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本章1 ウォータリア編

No49.忘却の姫11

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~鉱山の奥地 隠された部屋~

鉱山の閉ざされた扉の奥で3人の人影が何か作業をしている、
そこに急に強い風が吹いた。

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「風?お前か……」

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「主、手筈通り城から軍勢がこちらに向かって進行して来ますよ……ちょっと安定してませんけど」

????
「そうか……それで良い、これで面白くなる」

???????
「また、面白いことを考えているのかしら?」

????
「まあ、そんなとこだ……何分このゲームは昔と違ってストーリーが単調でね、もっと見せ方というのを教えてあげようと思ってね」

???????
「悪い顔をしてるわよ」

????
「僕は悪者じゃないよ、君の方がずっと悪者だろ?フレミィ」

風のフレミィ
「あら、失敬な気まぐれなだけよ……それにしても懐かしいモノがあるじゃない」

????
「ああ、楽しみに待って行ってくれ」

~開拓地のフィールド~

「やっと戻ってこれた」

アクア
「まだ、目が慣れてなくてチカチカします」

トゥシエ
「私は向こうのがすごし易いんだけど」

ヨッジー
「お?来たな」

ウィズ
「やっと合流できました!」

「あ、ウィズさん連絡とれなくてすみませんでした」

ウィズ
「いえ、大変だったみたいですね」

「ええ、実は……」

俺は事情を説明すると、

ウィズ
「ふむ~まためんどくさいことになってますね」

「ええ、このままだと先日のこともあるからお城から来る兵と一緒に魔族達が侵攻を受ける可能性もあるし、もしかしたらグランドクエストなんかにされて……」

ヨッジー
「いや、その件なんだがちょっと情勢が変わって来ていてだな」

「というと?」

ヨッジー
「確かに、お城から兵が侵攻してきているんだがその兵がちょっと問題でな」

「?」

ウィズ
「実はですね、その兵たちが近づくプレイヤーを有無を言わさず蹴散らしているらしく……しかも物凄い強いらしいです」

「え?今までの流れだとうちらを悪者にしてまた運営が仕掛けて来ると思ってたけど」

ヨッジー
「どうやらそういうわけではないようだが」

「ふむ~」

ウィズ
「そういうこともあって、プレイヤー達から兵に対して賛同するどころか敵対、不気味がる人が大半ですね」

ヨッジー
「まあ、強者を好むバトルジャンキーが挑んでるとも聞くが」

「となると、まったく読めないな」

ヨッジー
「まあ、魔族に対して興味は薄れているが町のNPCは敵視してるからなプレイヤー達もあまり良く思ってないのも事実だ」

「う~ん、良くわからないな」

ウィズ
「とりあえず、様子を見に行ってみます?」

ヨッジー
「そうだな、なんでもその軍勢が見えたり、見なかったりしてるらしくて具体的に位置はわからないが、目撃情報を照らし合わせながら探し見るか」

「OK」
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