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権謀と因縁
72.トランクの正体
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「勝手ながら、ワードローブトランクごと、お持ちしました。」
クロムは黒革の大きなトランクをこちら向きに置きなおし、4か所の鍵を外してトランクの内側を見せてきた。
開かれた片側には、乗馬する際に使ったのと同じ形の細い鞭や綺麗にまとめられた赤い紐、様々な長さの黒革のベルト、何に使うのかわからない揃いの革の何かが数本引っ掛けられていた。空のハンガーが引っかかっていたり、ワードローブと呼ばれていたことから、マリには旅行用に使われるものなのだろうと予想できた。
トランクのもう片側には、4段の引き出しがついていて、何が入っているのかは想像することしか出来ないが、きっとそういう道具が入っているのだろうと思った。
「…西で躾けられなかったじゃじゃ馬でも、こちらでなら躾けられるだろう。
クロム、躾はお前に任せる。そのトランクは当分この部屋に置いていい。
…半月のうちに使い物にならなければ、始末しろ。」
男は、マリの愛液でびたびたになってしまった左の手袋を外して床に捨て、開いたままの扉から足早に出て行った。
「こちらでなら」とは、どういうことだろう。まるでこの国にはそういう方法があり、お前には拒否権など無い、とでも言いたげな言葉が胸に引っかかる。「あの国にとって不利益であればそれでいい。」という言葉もそうだ。「始末」とは命を狙われるということなのか。どうしても、この男の言葉の端々が気になってしまい、マリは壁をじっと見ながら考え事をしてしまった。
トランクを運んできた執事はすぐには出ていかず、冷静にマリの口から残りの手袋を抜き取った後、後ろ手に拘束されていた手枷を外して、トランクへと仕舞った。今夜は拘束されずに眠ることができるのかと、マリはほんの少し安心した。
真っ赤になった両手首は、彼から逃れられないのかもしれないという恐怖を煽るのだよな…と思いながら、クロムはワードローブの引き出しから大小それぞれのタオルを取りだして、ベッドに置いた。
「今日はもう遅い。貴方の調教は明日から行います。服はワードローブの下段に。」
要点だけをまとめた会話…いや、報告。情や恩が湧いてしまえば、自分はこの奴隷もろとも捨てられるという恐怖心で、クロムも下手には動けずにいた。
足元に捨てられたもう一方の手袋を拾ってさっさと部屋を出ると、ガシャン!と鍵をかけて振り向くことなく立ち去った。
・・・
クロムは元々戦争孤児で、潰れた孤児院の者を城で侍従として働かせるために引き取られた中から、器量が良いと有名貴族に気に入られて養子入りし、数年前から国王クリストバル付きの執事頭として働いている。
年齢は27だが、養子入りした男爵家の当主である義父と共に、15から城に出入りして働いている為、城内のことは誰よりも詳しく、国王一家ですら知らない抜け道や宝物のありか、仕掛け部屋の所在も…そして国民のほとんどが知らない、国王クリストバルの異常さも知っている。
クロムの仕えているクリストバルが狂気の片鱗を覗かせたのは、執事として一人前と認められる少し前の冬からだ。エカードの冬はとても厳しい。その日も、空は一面厚い雲に覆われ、突き刺すような寒さの風が吹き荒び、服の上から厚手のコートを着ていても、一瞬で風に体温を持っていかれるような、とてもとても寒い夜だった。
まだ執事見習いであったクロムが、「私の執事になりたいのならば全てを知れ」と半ば強制的に連れて行かれた先は、奴隷闇市だった。他国で仕入れた珍しい髪色や特徴的な体つきの者を、貴族や商人が高値で競り落し、性奴隷にするのだといるのだという。
あの時の「お前も孤児院でもう少し食事を摂れていたら、ここに売られていただろうな」というクリストバルの不敵な笑みは、おそらく一生忘れられない。彼が飽き、興味を失えば、お前もすぐに競売へかけられるような存在なのだと言われたようで、恐怖心に駆られたクロムはますます尽くし、働くようになった。
