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華やかな城下町

45.君を壊す僕***

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「君は…いつも、本当に、僕を煽る天才だな……」

 はぁっと一度深呼吸をしたハイデルは、ぐちゃぐちゃと溢れる水音を楽しむように、ゆっくりと、正確に、マリの子宮口の下を狙って、腰を突き上げる。

「っく!あ…っはぁっ…っあぁっ、ぅああぁぁっ…っ」

 お尻や入口すぐの好いポイントの快感がとろけるようなふわふわとした気持ちよさなら、子宮口の下は頭がチカチカして理性が飛び、鋭くイキ狂うような気持ちよさだった。

 ハイデルの左手はマリの下腹部を圧迫していて的確に好いところにあたるし、右手は時々マリの呼吸を管理するように口を押さえてくる。マリは息と声を自由に出せないことで拘束感を感じて、また一段と気持ち良くなっていた。

 最初の日の電気と同じくらいに自分がびしょびしょで、ただただ全身が指先から髪の先まで性感帯になり、快楽を求め続ける獣になっているように思う。

「ふあぁぁぁっ…っあぁぁ、らめ、らめ、きもちいっ…らめ、いく、いく、い、あああぁぁっ!」

 きゅっきゅっ、とナカを痙攣させたマリは、もはや無意識で腰に前後に動かしながら、何度目かもわからない快感の頂点に達した。二人の周りにはもったりと甘く酸っぱい香りが充満していて、さらにふたりの気分を盛り上げる。

「ズューゼ…マインズューゼ。僕は…君を壊すかもしれない。」

 ハイデルは着ていた服を全て脱ぎ、マリの服も剥ぎ取ると、乱暴にベットサイドへ捨てた。挿入ったまま一度抱き起こされて座位の状態にして脇の下からかかえると、彼は乳房から肩のあたりの筋へと強く齧り付いた。

「っく……っ!」

 本当にちぎれてしまうんじゃ無いかというほどに齧られ、赤い歯形が付く。内側は鬱血し、真っ赤な痣になっているが、お構いなしに反対側の首元も噛んで、強く抱き締めながら腰を打ち付けた。

「っう…っ!
ハイドさま、それ、いだい…っいだいのに、ぎもぢ、いっ、いぃぃぃっ」

 マリは、ハイデルが求めれば求めるほど、どんどん淫乱になっていく。痛みも快楽に変えて、もっともっと、と欲しがる。決して自分を拒絶しない姿につられて、ますます貪欲になってしまう。やりすぎているとわかっていても、止められない。

 ハイデルは息を整えながら、一度奥までずっぷりと挿入した自身を抜き、マリの腰を掴んでごろんっとうつ伏せにさせた。そのままだと見えづらく、膝で下腹部をこちらへ向けさせた。左手でチョーカーを持って上体を少し引き上げ、息がしずらい状態のままお尻の穴をこねくり回して、入口を開けろと刺激した。

「ふ…っぐぅっ!!んんっ、んんんっ!んはぁ…っはぁ…っ!んんぅ…っ!」

 何度もフニフニと外側から刺激されると、昨日も一昨日もプラグを受け入れていたその穴は、すぐに侵入を許してくれる。ふわ、ふわ、とゆっくり動く入口に好奇心をくすぐられる。出来心でパチン!と尻を叩くと、その度にきゃぁん!っと犬のように鳴くマリがまたかわいく、何度も叩いてマリの尻を真っ赤にさせた。真っ赤なお尻と、ピンク色の入口は、その先の展開を期待しているようでたまらない。

 唾液と混ざり合った愛液が太ももまでぴちゃりと流れていて、色も膨らみもとてもそそられる姿に仕上がっていく。ハイデルにそのまま終わらせる気はさらさらなく、直接唾液を尻穴に塗り込んでは少しずつ舌先を滑り込ませたり、入ってすぐの腸壁をチロチロと刺激したりし続けた。

 四半刻ほどの間に、ハイデルの舌と3つの指を咥え続けたその穴は、もう簡単には閉じなくなっていた。わずかに内側が見えるほどに開いた空洞からは、美味しそうに熟れたピンク色の肉壁が垣間見える。ここへの期待感を我慢できないとばかりにヒクつかせ、ハイデルに挿入してほしいとせがんでいる様にすら見えた。

 指先を窄ませてぐちゅぐちゅと回しながら中へ挿入しても、もう呂律の回らないマリには、蕩けた声しか出せない。

「ひあぁぁ、ふあ…あああ…おひり、きもちい…きもちいぃ…んぅ…」

 ここまで砕けているマリになら、何を挿入しても良さそうだ。右手で2Lほどの水を呼ぶと、空中にぐるぐると円を書いて弱い水流を作り、マリの尻穴へと流し入れる。しっかり渦を作った水流は、弱まり切った入口と腸壁の抵抗には負けず、コポコポと音を立てて全て中へと飲まれていった。

