯船をちゃぷちゃぷと混ぜながら溜息を吐く。
水が跳ねるたび泡がしゅわっと溶けるが、湯船が見えるまでには遠い。そんな光景を見つめながら、俺は心の中の不安に口を曲げた。
……アドニスは「初めて聞いたにしては、君は理解している方ですよ」とか褒めてくれたけど……俺の世界と同じレベルの調合の話となると、正直もうお手上げだ。
いざ【薬学院】で何か聞かれたら、何も答えられなくなりそうで怖い。
俺が高校で習ってる生物の授業だって、もうほんとチンプンカンプンだし……。
化学とか生物をもうちょっと勉強してたら、あと二割くらいは理解できたのかな。
うーん……けど俺の頭じゃいっぱいいっぱいだし……。
「なんかもう、しょっぱなから不安になっちまったよ……でも、曜術の方はどっちも光明が見えてきそうって感じで一安心だったかな」
体の向きを変えて、うつ伏せになり顔だけをバスタブの外へ出す。
足をゆっくりと動かすと体が軽く浮いて浮遊感が心地いい。ちょっと子供っぽい気もするけど、せっかくの広い湯船なわけだし一人でこんなこともしてみたかった。
まあ、だからといって無邪気に「楽しい」とはしゃげるほど俺はもう子供ではなくなってしまったのだが……。ふっ、大人のつらいところだぜ。
「まあとにかく、アドニスが教えてくれた【ディシカーレ】の方は、明日には一応俺一人で使える程度にはなるだろう。問題は【リクア】の方だよな……」
薬学と【薬学院】のことを教えて貰った後、俺は早速アドニスに術を教えて貰ったのだが……インストラクターが居てくれた前者はともかく、後者の方はとてもじゃないがマスター出来たとは言い難い有様だった。
なんせ、アドニスがくれた「術式覚え書き」という紙束から得た情報は、アドニスですら反応に困るくらいの内容だったのだから。
「日の曜術師のお爺さんが遺してくれた紙に書いてあったのって……実際は覚え書きじゃなくて、ポエムだったんだもんな……」
はぁ、と息を吐くが、その空しい音は風呂場に軽く響くだけだ。
一応アドニスが「抽出」とか「蒸留」については教えてくれたけど、やっぱり自分の頭の中でイメージするとなると難しい。
それだけでも大変なのに、コレを水の曜術と木の曜術を扱いながら発動するのだ。
二つの曜気をいっぺんに使うなんて、今まであまりやったことがなかったし、頼みの綱のアドニスも二属性の術は門外漢なので、もう教わりようがない。
“大地の気”と何かの曜術……とか、【複合曜術】として○○を使った後に○○の術をくっ付けて……とか、同属性の二つの術を混ぜて……というのはやった事があるけど、ある物体に対して二つの曜気を用いて術を発動する……ってのは、流石に初心者な俺のキャパシティを越えているのだ。
でも、今回は自分で理解して術をマスターするしかないワケで……。
ああ……何故俺は初心者用の術じゃ無くいきなり上級者向けの術をやってしまっているのか。馬鹿じゃないのか。
こんな事になるなら、日の曜術師についてもっと調べておけばよかった。
「思えば俺、そもそも“日の曜術師”として活動した事がほぼないんだよなぁ……。肩書きだけはそうだけど、木とか水とか、片方ずつしか使ってなかったし……」
いや、普通ならそれが当然なんだろうが……今更嘆いても仕方ないか……。
「……ラスターにでも話を聞いておけば良かったかなぁ。アイツも日の曜術師だって話だし……。いやしかし、アイツの場合俺以上に特殊なんだったな」
普通、二属性持ちの時点で軽く珍しいと言われるレベルだし、三属性ともなると稀という感じなのに、なんとラスターは驚異の五属性全部持ちなのだ。
俺の後天的チートの遥か上を行く、先天的チートとはこのことか。
【勇者】の称号を授かったのも伊達じゃないなと思うが、しかし激レアどころの話じゃないラスターも特殊過ぎて、参考には出来ないだろう。
「もういっそ、ブラックに二属性を使う月の曜術とか使ったことが有るかって聞いてみるか……? 属性は違うけど、もしかしたら何か掴めるかもだし……」
呟いて、バスタブの縁に腕を置きそこに顔を預けた。
と、同時。
「なになになにー!? ツカサ君、僕のこと考えてたの~!?」
ばあん、と無遠慮な音が思いっきり風呂場に響いたと思ったら、湯気の向こう側に何かデカい影が現れてこっちに……っておいブラックじゃねーか!!
ちょっ、おまっ、なんで人が入ってる風呂に入って来てるんだよ!