闇市においてのクリストバルは、以前からも時々女を買っては痛め付けて楽しんでいた上顧客だったが、クロムを執事として自らの手元においてからは、ますます闇市へ通う頻度が上がっていた。クロムを奴隷達のリーダーのように扱い、新たに購入した奴隷を男女関係なく開発・調教させ、飽きたら売り飛ばすという生活を楽しんでいた。
初めは従順でなかった奴隷が徐々に自分に平伏し、情交を強請るほど強欲になるとすぐに飽きてしまう主人。自分もいつかその主人に飽きられ、捨てられるかもしれないという恐怖は、クロムにとっての精神的な枷として、執事として5年以務めている今も尚、強い拘束力と強制力を発揮していた。
・・・
部屋に1人になったマリは、少し落ち着くまで待った後、ワードローブについていた空っぽのハンガーを1つ外して、ベッドから一番離れた壁にある丸フックの一箇所へかけた。
ハイド様の髪色によく似たドレスは、中央から裂けていてもう着られる形をしていない。本当はこんな薄暗いところに飾るものじゃない。ドレスも、そこに隠した金時計にも、こんな場所でごめんね、と声をかけながら抱きしめて、ハンガーに引っ掛けた。
人の居なくなった部屋は、ひどく冷え込む。
ワードローブの下段に入っているといわれた服を探したが、そこに入っていたのは絡まり合ったいくつかのハーネスと、白いシャツ1枚だけだった。下着はいろいろ探したが見つけられず、頭を抱える。そのままで休めるとは思えず、シャツを羽織ってボタンを留め、ベッドに乗せられていた毛布に包まった。与えられた毛布は、石造の塔で暖を取るにはあまりに薄く、身体を丸く小さくしてもなかなか暖かくはならない。
ペラペラの毛布から手を伸ばしても、あんなにも私を愛し、可愛がり、守ってくれていたハイデルにはもう届かないとわかっていた。
こうなるとわかっていたら、もっと彼のぬくもりを覚えておきたかった。城の前で意地を張らず、最後に抱きしめてほしいと我儘を言えばよかった。こんな場所に来てやっと、マリは自分が強欲だったのだと知った。
耳に響くような低く優しい声が、抱きしめていた広い胸板が、すぐに頭をぽんと撫でる手が、月のように光る髪とまつ毛が、マリに欲情して顰める眉毛が、少し前まではすぐそこにあったというのに、もう一生触れられないと思うからこそ、余計に恋しくてたまらなかった。
クロムは黒革の大きなトランクをこちら向きに置きなおし、4か所の鍵を外してトランクの内側を見せてきた。
開かれた片側には、乗馬する際に使ったのと同じ形の細い鞭や綺麗にまとめられた赤い紐、様々な長さの黒革のベルト、何に使うのかわからない揃いの革の何かが数本引っ掛けられていた。空のハンガーが引っかかっていたり、ワードローブと呼ばれていたことから、マリには旅行用に使われるものなのだろうと予想できた。
トランクのもう片側には、4段の引き出しがついていて、何が入っているのかは想像することしか出来ないが、きっとそういう道具が入っているのだろうと思った。
「…西で躾けられなかったじゃじゃ馬でも、こちらでなら躾けられるだろう。
クロム、躾はお前に任せる。そのトランクは当分この部屋に置いていい。
…半月のうちに使い物にならなければ、始末しろ。」
男は、マリの愛液でびたびたになってしまった左の手袋を外して床に捨て、開いたままの扉から足早に出て行った。
「こちらでなら」とは、どういうことだろう。まるでこの国にはそういう方法があり、お前には拒否権など無い、とでも言いたげな言葉が胸に引っかかる。「あの国にとって不利益であればそれでいい。」という言葉もそうだ。「始末」とは命を狙われるということなのか。どうしても、この男の言葉の端々が気になってしまい、マリは壁をじっと見ながら考え事をしてしまった。
トランクを運んできた執事はすぐには出ていかず、冷静にマリの口から残りの手袋を抜き取った後、後ろ手に拘束されていた手枷を外して、トランクへと仕舞った。今夜は拘束されずに眠ることができるのかと、マリはほんの少し安心した。
真っ赤になった両手首は、彼から逃れられないのかもしれないという恐怖を煽るのだよな…と思いながら、クロムはワードローブの引き出しから大小それぞれのタオルを取りだして、ベッドに置いた。
「今日はもう遅い。貴方の調教は明日から行います。服はワードローブの下段に。」
要点だけをまとめた会話…いや、報告。情や恩が湧いてしまえば、自分はこの奴隷もろとも捨てられるという恐怖心で、クロムも下手には動けずにいた。
