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それは月夜の晩に
94.一晩かけて愛おしむ*
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グランルナにハイデルが今晩泊まることは、既に一部のメイドへ知らされていたらしく、近づいた足音に合わせて扉が開いた。
通り過ぎた後、彼の肩越しにちらっと後ろを覗くと、開けたドアの横で同僚が顔を赤くしながら目を見開き、口を開けたまま手を振っていて、つられてこちらも嬉しくも恥ずかしい気持ちにさせられる。
そりゃあ、メイド服着たままの私が燕尾服のハイド様に抱かれてたら驚くはずよね。
「…さて、マインズューゼ。
散々僕を待たせたんだ。
朝まで抱かれる心の準備はいいかい?」
マリをぱふんっと大きなベッドに下ろしたハイデルは、ジャケットをさっと脱いで太めの木製ハンガーにかけ、シュルシュルとブラックタイを外し、美しい装飾の施されたシェル製のカフスボタンと一緒に机の上にトン、と乗せた。
ウエスト部分に引っ掛けていたフックを外し、チェーンを掴んで金時計を取り出す。
「あ…っ!あの時計…」
それを見たことで思い出し、以前くださったものを返そうとポケットから取り出し、両手でハイデルに差し出した。
「これ、ハイド様があの時そっと忍ばせてくださったんですよね。
ここへきてからずっと、私の心が折れなかったのは、この時計のおかげでした。
ありがとうございます。」
「ん?あぁ…それは、返さなくていい。
同じ職人に作らせた3つ目を使っている。」
ハイデルの手が懐中時計の表蓋を開くと、頂いた時計とそっくりな盤面が表れた。金の結晶のバランスが違う程度で、ほとんど変わらないデザイン。ほらね、と話しながら閉じると、チェーンがカチャリと音を立てる。
「あの…後ろは?」
「……それは………まぁ明日にでも見せよう。」
「えっ……私、隠されると気になるって、さっきも言ったじゃないですか。
見せてください!…ねっ?お願いですっ!」
不意にドレッサーの鏡に自分の顔が写ったのが見えて、はしゃいでしまったな…とほんの少し照れたけれど、ハイド様は「その顔が見られたから、まぁいいとしよう」と裏蓋を開けてベッドサイドに置き、後ろを向きながらさっとカマーバンドを外して、廊下へと繋がる扉の外へと歩いて行った。
「えーと…
『ハイデル&マリ 永遠に共に時を刻む』って…これまるでプロポーズみたい、じゃない、です、か…」
読んでいて恥ずかしくなり、段々と音量は小さくなる。口元を手で覆って、誰にも聞こえない様な小さな声で、もう…と呟いたとき、少しはだけたピークドラペルのシャツとシングルの裾のスラックス姿のハイド様が、真っ赤な薔薇の大きな花束を腕に抱えて現れた。
彼はれっきとした第二王子様なのだけど、そうでなくてもこれは、見た人全員が王子だと口を揃えて言うな…と思わされるほど、キラキラとした王子様オーラが溢れている。
マリが持つと顔が隠れてしまいそうなほどに大きな花束は、全てベルベットの様な質感の厚みのある花弁で、まだ4分咲き程度の蕾がメインだ。きっと、長く咲く様にとあえてこのくらいで揃えて作ってくださったのだろう。
これを、と渡されて花束を膝の上に乗せると、案の定横抱きにしないと彼の顔が見えず、仕方なく横抱きにしてから、彼の目を見つめてお礼を言った。
「本当は君をここへ連れてきてから求婚するつもりだったんだけど…僕に会うために駆けてきた君があまりに愛おしくて、たまらなくてね。
月夜に輝く姿を見ていたら、口をついて出ていた。
…改めて、僕の妻に、なってくれますか。」
ベッドに座ったまま、静かな部屋に響いた返事はすぐに笑い声に変わり、部屋の空気がだんだんと暖かく柔らかいものに変わっていった。
「もう、ハイド様ったら。
そんなに何回も聞いたとしても、もう私の返事は変わりません。」
覚悟してくださいね、と嬉しそうに両手で薔薇の花束を抱き抱えるマリは、首まで赤い。
「返事は…?」
「もちろん、はい、です。よろしく…お願いします。」
この瞬間の笑顔を.今すぐにでも世界中へ見せて「こんなにも可愛いマリが自分だけのものになった」と大きな声で叫びたい気持ちと、もう掻っ攫われないように永遠に幽閉したい気持ちに襲われた。
気持ちを誤魔化す様に、どこまでも追いかける様な深いキスを落としながら、マリの腕に乗せたばかりの薔薇の花束を横に移動させる。
