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第1章 先生登場

04:修行の成果

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数日をRPGらしい冒険もすることなく、ひたすら修行の日々

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ダイン
レベル18
職業テイマー
  HP150
  MP120
  
スキル 
 ・アンデッドマスター
 ・槍術5 
   追槍 
NEW 連突:槍の突きによる多段攻撃

・ 盾術1
    盾を使用したガード率UP(小)
   
アクア
レベル13
状態 ダインに従族、蘇生不可
  HP100
  MP90
スキル 
  ・剣術3
   ツインヒット:剣による2回攻撃
  ・光魔法1 
       シャイン:敵を光で暗黙状態にする
  ・舞踏2:回避率上昇
 NEW・ソードダンサー 
スタッカート:流れるようなステップで命中率上昇&強打(通常値比較1.5倍)

  装備 姫騎士の剣 アクアローズ(レベル不足によりペナルティ命中率10%)
  姫騎士の鎧 アクアベール(レベル不足により性能減85%)

先生の稽古は後半から実践形式となり、
そのおかげでふたりともレベルアップすることができた、
内容を確認しつつ思うことは……
純粋にこのゲーム楽しめてないよねゲーム…つらいっす。

先生
「まだまだ!道は険しいぞ!」

「勘弁して下さい」  

アクア
「今後もご指導お願いします!」

 先日の落ち込みから立ち直り、地獄の特訓でストレスを発散した先生が高らかに叫ぶ先生の笑い声と俺の悲しみの涙が辺り木霊した。
 今日はそんなこんなで修行の成果を確認すべくヨッジーと合流して久しぶりのフィールド狩りをする予定だ!

 ヨッジー
「おっす!ダイン」

「ヨッジーこっちだ……(ジロ)」

いつもの調子でヨッジーがやってきた。

アクア
「こんにちは ヨッジーさん」

ヨッジー
「おおアクアさんいつみてもお美しい!ダイン目が怖いぞなんか飢えた狼みたいだな」

アクア
「お世辞がお上手で」

ヨッジー
「お世辞じゃないんだけどな」

「逃げやがって……」

先生
「ほほう お主はあのとき逃げ出した者かの」

ヨッジー
「え・・・いや別に逃げ出したわけではないんですよ、あはは」

先生
「儂の教えを無下にするとは!」

強烈なお尻ペンペンが炸裂!
ヨッジーノックアウト!!

ヨッジー
「イタタタ そんなに叩かなくても…そういえば最近見なかったけどどこか行ってたのか?」

「まあ、目立つのも嫌だし修行で忙しかったからあまり町には行かなかったしね(ジロ)」

ヨッジー
「だから睨むなって」

そんな話をしながら狩場へと移動する、
町からちょっと離れた木々が青々と生い茂る獣系が多い森で狩りを行うことになった。

ヨッジー
「どうだ手槍と盾は」

ヨッジーが半笑で俺に話しかけてくる。

「盾は良いが槍に触れないで…」

ヨッジー
「あはは、まあ威力はあるから良いじゃん」

「じゃ その剣と替えてくれ」

ヨッジー
「・・・・さてモンスターが出てきたぜ」

「ごまかしやがった・・・」

敵は3体のオオカミ系の敵だ。

ヨッジー
「そしたら各自一体ずつ相手する感じで良いか?・・・あ、でもアクアさんは大丈夫かな?」

ヨッジーが提案して来たので

「ああ 多分問題ないと思うぞ 先生もいるしな」

アクアさん達の方を見ると

先生
「ふん!朝飯前じゃあんなのは」

アクア
「だそうです」

笑みを浮かべてアクアさんが答える。

ヨッジー
「おお 威勢が良いね、じゃ俺は左の奴をやるわ、ダインたちはどれ行く?」

「じゃ 俺は真ん中、アクアさんは右で良いかな?」

アクア
「わかりました!」

先生
「ふん!瞬殺じゃな」

ヨッジー
「では いくぜ ブレイクスラッシュ!」

ヨッジーが派手目のエフェクトを発生させて斬りかかる、

「おお、こっちも負けてらないな」

俺は手槍を手に敵との間合いを詰める

ウオオオ!

敵が突っ込んできたところを盾で防御&スパイクでダメージを与えて

「連突!」

ガラスの手槍を連続で突き刺す

ザクザク!
パリーン!