つーかお前全裸っ、わあバカこっちに来るな顔の位置がアンタの腰の位置に丁度あってヤバいんだよ! 至近距離で見たくないわい!!
「バカブラックばか!! なんで急に入って来るんだよ!?」
慌てて体を引きブラックの接近に備えるが、相手はこちらの様子などお構いなしで湯気を突っ切ってバスタブに辿り着き、何故か誇らしげに腰に手を当てる。
やめろ、全裸でそんなポーズ取るな。腰を強調するな!!
「なにって、ツカサ君とお風呂に入りたいから入ってきたに決まってるじゃないか。全くもう、ツカサ君たらそんなことも分からないんだから……」
「当然の答えみたいに言うな! つーかそういうのって普通二人で話し合って決める事だろ!? 勝手に入って来るんじゃないっての!」
思わず泡の中に肩まで浸かったが、相手はどこ吹く風だ。
当然のように風呂場の椅子に座って有無を言わさず体を洗いながら、チラチラと俺の方を見てくる。
「あ~。体を洗っちゃったから、もうお風呂に入るしかないな~。このままだと僕、髪の毛そのままでお風呂に入っちゃうな~。どうしようかな~」
………………なんだこのオッサンは。
風呂に入っているのに急激に体が冷えたような気がしたが、ここで「ソウデスカ」と逃げようとしても、コイツは絶対に俺を逃がさないだろう。
っていうか、俺も泡が付いたままだと外に出られないし、一度体をお湯で流す必要がある。つまり、洗い場にブラックがいる限りにっちもさっちもいかないのだ。
【アクア】で水を被るって方法もあるけど、流石にアレは冷水だしな……。
……ということは……何とも憎たらしいが、ブラックが望むとおりに、俺は一緒に風呂に入るしかないワケで……。
「ねーねーツカサくぅん、ほら僕の髪の毛がさぁ~」
「ああもう分かった分かった! 洗えばいいんだろ俺が!」
ったくこのオッサンは人が考えてる途中に甘えてきやがってッ!!
アンタじゃなきゃサブイボ立ってるところなんだからな、誰にでもその甘えモードが通用すると思ったら大間違いなんだからな!?
「そんな怒るフリしちゃってぇ~。もう、恥ずかしがり屋なんだからっ」
「俺は怒ってんだよっ!」
でもこうなったら仕方ないから、アンタの髪を洗うしかないってワケで……って、オイお前また髪紐を解かないまんま入ってきて……。
どうしてこうガサツなのかねアンタは。
毎回解いてやって髪を洗う俺の身にもなってみろってんだよホントにもう。
「えへへぇ……」
「なに笑ってんだよ」
反省してないな、と睨むと、ブラックは軽く俺の方を振り返りながら、嬉しそうに表情をふにゃりと緩める。
「ツカサ君と一緒にお風呂入るの嬉しいなぁって思って」
「ぐっ……」
な、なにをいまさら。
何度も一緒に入ってるのに、なんでそうアンタはいつも嬉しそうにするんだよ。
もう慣れたって不思議じゃない回数はこなしてるはず……。それなのに、入る度にそんな嬉しそうな顔して……そ、そんな顔したって、絆されないんだからな。
プライバシーも関係なしにいきなり入ってきやがって……。
「それに……ツカサ君に髪を洗って貰うのも、僕大好きだから……」
「っ……!」
まっ……またアンタはシラフでそんなことを……!!
いや、待て、早まるな俺。
これはブラックの罠なのだ。甘えるだけ甘えて俺に意見を通そうと言う汚い大人の策略なのだ。大人さすが大人きたない。
だからこ、こんなことで一々キュンとかドキドキとかしてたら……っ。
「ねえツカサ君、髪洗って? 僕、ツカサ君に髪を梳かして貰うのも大好きだけどさ、優しく洗って貰うのも大好きなんだよぉ。だから……お願い。ねっ?」
「ぐ……ぅ……うう……」
こ、この……。
そんなことで折れてなんてやらないって、そう思ってるのに。
なのに……本当に嬉しそうにそんなことを言われると…………。
「…………ヘンなことはするなよ。絶対だぞ、絶対だからな!?」
「分かってるって! ふへへ」
またそんな美形らしからぬ笑い方をする。
けどもう、いつの間にかきゅうっと締め付けられる心臓は今更戻らなくて。
「ツカサ君はやくはやくぅ」
「はいはい!」
あからさまに甘えたオッサンらしくないその口調ですら、今の俺はドキドキしてしまって、どうしようもなかった。
……同じ事を何度もやってるはずなのに、どうして一向に慣れないんだろう。
うう、一々ドキドキしてる俺の方がおかしいのかな……。
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