エプロンをほどいて床へ落としたら、頭の後ろへ腕を回して、キスをしたまま静かにベッドへと押し倒す。
唇を噛んだり、舌と舌とを絡めたりしているうちに、マリの目はとろんと溶けて潤み始めた。それでをキスをやめず、あえて体には触れず、頭を撫でたり頬を撫でたりすると、んぅ…と物欲しげな声が聞こえてきた。
「どうしたんだい、マリ?」
「……ハイド様、なんだか前よりいじわるです…。
もっと……触れてください。」
マリの両手は、普通に立っていても床につきそうなほど長いスカート部分をぎゅっと握っていて、裾が膝が見えそうくらいに捲れ上がっている。
「……まだキスしかしていないというのに、最初からこんなに煽って…。
相変わらずいやらしく、可愛らしいな。」
そう言いながらまた唇にやんわりと口付けるハイデルの目は、いつもの冷静さで満ち満ちた瞳から、野獣の様な瞳に変わっていた。
やんわりとした唇だけのキスから、それよりも甘く、ゆっくり優しく、境界線がわからなくなる様な、とろりとした甘美なキスがやってきた。
舌の先から官能的な心地よさを感じ、体の緊張が解れ、これからどうされてしまうのかという期待感に胸が躍っているのがわかる。
ぷち、ぷち、と胸元のくるみボタンを外され、白い手首部分以外なんの装飾もない長袖をスッと下ろされると上半身が露わになった。
派手ではないレースの白いコルセットとその上に続くブラ。私としては、水着の様で案外可愛いなと思っていたけれど、マリにこの世界の男性の感性はわからない。
「すみません、私仕事用の最低限のものしか持ってなくて…。色気も何もないですよね。」
「いや、どんな姿でも君は可愛いよ。
それに、これからは僕が全て選ぶから、何の問題はない。」
堂々と僕の好みを着せると言ってのけるこの変態っぷりは、前も今も変わらないようだ。
「あの、全てって、下着もですか…?」
流石に恥ずかしいなぁと思っていたけれど、帰ってきた答えは、脱がせるのも着せるのも僕だからねという言葉だった。
「それよりも……
そんなことを聞いてる余裕があることの方が、僕は驚きだな。」
え、と声を上げる暇もなく、腰に腕を回されてワンピースが下へと下げられていく。
何の抵抗もないまま足元へ下ろされたワンピースも地面ヘストンと落ちていき、同色でまとめたパンティとコルセットから繋がった太ももまでの長さのストッキングが一気に露わになった。
通り過ぎた後、彼の肩越しにちらっと後ろを覗くと、開けたドアの横で同僚が顔を赤くしながら目を見開き、口を開けたまま手を振っていて、つられてこちらも嬉しくも恥ずかしい気持ちにさせられる。
そりゃあ、メイド服着たままの私が燕尾服のハイド様に抱かれてたら驚くはずよね。
「…さて、マインズューゼ。
散々僕を待たせたんだ。
朝まで抱かれる心の準備はいいかい?」
マリをぱふんっと大きなベッドに下ろしたハイデルは、ジャケットをさっと脱いで太めの木製ハンガーにかけ、シュルシュルとブラックタイを外し、美しい装飾の施されたシェル製のカフスボタンと一緒に机の上にトン、と乗せた。
ウエスト部分に引っ掛けていたフックを外し、チェーンを掴んで金時計を取り出す。
「あ…っ!あの時計…」
それを見たことで思い出し、以前くださったものを返そうとポケットから取り出し、両手でハイデルに差し出した。
「これ、ハイド様があの時そっと忍ばせてくださったんですよね。
ここへきてからずっと、私の心が折れなかったのは、この時計のおかげでした。
ありがとうございます。」
「ん?あぁ…それは、返さなくていい。
同じ職人に作らせた3つ目を使っている。」
ハイデルの手が懐中時計の表蓋を開くと、頂いた時計とそっくりな盤面が表れた。金の結晶のバランスが違う程度で、ほとんど変わらないデザイン。ほらね、と話しながら閉じると、チェーンがカチャリと音を立てる。
「あの…後ろは?」
「……それは………まぁ明日にでも見せよう。」
「えっ……私、隠されると気になるって、さっきも言ったじゃないですか。
見せてください!…ねっ?お願いですっ!」
不意にドレッサーの鏡に自分の顔が写ったのが見えて、はしゃいでしまったな…とほんの少し照れたけれど、ハイド様は「その顔が見られたから、まぁいいとしよう」と裏蓋を開けてベッドサイドに置き、後ろを向きながらさっとカマーバンドを外して、廊下へと繋がる扉の外へと歩いて行った。
「えーと…
『ハイデル&マリ 永遠に共に時を刻む』って…これまるでプロポーズみたい、じゃない、です、か…」
