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お話の世界

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戦い

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これはとある家でのこと。

とても小さい声で話し合う者達があった。

会議を開き、そこには多くのもの達が集まっていた。

「世界を征服できるのは我らの種族である。」

集まったものは「そうだそうだ!」と声をあげる。

「ただ、今はその時ではない。少しずつ勢力を増して少しずつ世界を席巻していく!」

「そのために必要なのは、沢山の血だ。」
 
「集めて世界を我らのものとしよう。」

その会議では大きくそうだそうだの声が響いた。

ただ‥。

あるところに一匹の虫が居た。

その虫は思う。

何かを犠牲にしてまで、沢山を悲しませたくない‥。

けれども、周りの空気は良くなかった。

沢山の虫達が血を集めてくる。

でも、一匹だけが周りに逆らった行動をとってしまう。

悲しい目で見られてしまった。   

敵だから何をしてもいいの?

悪い生き物には嫌なことをしてもいいの‥?

その虫は心の中で思った。

そして、飛んでいると、嫌な感じがしてその場を離れた。

この世界は私達には生きづらい世の中でもある。

敵に塩をおくる。そんなことをしても、無駄死にするだけだ。

中にはそんなことを言われたり‥。

本当に悪いものしか居ないのかな‥。

心の中には悲しい気持ちがあった。

そして、通りすがった家で、同じ種族を聞いた。

虫はそっと、その家をのぞいた。

すると、そこには、手や足が沢山腫れてる女の人がいた。

同じ種族はその女の人の周りに沢山いた。

だけど、その人は追い払おうとはしなかったし、嫌なこともしようとしてない。

ただ、みんなをみて、微笑んでいたの。

虫はその女性の元に近づいていった。

すると、その人は虫の方を見て微笑んだ。

「あなたはいいの?」

女性はそう言った。

しかし、虫には何を言ってるのか分からない。

だけど、安全なのを知ると、そばに行った。

そして、何をするでもなく女性とともにあった。

ある時、女性はつぶやく。

「どんな人が居ても、どんな生き物が居てもいいじゃない。」
 
その時に言った女性の表情を、虫は忘れなかった───────
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