女神の加護で打たれ強さSランクですが、サイズがバグってます~10m級美女たちと理不尽ハーレム!?~

NNM

文字の大きさ
8 / 18
第1章:Eランク

8.苦戦する冒険者生活

しおりを挟む
こうして、俺とミーナの冒険者生活が始まったわけだが……

 最初こそ「小さいけどチート持ちの俺が、ミーナと一緒に成り上がる!」みたいな青写真を描いていたが、その理想は一瞬で霧散した。

 現実は、想像以上に厳しかったのだ。

**********************

~Eランク・スライム討伐クエスト~

一郎「おいミーナ! 逃げるなぁぁ!!」

ミーナ「む、無理ぃぃ!! あいつ怖いぃぃ!!」

 俺たちの最初の戦いは、街のはずれにいるスライム相手だった。

 ぷるぷると揺れる、見た目はただの青いゼリー。
 だがミーナは、その“中身のなさ”が逆に苦手らしい。
 剣を持つ手が小刻みに震え、恐る恐る振った一撃はスライムに弾かれ、逆に怖さが倍増。

ミーナ「ひっ……きゃああっ!」

 彼女はそのまま悲鳴を上げて逃走。

一郎「ちょ、お前が倒さなきゃ終わらねぇんだよ!」

ミーナ「だ、だって斬れないんだもん!」

 そうこうしているうちに、スライムは俺の足元にまとわりつき、じわじわと体を這い上がってくる。

一郎「うわあああ!! なんかヌルヌルしてきたああ!!」

 必死に暴れるが、スライムは粘着質の身体で俺を包み込み、ついに俺の身体ごと丸飲みしはじめた。

一郎「ぎゃあああ!? マジでやばいってこれ!! 気持ち悪いぃぃ!!」

 ミーナは顔を真っ赤にしながらも、剣を両手で構えて——

ミーナ「い、いっくよおぉぉ!! えええいっ!!」

 ズバァッ!!

 スライムは真っ二つに切断。だが、その中にいた俺もろとも。

一郎「ぶほっ!! おまっ……俺ごと切ったなあああ!!」

 怒涛のツッコミを入れつつ、俺は震える手で回復魔法を唱える。

一郎「ヒール……!!」

 淡い光に包まれ、傷を修復。

一郎「……俺、生きてるのが奇跡だろこれ……」

ミーナ「ほんとに、ご、ごめんね……でも、生きててよかった……!」

 涙目のミーナに文句も言えず、俺はただ深いため息をつくしかなかった。

一郎「……お前、マジで冒険者やれてたのか?」

ミーナ「だ、だって弾かれたら怖くなっちゃって……」

******************

~Eランク・ゴブリン討伐クエスト~

 別の日。この日は先日のスライム出没地帯の近くで小型ゴブリン(あくまでミーナ基準)の群れを討伐するクエストを受けることに。

一郎「うおおお!! この程度の魔法、痛くもかゆくもねぇ!!」

 Sランク耐久の力を過信した俺は、調子に乗って自ら囮役を買って出ていた。
 ゴブリンたちを一箇所に集めれば、あとはミーナが叩くだけ。
 完璧な作戦だった——頭の中では。

一郎「このまま全員まとめてミーナに任せれば——」

 そう思った瞬間、左右の茂みからさらに二体のゴブリンが飛び出し、俺を包囲。

一郎「って、囲まれてる!? え、ちょっ、待っ——」

 ザクッ! バキッ! ズガッ!!

 次々と浴びせられる打撃、斬撃、そして踏みつけ。そもそもこのスキル、身の安全が保障されるだけで普通に痛みを感じてしまうのだ。俺は怯んで防御もできず、ただひたすらに殴られ続けた。

一郎「ぐぼぉっ!? ちょ、服が! 服が破れてくぅぅ!!」

 気づけば上着はボロボロ、ズボンは千切れ、靴もどこかに吹き飛んでいた。
 装備の耐久は底を突き、俺の尊厳も地に落ちる寸前だった。

シエラ『……さすがに舐めすぎたわね?』

一郎「うるせぇ!! 今ツッコむ余裕もねぇぇ!!」

 そのとき——

ミーナ「えーいっ! もう知らないっ!!」

 彼女が叫ぶと同時に、手にしていた火炎ポーションを俺ごと敵集団に投げつけた。

 ボンッ!!