読んでいて恥ずかしくなり、段々と音量は小さくなる。口元を手で覆って、誰にも聞こえない様な小さな声で、もう…と呟いたとき、少しはだけたピークドラペルのシャツとシングルの裾のスラックス姿のハイド様が、真っ赤な薔薇の大きな花束を腕に抱えて現れた。
彼はれっきとした第二王子様なのだけど、そうでなくてもこれは、見た人全員が王子だと口を揃えて言うな…と思わされるほど、キラキラとした王子様オーラが溢れている。
マリが持つと顔が隠れてしまいそうなほどに大きな花束は、全てベルベットの様な質感の厚みのある花弁で、まだ4分咲き程度の蕾がメインだ。きっと、長く咲く様にとあえてこのくらいで揃えて作ってくださったのだろう。
これを、と渡されて花束を膝の上に乗せると、案の定横抱きにしないと彼の顔が見えず、仕方なく横抱きにしてから、彼の目を見つめてお礼を言った。
「本当は君をここへ連れてきてから求婚するつもりだったんだけど…僕に会うために駆けてきた君があまりに愛おしくて、たまらなくてね。
月夜に輝く姿を見ていたら、口をついて出ていた。
…改めて、僕の妻に、なってくれますか。」
ベッドに座ったまま、静かな部屋に響いた返事はすぐに笑い声に変わり、部屋の空気がだんだんと暖かく柔らかいものに変わっていった。
「もう、ハイド様ったら。
そんなに何回も聞いたとしても、もう私の返事は変わりません。」
覚悟してくださいね、と嬉しそうに両手で薔薇の花束を抱き抱えるマリは、首まで赤い。
「返事は…?」
「もちろん、はい、です。よろしく…お願いします。」
この瞬間の笑顔を.今すぐにでも世界中へ見せて「こんなにも可愛いマリが自分だけのものになった」と大きな声で叫びたい気持ちと、もう掻っ攫われないように永遠に幽閉したい気持ちに襲われた。
気持ちを誤魔化す様に、どこまでも追いかける様な深いキスを落としながら、マリの腕に乗せたばかりの薔薇の花束を横に移動させる。
エプロンをほどいて床へ落としたら、頭の後ろへ腕を回して、キスをしたまま静かにベッドへと押し倒す。
唇を噛んだり、舌と舌とを絡めたりしているうちに、マリの目はとろんと溶けて潤み始めた。それでをキスをやめず、あえて体には触れず、頭を撫でたり頬を撫でたりすると、んぅ…と物欲しげな声が聞こえてきた。
「どうしたんだい、マリ?」
「……ハイド様、なんだか前よりいじわるです…。
もっと……触れてください。」
マリの両手は、普通に立っていても床につきそうなほど長いスカート部分をぎゅっと握っていて、裾が膝が見えそうくらいに捲れ上がっている。
「……まだキスしかしていないというのに、最初からこんなに煽って…。
相変わらずいやらしく、可愛らしいな。」
そう言いながらまた唇にやんわりと口付けるハイデルの目は、いつもの冷静さで満ち満ちた瞳から、野獣の様な瞳に変わっていた。
やんわりとした唇だけのキスから、それよりも甘く、ゆっくり優しく、境界線がわからなくなる様な、とろりとした甘美なキスがやってきた。
舌の先から官能的な心地よさを感じ、体の緊張が解れ、これからどうされてしまうのかという期待感に胸が躍っているのがわかる。
ぷち、ぷち、と胸元のくるみボタンを外され、白い手首部分以外なんの装飾もない長袖をスッと下ろされると上半身が露わになった。
派手ではないレースの白いコルセットとその上に続くブラ。私としては、水着の様で案外可愛いなと思っていたけれど、マリにこの世界の男性の感性はわからない。
「すみません、私仕事用の最低限のものしか持ってなくて…。色気も何もないですよね。」
「いや、どんな姿でも君は可愛いよ。
それに、これからは僕が全て選ぶから、何の問題はない。」
堂々と僕の好みを着せると言ってのけるこの変態っぷりは、前も今も変わらないようだ。
「あの、全てって、下着もですか…?」
流石に恥ずかしいなぁと思っていたけれど、帰ってきた答えは、脱がせるのも着せるのも僕だからねという言葉だった。
「それよりも……
そんなことを聞いてる余裕があることの方が、僕は驚きだな。」
え、と声を上げる暇もなく、腰に腕を回されてワンピースが下へと下げられていく。
何の抵抗もないまま足元へ下ろされたワンピースも地面ヘストンと落ちていき、同色でまとめたパンティとコルセットから繋がった太ももまでの長さのストッキングが一気に露わになった。
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