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本章1 ウォータリア編

終わりの始まり12

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「グレーですか?」

Eさん
「ああ、前の時は己の正義を示すだけの利己的な奴らだったからよかったが、今度は相手の悪を金に換える奴が町中に溢れてるんだぞ」

町の人が全員警察官みたいなものか……
それはちょっと嫌だな、

Eさん
「すこしでも荷台を放置しようものなら不法放置罪を狙って荷台の周りで数を数えて罪になるのを待っていたり、ちょっと文句を言えば侮辱罪だとか、少しでも肩がぶつかればどっちが悪いだので銃の打ち合いだ」

ゲンゾウ
「生きづらいの~」

Eさん
「ああ、お互い暗黙の了解だったりすることや自分の意思を伝える言葉が悪いだけで財産がとられてるようなこの世界じゃ、お互いが疑心暗鬼になっちまう」

先生
「正しさが時として狂気となるか……」

Eさん
「ああ、その通りだ」

ヨッジー
「そんなとこだったら俺は引っ越すね」

Eさん
「ああ、当然そう考えるやつは居たがお前たちも経験しただろうが国境の魔物が急につよくなっただろう」

「ええ」

Eさん
「あんな魔物が現れたら普通の奴はこの国からでることすらできん」

「確かに」

Eさん
「だから俺たちはこういった所に隠れ住んでいる、山の中に小屋をつくってるやつ、人里はなれたとこにほっそりと住むやつ、町の地下に住んでるやつなど」

どこかの番組でやってるポツンとみたいな感じかな……

ウィズ
「反乱するひとなんかはいなかったんですか?」

Eさん
「もちろん居たさ、だがそういった連中は重罪人扱いとなり罰金が2倍になったりして路頭に迷う結果になってしまった」

「それは」

Eさん
「金がなければ生きることもできない、まして重罪人なんて目立つ存在になってしまったら少し何かしただけでみんなが付け狙うように銃を撃ちまくる」

ウィズ
「そんな……」

Eさん
「銃を撃つのはタダだからな、それにストレス発散にもなる……このギスギスした国の腹いせみたいなもんだ」

「みんな嫌だとは言わないんですか?」

Eさん
「言いたくても言えない、それに一部の支持者が結果平和になっているそんなことを言うのは悪だと叫びだしてるからな、何が水のような平等な世界だ……平等なら否定的な考えをする自由だってなければ平等とはいえないのにな」

ゲンゾウ
「ふむ」

Eさん
「それにだ、そいつらは最近自警団と称して武力化してるからな正面から戦おうとしても難しい上に、なぜかめちぇめちゃ強い」

「なるほど…対抗しても武力で勝てず、下手に動けばレッテルを貼られて散財すると……うん?」

先生
「うん?とは……」

「ふと、山に住んだりとかそういうの聞いてピンときたんだけど、スローライフしたらいいんじゃない?」


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