敵は一撃で倒れたが……手槍は柄の部分だけ残して砕けた

ヨッジーも終わったらしくこちらに来た。

ヨッジー
「あらら、もう壊れたのかよ」

「ふん!そういう武器なんだよ(涙)自己再生ついてるから5分くらいすると復活するけどね!」

ヨッジー
「それまではどうするんだ?」

「まあ 盾で凌いだり、普通の初心者用槍を使う感じで」

ヨッジー
「なるほどね~」

一方アクアさん達の方は

先生
「もっと狙いを定めんか!」

スカ
スカ
スカ

アクア
「すみません~~~~」

先生の指導を受けながらの戦闘だ、基本ソードダンサーの効果もあって
回避を主体にしながらカウンターを入れるような戦いのようだが……
スキルを使用しないとまったく攻撃が当たらない、まあ使用したとこでヒットする確率は3割もないくらいだが、

先生
「今じゃ!」
アクア
「今度こそ!スタッカート!」

ズサ!

敵の急所に入ったのかクリティカルの文字が見えた。

アクア
「ふ~終わりました」

アクアさんが安堵の表情で笑顔を見せると

先生
「何が 終わりました~ だ! 時間掛りすぎじゃ!」

アクア
「あう ごめんなさい」

先生
「く~ソードダンサーなどというチャラついた剣術でなく、我のターニャ流剣術であれば」

「まあまあ、実際ソードダンサーのスキルで実際強くなったわけだし」

先生
「ううう・・・どうせ我の流派では強くなれませんですよ~だ、いたいけな少女をみんなで寄ってたかって苛めて楽しいのかね~ イジイジ」

少女って・・・・そのオジサン声で

ヨッジー
「まあ、みんな強くなったってことでこれなら次のグランドクエも大丈夫なのかな?」

ヨッジーが場をまとめようと話をしてきたが

「次のグランドクエ?」

ヨッジー
「なんだお前また公式とか街角掲示板みてないのかよ、通りで冷静だと思ったは」

呆れ顔のヨッジー

「すまん・・・・」

ヨッジー
「実は今回のクエストちょっとやばいかもしれんぞ、特にお前らは」

「なにが?」

ヨッジー
「今回のクエストは亡国の姫騎士が存命だと知り、追手がフィールドなどで暴れるのでそれを阻止するって内容だ、しかもその追手がかなりの強敵」

「それってまさか」

ヨッジー
「うむ、多分ターゲットはアクアさんだな、まあテイムモンスターだったら蘇生可能なはずだが考えすぎかもしれないが……」

ヨッジー
「まじか!運営めやりやがったな!こうなったらその期間インしないとかするしか」

アクア
「グランドクエストというのはよく分かりませんが、私を狙って追手が来るのですか?皆さんや関係ない人に迷惑が……そうなるとあのろぐあうと?という時魔法で眠っているわけには行きません……主私も戦場へ」

話を聞いてしまったのか落ち込むアクアさん

ヨッジー
「いやいや!アクアさんのせいじゃないし、俺達は好きで戦てるし、町の方には侵入出来ない様になってるから大丈夫だよ」

アクア
「そうですか…でも」

「ふむ、だとしたらとりあえず町にいて様子を見てればアクアさんも安心だし」

ヨッジー
「おっと!そうも行かないんだ、プレイヤーは町の防衛の為 グランドクエ中は町に入れないとかいう設定なんだ」

「何それ!」

ヨッジー
「今回はボーナスポイントがあってランダムで現れる商人のキャラバン隊の一行がいて、その付近で狩りをするとボーナスポイントつくらしい」

「となると俺達は人が群がってるキャラバンの辺り待機してで、人混みに紛れて大人しく地味に戦うか」

ヨッジー
「う~ん、キャラバン周辺といっても人がどこでも集まるとは限らないな……それに一度戦闘が始まるとその付近に居たプレイヤーはバトルフィールドに包まれる、途中参加は可だが逃亡不可」

「やっかいだな」

ヨッジー
「しかもだ、どこかのキャラバンにパッケージにも描かれているヒロイン パフィルが現れるスペシャボーナスのキャラバンもあるみたいだからな~」

「パフィル?でもそれが何の問題が?」

パフィルは貴族のお嬢様設定の金髪クルクルの髪型のいかにもヒロインなキャラ、萌えキャラみたいな感じだ!

ヨッジー
「当然そのキャラバンにみんな行きたいから最初はキャラバンに近づかないで様子見で狩りをするだろうからな……」

「人混みがそう簡単にできないとなると、安全な場所は無いと……」

ヨッジー
「だな」

「これってもしかして……」

ヨッジー
「うむ、ピンチな上に運営がアクアさんを消しに掛ってるな」

こうして俺らは波乱のグランドクエストに巻き込まれていく。
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