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第1章
郵便屋の登場
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あの夜の後、度々夢の中にマーリンが現れるようになった。
特に他愛のない話をしたり、魔王の悪行を聞いたりしていた。
何故実際に会わないのか、と問いかけたら「面倒だからね」と答えられた。
やはり人外の価値観は理解出来ない。
アリスティア邸は広く、たまに部屋を間違えたりするが、拠点としてはもってこいの場所だった。
「おい、ニコラエヴナ。魔王って物理的な攻撃も通じないって聞いたが本当か?」
「本当だよ。実際私が戦った時何も効かずに負けたもん」
そう言ってブーたれるニコラエヴナ。
「魔法も物理攻撃も通用しないでどうやって攻略すればいいんだよ・・・」
ぽつりと呟く薫。
「決まってるよ。話術さ」
「話術ぅ?相手は魔王なんだろ?話術で攻略できるとは到底思えねぇが」
「それが効くのよ。彼女は話好きでね。気さくな性格なんだけど、話はきちんと聞いてくれたわ」
「ふぅん・・・」
話術で攻略するしかなさそうだ。
「こんにちはー!お手紙でーす!」
玄関から少年らしい声が聞こえてきた。
アリスティアが出ると、可愛らしい赤髪の獣人が居た。
「・・・えっと、薫様宛だよ!アンスリア様から!」
「手紙?わざわざ・・・?」
手紙を受け取ると、猫の獣人が少年の後ろから出てきた。
「あ、あの・・・薫さん、ですよね?」
「あぁ。俺・・・じゃなくて、私に何か用?」
「あの・・・その・・・えっと・・・ぼ、僕は猫(びょう)と言います。えっと・・・僕とお友達になってください!」
突然の話に驚く薫。
「まぁ・・・別に友達になるくらいなら構わないよ」
驚きながらもそう答える薫。
「本当ですか!?やったー!」
嬉しそうに跳ねて喜ぶ猫。
「僕、人目見た時から薫さんのこと可愛くて!」
「私たち会ったことあったっけ?」
「ギーゼラさんの案内の途中ですれ違ったよ!速くて見えなかったかもしれないけど!」
「なるほどねぇ・・・」
「あらあら。いい雰囲気ね」
そう言って姿を現したのはニコラエヴナだ。
「それじゃ、僕はこれで!」
郵便屋の少年はそう言ってアリスティア邸から出ていく。
「薫さん、その・・・よかったら今度お茶しませんか・・・?」
「構わないよ」
「ありがとうございます!」
嬉しそうに笑う猫。
「僕もそろそろお暇しますね!また来ます!」
「うん。また今度」
軽く手を振って猫を見送る。
「ニコラエヴナ」
「なぁに?」
「あの子、性別どっち?」
「男の子よ。優しくていい子なの。」
「男!?マジかよ・・・」
つまり異性からお茶に誘われたのだ。
元男からすると複雑な気持ちである。
「お茶に誘われたならそれに相応しい格好が必要ですね」
そう言ってアリスティアは薫を見ては呟く。
いつの間にいたのか、話を聞いていた様だ。
「この中から好きな服を選んでください」
ガラリとクローゼットを開けると大量の服が薫の視界に入る。
「凄いな・・・これだけの服を好きに選んでいいのか?」
「はい」
「・・・・・・じゃあこれで」
そう言って薫が手に取ったのはシンプルな白いワンピースだ。
袖にフリルが着いており、顔立ちの良い薫には似合う服装だった。
「了解です。明日までにサイズを合わせて貰いますね」
「ありがとう」
軽く礼をすると、手に取った服をまじまじと見る。
「俺、女装みたいだな・・・」
ぽつりと呟く薫。
その声は誰にも聞こえる事無く終わる。
お茶会は明後日だ。
「お茶会に合わせてお化粧も必要ですね」
アリスティアはそう言うと大量のコスメを眺める。
「これはどうでしょう・・・こっちもいいですね・・・」
あれやこれやとコスメを物色するアリスティア。
随分用意周到な事だ。
「お茶会は明後日だし、そんな急ぐ必要ないと思うけど・・・」
「こういうのは早めに準備しておくものです。」