「んにぁあ!おひり、お尻っいっぱい…っ!ここ、もう入んない…くっ苦しい…」

 自らの体内で蠢く水流から逃げようとして、腰をへこへこと揺らすマリの、情けなくいこと、かわいらしいこと。

「まだだよ、頑張って。ちゃんと綺麗にするんだ。」

 そのままその体内を満たしている水に向かって浄化の魔法をかけると、腹の中でまた水流が発生し、そこに溜まっていた異物は水に飲みこまれた。これにより、マリの腸内は、ピンク色の綺麗な粘膜で、彼の吐精を待つためだけの場所になった。

「んぁぁぁぁっ…!なんかっあつ…っおしりの中っ、動いてるっ!あぁぁぁ…っ!」

「あぁ、大丈夫だよズューゼ。ここももちろん、僕だけのものなんだろう?気持ちいい巫女穴として仕上げようね。」

 マリは無意識だろうが、混乱と快感への期待が混じった顔はとてつもない破壊力だった。うつ伏せ状態のマリの頬を優しく撫でたあと、後頭部の髪を掴んで口元に肉棒を差し出し、それを一気に突き刺した。喉の奥をピンポイントに狙ってピストンする。

「んぐ…っ、ぐぇ、ぐ……っ…ぅぐっ…」

 じゅぼじゅぼという音と一緒に、もはや人の口からは出ないような声が、喉から聞こえる。剛直の先端が喉の締まりに引っ掛かり、とても気持ちがいい。達してしまいそうになり早めに抜き出すと、口の端からコポッと音を立てて、どろどろになった体液を口から溢れさせた。

 マリの目付きはとろりとし、ピントがどこに合っているのかもわからないが、肩で息をしながら、嬉しそうに微笑んで、ハイデルの顔の方に顔を向けている。マリの肩をとん、と押して、ベッドへ横たわらせると、どろどろ唾液のついた剛直を後ろの穴へ当てがう。ぷっくりと赤く膨らんだ先端を入り口にグッと押しつけると、先端は抵抗なくちゅるんっと中へ入った。


「お゛っお゛ぉ……んう……
はっはっはっはっ……、く、急、に、うぅ…っ!」

 巫女として生きるマリが、目に涙を浮かべて体をぎゅっと海老反りにし、一生懸命に息をしている。今まで指で与えられていた快感とそれを凌駕するハイデルの大きさに混乱し、会話もままならない。あまりに浅い呼吸が心配になり、そのまま数秒息を整えさせた。が、マリが呼吸出来るようになると、今度は息をするたびにお尻に力が入ったり抜けたりを繰り返して、それがまたハイデルを刺激し、より一層硬く、太くさせる。先端だけの刺激ではたまらず、ハイデルは一思いにズブっと腰を突き上げた。

「ああぁぁぁ!はいでるさま…んあぁ、らめ、もうはいんないっ」

 船首に飾られている女神のように体を大きく逸らし、乳首についたピアスを揺らしながら、マリはハイデルの大きさに悶絶する。初めに注ぎ込んだ水分が溜まったままのお腹はパンパンに張っていて、妊婦のようにも見えて美しい。

 少しずつ痛みが抜け、混乱がおちついたようだったが、ず、ずずず、と腰を前に送ると、「あ゛っあ゛っ」と低い声が漏れた。抜けるギリギリまで腰を引くと、先ほど入れた水分がビシャッと溢れて、マリが恥ずかしそうな声を上げる。また、ずずずと腰を前に動かして栓をし、引いては水分が漏れる。段々と濡れている部分が増え、中へと侵入していく距離が伸びていった。

「お゛っ…んぅ、ふぅ、ん、うぅっ…」

 快感を感じているようなのに、マリは顔をベッドに埋めながら、その奥へ逃げるように腕を伸ばそうとしている。ちょうど、根元のあたりまで濡れて来たので、一度ゆっくり、ぐーっと腰を引いて、奥までずんとひと突きした。

「ひっ、はあぁぁぁぁぁぁぁんんっ!」

 注射器を最後まで押し切ったように、ナカで留まっていた水分たちはさらに腸内の奥へと押し出され、ぐるぐるぐるっと大きな音を立てた。最後の根元の膨らみを超えたとき、マリの括約筋は今広がる最大までぎちぎちに伸びた。もちろん痛みはあったけれど、サイズぴったりのゴム手袋を付けた時のようなフィット感で、お腹の中にずっぽりとハイデルが収まったのを、マリは確かに感じた。
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