足元に捨てられたもう一方の手袋を拾ってさっさと部屋を出ると、ガシャン!と鍵をかけて振り向くことなく立ち去った。
・・・
クロムは元々戦争孤児で、潰れた孤児院の者を城で侍従として働かせるために引き取られた中から、器量が良いと有名貴族に気に入られて養子入りし、数年前から国王クリストバル付きの執事頭として働いている。
年齢は27だが、養子入りした男爵家の当主である義父と共に、15から城に出入りして働いている為、城内のことは誰よりも詳しく、国王一家ですら知らない抜け道や宝物のありか、仕掛け部屋の所在も…そして国民のほとんどが知らない、国王クリストバルの異常さも知っている。
クロムの仕えているクリストバルが狂気の片鱗を覗かせたのは、執事として一人前と認められる少し前の冬からだ。エカードの冬はとても厳しい。その日も、空は一面厚い雲に覆われ、突き刺すような寒さの風が吹き荒び、服の上から厚手のコートを着ていても、一瞬で風に体温を持っていかれるような、とてもとても寒い夜だった。
まだ執事見習いであったクロムが、「私の執事になりたいのならば全てを知れ」と半ば強制的に連れて行かれた先は、奴隷闇市だった。他国で仕入れた珍しい髪色や特徴的な体つきの者を、貴族や商人が高値で競り落し、性奴隷にするのだといるのだという。
あの時の「お前も孤児院でもう少し食事を摂れていたら、ここに売られていただろうな」というクリストバルの不敵な笑みは、おそらく一生忘れられない。彼が飽き、興味を失えば、お前もすぐに競売へかけられるような存在なのだと言われたようで、恐怖心に駆られたクロムはますます尽くし、働くようになった。
闇市においてのクリストバルは、以前からも時々女を買っては痛め付けて楽しんでいた上顧客だったが、クロムを執事として自らの手元においてからは、ますます闇市へ通う頻度が上がっていた。クロムを奴隷達のリーダーのように扱い、新たに購入した奴隷を男女関係なく開発・調教させ、飽きたら売り飛ばすという生活を楽しんでいた。
初めは従順でなかった奴隷が徐々に自分に平伏し、情交を強請るほど強欲になるとすぐに飽きてしまう主人。自分もいつかその主人に飽きられ、捨てられるかもしれないという恐怖は、クロムにとっての精神的な枷として、執事として5年以務めている今も尚、強い拘束力と強制力を発揮していた。
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部屋に1人になったマリは、少し落ち着くまで待った後、ワードローブについていた空っぽのハンガーを1つ外して、ベッドから一番離れた壁にある丸フックの一箇所へかけた。
ハイド様の髪色によく似たドレスは、中央から裂けていてもう着られる形をしていない。本当はこんな薄暗いところに飾るものじゃない。ドレスも、そこに隠した金時計にも、こんな場所でごめんね、と声をかけながら抱きしめて、ハンガーに引っ掛けた。
人の居なくなった部屋は、ひどく冷え込む。
ワードローブの下段に入っているといわれた服を探したが、そこに入っていたのは絡まり合ったいくつかのハーネスと、白いシャツ1枚だけだった。下着はいろいろ探したが見つけられず、頭を抱える。そのままで休めるとは思えず、シャツを羽織ってボタンを留め、ベッドに乗せられていた毛布に包まった。与えられた毛布は、石造の塔で暖を取るにはあまりに薄く、身体を丸く小さくしてもなかなか暖かくはならない。
ペラペラの毛布から手を伸ばしても、あんなにも私を愛し、可愛がり、守ってくれていたハイデルにはもう届かないとわかっていた。
こうなるとわかっていたら、もっと彼のぬくもりを覚えておきたかった。城の前で意地を張らず、最後に抱きしめてほしいと我儘を言えばよかった。こんな場所に来てやっと、マリは自分が強欲だったのだと知った。
耳に響くような低く優しい声が、抱きしめていた広い胸板が、すぐに頭をぽんと撫でる手が、月のように光る髪とまつ毛が、マリに欲情して顰める眉毛が、少し前まではすぐそこにあったというのに、もう一生触れられないと思うからこそ、余計に恋しくてたまらなかった。
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