ドヤ顔でそう答えるアリスティア。
明後日のお茶会に向けて準備をするアリスティア達であった。
特に他愛のない話をしたり、魔王の悪行を聞いたりしていた。
何故実際に会わないのか、と問いかけたら「面倒だからね」と答えられた。
やはり人外の価値観は理解出来ない。
アリスティア邸は広く、たまに部屋を間違えたりするが、拠点としてはもってこいの場所だった。
「おい、ニコラエヴナ。魔王って物理的な攻撃も通じないって聞いたが本当か?」
「本当だよ。実際私が戦った時何も効かずに負けたもん」
そう言ってブーたれるニコラエヴナ。
「魔法も物理攻撃も通用しないでどうやって攻略すればいいんだよ・・・」
ぽつりと呟く薫。
「決まってるよ。話術さ」
「話術ぅ?相手は魔王なんだろ?話術で攻略できるとは到底思えねぇが」
「それが効くのよ。彼女は話好きでね。気さくな性格なんだけど、話はきちんと聞いてくれたわ」
「ふぅん・・・」
話術で攻略するしかなさそうだ。
「こんにちはー!お手紙でーす!」
玄関から少年らしい声が聞こえてきた。
アリスティアが出ると、可愛らしい赤髪の獣人が居た。
「・・・えっと、薫様宛だよ!アンスリア様から!」
「手紙?わざわざ・・・?」
手紙を受け取ると、猫の獣人が少年の後ろから出てきた。
「あ、あの・・・薫さん、ですよね?」
「あぁ。俺・・・じゃなくて、私に何か用?」
「あの・・・その・・・えっと・・・ぼ、僕は猫(びょう)と言います。えっと・・・僕とお友達になってください!」
突然の話に驚く薫。
「まぁ・・・別に友達になるくらいなら構わないよ」
驚きながらもそう答える薫。
「本当ですか!?やったー!」
嬉しそうに跳ねて喜ぶ猫。
「僕、人目見た時から薫さんのこと可愛くて!」
「私たち会ったことあったっけ?」
「ギーゼラさんの案内の途中ですれ違ったよ!速くて見えなかったかもしれないけど!」
「なるほどねぇ・・・」
「あらあら。いい雰囲気ね」
そう言って姿を現したのはニコラエヴナだ。
「それじゃ、僕はこれで!」
郵便屋の少年はそう言ってアリスティア邸から出ていく。
「薫さん、その・・・よかったら今度お茶しませんか・・・?」
「構わないよ」
「ありがとうございます!」
嬉しそうに笑う猫。
「僕もそろそろお暇しますね!また来ます!」
「うん。また今度」
軽く手を振って猫を見送る。
「ニコラエヴナ」
「なぁに?」
「あの子、性別どっち?」
「男の子よ。優しくていい子なの。」
「男!?マジかよ・・・」
つまり異性からお茶に誘われたのだ。
元男からすると複雑な気持ちである。
「お茶に誘われたならそれに相応しい格好が必要ですね」
そう言ってアリスティアは薫を見ては呟く。
いつの間にいたのか、話を聞いていた様だ。
「この中から好きな服を選んでください」
ガラリとクローゼットを開けると大量の服が薫の視界に入る。
「凄いな・・・これだけの服を好きに選んでいいのか?」
「はい」
「・・・・・・じゃあこれで」
そう言って薫が手に取ったのはシンプルな白いワンピースだ。
袖にフリルが着いており、顔立ちの良い薫には似合う服装だった。
「了解です。明日までにサイズを合わせて貰いますね」
「ありがとう」
軽く礼をすると、手に取った服をまじまじと見る。
「俺、女装みたいだな・・・」
ぽつりと呟く薫。
その声は誰にも聞こえる事無く終わる。
お茶会は明後日だ。
「お茶会に合わせてお化粧も必要ですね」
アリスティアはそう言うと大量のコスメを眺める。
「これはどうでしょう・・・こっちもいいですね・・・」
あれやこれやとコスメを物色するアリスティア。
随分用意周到な事だ。
「お茶会は明後日だし、そんな急ぐ必要ないと思うけど・・・」
「こういうのは早めに準備しておくものです。」
ドヤ顔でそう答えるアリスティア。
明後日のお茶会に向けて準備をするアリスティア達であった。
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