物語！

わいてくるもの

僕は、昔から、欲に弱かった。

目の前にあると、僕はその欲に従順になってしまう。

夢中になり、すっかりとそれのことばかり。

何かからそらすためだったのかもしれない。
　
理由はともかく、僕は我慢をするのができなかった。

そして、その欲のために、何度も同じ過ちを繰り返している。

これを永遠と持ち続けるのでは、それも仕方ないか‥。

そうも思いながら、辞めようと考えた自分の過去を裏切って、欲に従順になっていく。

辞めよう‥ある日もまたそう思った。

けれども、長く続けてきたそれらが足を引っ張る。

そんなに簡単には、終わらせない。

そうとでも言いたいのか‥。

多くの策が、この長い時によって、壊されていく。

一つ期待してみれば、その期待は行動をした時に崩されていく。

もう永遠と、これとともに歩まなければ行けないのか
　
そう思うと苦しみが止まらない。

そして、他人への罪悪感もある。

こんな、自分のルールすらも守れないような自分が、他人にいい影響を与えることはできるのか？

僕にとって、欲は強大な敵である。

この欲から解き放たれる。そう思い、何度その希望を壊されてきたか‥。
　
当たり前となった日常から、いきなりなくなることへの恐怖もある。

自分は繋ぎ止められてきた。

欲のおかげで、自分はと考えてしまうのだ。

言葉で例えるなら、欲は獅子身中の虫である。

時間を奪われ、目をそらせる、

新しい何かを求め、永遠に満たされることのなく、自らを支配する。

いつになればこれとおさらばできるのか。

しかし、心の中で欲は言った。

同じことの繰り返しになると。

捨てられない、捨てたとしてももう一度自分はその場所に戻っている。

永遠と、何年と変わらない日々が続いていく。

自分はどうして‥

そんな落胆を心に抱えながら繰り返していく。

自分の気持ちは欲には及ばないのか‥？

回し車のように、何度も何度も同じところを走り、繰り返していく。

変わりたい。そう思ったとしても、欲は制限を加える。

自分にそったもの以外はだめだと。

僕は昔からほとんど何も変わっていなかった。