11 / 21
カルカラ村
しおりを挟む
「刹那、今日はアルカナ大陸を案内しようと思ってるんだけど大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。」
そう言って刹那と明日夢の2人は早速アルカナ大陸行きの船に乗る。
アルカナ大陸につくと、自然豊かな光景が広がっていた。
街も少し小さめで、街というより村の方が正しい言い方の様な規模だ。
2人はアルカナ大陸でも小さな村、カルカラ村に向かっていた。
「ここは?」
「ここはカルカラ村だ。伝説の大魔女…アイリットの出身地だ」
「あ、その話この間本で見た…」
カルカラ村には、ほとんど人が住んでいない様だ。
「なら話が早い。彼女の墓地があるんだ」
「そこに行くの?」
「あぁ。」
伝説の大魔女アイリット。
あのカミサマを半分に封じた大魔女として知られている。
「……私の…墓に何か用…?」
その時。
どこからともなく声をかけられた。
白髪の少女だが、目に生気を感じられない。
「私の墓…?」
「…そう…私の、墓…」
「…もしかしてアイリットってあなた?」
「そう…」
「ありえない!彼女は既に死んだはず…!」
「…色々あって蘇った…」
「蘇ったって…」
淡々と話すアイリット。
「…あなた達は…私に会いに来たの…?」
「……まぁ、そんなところだな…」
伝説の大魔女を目の前にして冷や汗をかく明日夢。
「…あなた達、カミサマを倒すつもり…?」
「そうだけど…」
「…なら、手伝う…」
「え?」
「…カミサマを…倒す手伝いをする…」
「本当に?」
「本当に…」
「伝説の大魔女が味方とは心強いな…!」
「そうはさせねぇ!」
どこからともなく響く声。
そこにはカミサマと瓜二つの顔で黒髪で短髪の少女の姿があった。
「アイツが死んだら俺も死ぬんだよ!そうはさせねぇよ!」
「…クロ…」
クロと呼ばれた人物は刹那達に食ってかかってくる
。
「…!アイリットさん、危ない!」
「問題ない…」
そう言って防御壁を展開するアイリット。
「この野郎…!」
尚も猛攻を続けるクロに対して余裕そうなアイリット。
「チッこれじゃラチがあかねぇ…!」
そう言うとクロは素早く飛び退いて姿を消した。
「なんだったの、今の…」
「…今のはカミサマの半身…私が半分にした…」
「…それ、確か神話の…」
「そう…」
アイリットが味方になってくれたおかげで何とかなったが、いなかったら2人の命はなかっただろう。
「とりあえず、助けてくれてありがとう」
「…どういたしまして…」
とりあえず屋敷に向かおう、と明日夢が言うと黙ってついてくるアイリット。
「アイリット・プリエール・パライト…よろしく…」
「パライトって確か通貨の…」
「あぁ、アイリットの名前が元になっているんだ。」
屋敷につくと、自己紹介をするアイリット。
夕食を終え、刹那はベッドに寝転がった。
その後いつの間にか眠りについた様だ。
新しくアイリットが仲間に加わった事で、刹那達の運命は大きく動き出すのであった。
「うん、大丈夫だよ。」
そう言って刹那と明日夢の2人は早速アルカナ大陸行きの船に乗る。
アルカナ大陸につくと、自然豊かな光景が広がっていた。
街も少し小さめで、街というより村の方が正しい言い方の様な規模だ。
2人はアルカナ大陸でも小さな村、カルカラ村に向かっていた。
「ここは?」
「ここはカルカラ村だ。伝説の大魔女…アイリットの出身地だ」
「あ、その話この間本で見た…」
カルカラ村には、ほとんど人が住んでいない様だ。
「なら話が早い。彼女の墓地があるんだ」
「そこに行くの?」
「あぁ。」
伝説の大魔女アイリット。
あのカミサマを半分に封じた大魔女として知られている。
「……私の…墓に何か用…?」
その時。
どこからともなく声をかけられた。
白髪の少女だが、目に生気を感じられない。
「私の墓…?」
「…そう…私の、墓…」
「…もしかしてアイリットってあなた?」
「そう…」
「ありえない!彼女は既に死んだはず…!」
「…色々あって蘇った…」
「蘇ったって…」
淡々と話すアイリット。
「…あなた達は…私に会いに来たの…?」
「……まぁ、そんなところだな…」
伝説の大魔女を目の前にして冷や汗をかく明日夢。
「…あなた達、カミサマを倒すつもり…?」
「そうだけど…」
「…なら、手伝う…」
「え?」
「…カミサマを…倒す手伝いをする…」
「本当に?」
「本当に…」
「伝説の大魔女が味方とは心強いな…!」
「そうはさせねぇ!」
どこからともなく響く声。
そこにはカミサマと瓜二つの顔で黒髪で短髪の少女の姿があった。
「アイツが死んだら俺も死ぬんだよ!そうはさせねぇよ!」
「…クロ…」
クロと呼ばれた人物は刹那達に食ってかかってくる
。
「…!アイリットさん、危ない!」
「問題ない…」
そう言って防御壁を展開するアイリット。
「この野郎…!」
尚も猛攻を続けるクロに対して余裕そうなアイリット。
「チッこれじゃラチがあかねぇ…!」
そう言うとクロは素早く飛び退いて姿を消した。
「なんだったの、今の…」
「…今のはカミサマの半身…私が半分にした…」
「…それ、確か神話の…」
「そう…」
アイリットが味方になってくれたおかげで何とかなったが、いなかったら2人の命はなかっただろう。
「とりあえず、助けてくれてありがとう」
「…どういたしまして…」
とりあえず屋敷に向かおう、と明日夢が言うと黙ってついてくるアイリット。
「アイリット・プリエール・パライト…よろしく…」
「パライトって確か通貨の…」
「あぁ、アイリットの名前が元になっているんだ。」
屋敷につくと、自己紹介をするアイリット。
夕食を終え、刹那はベッドに寝転がった。
その後いつの間にか眠りについた様だ。
新しくアイリットが仲間に加わった事で、刹那達の運命は大きく動き出すのであった。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった
黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった!
辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。
一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。
追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる