物語！

変わらないルール

そんなルールがある中で、人は争い、傷付けあっていく。

そして、不正や、度を越したことをすると批判する。

自分はこのことをしていない。それはやり過ぎだと‥。

弱いものを的にしながらも、こんなことはするなと強いた。

しかし、弱者によって、その地位を享受できているはずだったが‥。

ところで、弱肉強食のこの世界にどうしてなったのか‥？

その理由はここをおさめるものの意向であった。

それは実力を持つものが、この世界をと。

そうすればいい世界が作れると信じていたからだった。

少し前に、似たような世界があった。

けれど、長くは続かない。

戦いを長く続けているものが有利となったからだ。

少々理不尽なものへと変わる。

しかし、不満を言いながらも、多くのものはこれを続けていた。

本当であれば、これが変わりさえすれば、多くの不満はなくなるはずだったのに‥。

この負の連鎖、変えることはできる。

しかし、多くのものはそれを変えようとはしなかった。

現実とは苦しいものだと、受け入れてしまっているのか‥？

それとも、この世は弱肉強食だと、偏った目で世界を見ているのか‥？

それは分からない。

しかし、変えることができるはずなのに、自分より弱いものへと目が向けられていた。

そして、王が変わると、価値観も変わる。

批判されていたことは、いつしか嘘のようになくなった。

また一つの時代が始まったのである。

しかし、内部で起こる不安は変わらなかった。

強者が弱者をというシステム。

王になる者たちは邪魔にならないよう協力し、トップを目指していく。

邪魔をすれば、自らの立場も危ういことを分かっていたから‥

そして、犠牲となるのは弱いもの達だった。

普通にしていれば強いものも、ガラスの天井という、見えない壁にぶつかって、上へと進めない。

変えられる一人、そのものに頼もうとせず、このルールは長期に渡って置かれていた。

不満の原因は誰か特定の人なのか‥？

それとも、共有されている価値観なのか‥？

本当のところは誰にも分からない。

ただ‥。

ある時、長い時間を経て、ルールが変わった。