 爆炎が巻き起こり、俺もゴブリンたちも、文字通り炎に包まれた。

一郎「ぎゃあああああ!?!? 俺が燃えてるぅぅ!!!」

 ゴブリンたちは黒コゲになって地面に倒れた。
 一方俺は、焦げた服と真っ黒な顔で、地面に転がっていた。

シエラ『ヒール使って、ヒール! 今すぐ! 一郎くんのスキル「打たれ強さ」は、踏み潰しとか衝撃にはめちゃくちゃ強いけど、斬撃や連続ダメージにはさすがに限界あるから!』

一郎「え、そうなの!?」

シエラ『それはサイズ相応の“耐える力”ってだけ。大きな攻撃に耐えるには、こまめな回復がセットなの。
 サイズが小さいぶん、回復も早く効くから、すぐ立て直せるけど、放っておいたらあっという間にアウトよ?』

一郎「はいはいはい……ヒールゥゥ!!」

 かろうじて命だけは取り留めた俺のそばに、ミーナが駆け寄ってきた。

ミーナ「ちょっと! もう無茶しすぎだよ! なに自分から囲まれてんの!」

一郎「いや、作戦としては……!」

ミーナ「服まで燃えてんじゃん! 下手すりゃ丸裸だったんだよ!? ほんっともう……」

一郎(心の中)「……言い返したいけど、全部事実すぎて何も言えねぇ……」

 ミーナはぶつぶつ言いながら、焦げた装備の中から再利用できそうなものを回収していくのだった。

***************************

~Eランク・薬草採取クエスト~



 さらに別の日。

一郎「なぁ、ミーナ。なんで“薬草採取”のクエストで迷子になるんだ?」

ミーナ「だってぇ~、目印の木がみんな同じに見えちゃって……」

一郎「オマエ……」

 俺たちの任務は、薬草を集めて持ち帰るという簡単なクエストだった。討伐依頼で散々な目にあったので、一旦採取クエストで安定して稼ごうという目論見だ。
 ……が、俺たちの方向感覚の無さは異常だった。

 開始早々、ミーナが道を見失う。
 続いて俺も地図を読もうとするが、縮尺も記号も意味不明。上下逆に持っていたことにも途中まで気づかなかった。

一郎「こっちの道を真っすぐ行けば戻れるって言ったよな?」

ミーナ「うん! でもこっちの道の方が広そうだったから!」

一郎「それ、方角と全然関係ねえよ!!」

 挙げ句の果てには、シエラのテレパシーでの案内まで頼ることに。

シエラ『そっちじゃないってば! えっと……あれ? いや、やっぱりそっちかも?』

一郎「お前も間違えるんかい!!」

ミーナ「もうどこがどこだかわかんないよぉ~!」

 あっちへうろうろ、こっちでくるくる。
 まさに“無能二人+一迷走女神”の三重奏である。

 途中、急な雨に降られてぬかるみにはまり、ミーナは転んで尻もちをつき薬草の袋を川に落としそうになる始末。

 結局、三人(?)がかりでなんとか街に戻ったときには日が暮れ、採取した草はしおれてヨレヨレ。

受付嬢「……これはもうダメですね」

ミーナ「えぇー!? ちゃんと持って帰ったのに!」

一郎「いや、方向音痴である以前に、生き残れてるのが奇跡なんじゃ……」

 俺たちのEランク冒険者生活は、今日も地味でドタバタ。ミッションのたびに転んで、踏まれて、燃やされて、包まれて。まあ、死んでないわけだがどうなることやら……

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...