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本章1 ウォータリア編

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スレイン
「そちらのお嬢さんも…と言いたいところじゃが、想定外のあばれものじゃの特にそちらが」

そう言って俺の方を見る、必死に抵抗しているがそれを押し殺すように拘束がきつくなっていく、

スレイン
「まあ、二人もいれば十分かの」

キル
「なめたことを!」

キルがナイフを高速で打ち出すが、

スレイン
「ほれ」

空中を指でチョンと叩くと蒼きワインだったものがうなり声をあげてそのナイフからスレインを庇う、

スレイン
「こちらは完全掌握できようじゃ」

蒼きワインは顔がまるで仮面のように岩が覆いマスクのようなり、その目はまるで宝石のような赤い色で染められており感情はなく人形のようだった。

スレイン
「マイゴーレムAよ、あの者たちを退けよ」

するとゴーレムは頷きヨッジー達のほうへその目線を向ける、

スレイン
「こちらの方はまだ完全掌握できないようじゃからセルフコントロールでいくか」

そういうとまた何もない所を指で叩く、すると俺の体が周りの岩によって強制的に動かされていく、

ヨッジー
「おいおいマジか!」

キル
「上等だ!」

キルはやる気満々のようだが……

ゴーレムA
「うおおおおお!」

それは一瞬であったゴーレムAに後ろに爆風が放たれそれ乗り高速でキルに接近したかとおもうと拳に炎を纏わせてそのままキルを壁に吹っ飛ばした。

スレイン
「魔法と格闘の完全融合というとこじゃな」

ヨッジー
「おいおい、こっちくるぞ」

ウィズ
「プロテクションフィールド」

アネゴ
「アクアミラージュ!」

ゴーレムA
「うおおおお!!」

アネゴの幻惑で出来た幻をウィズさんが強化して時間を稼ごうとしたが、強化された幻惑は粉々に片っ端から壊されていく、

ウィズ
「そんな……」

ゲンゾウ
「確かに強いが頭は良くないようにみえる」

ゲンゾウさんは何かを考えて懐から道具箱をだし、

ゲンゾウ
「クリス!」

クリス
「大丈夫かしら?」

実体化したクリスさんが自分の感想を言えるくらい進化しているのも驚きだがそんなことを気にする余裕もない状況の中ゲンゾウさんが

ゲンゾウ
「これは頭を使うぞ、木箱の迷宮」

それはビー玉を転がして遊ぶ迷路脱出玩具を巨大化させてその中へゴーレムAを閉じ込める。

ゲンゾウ
「今のうちにダインを」

ヨッジー
「ダインをってとりあえずあの岩を削るか」

まずい!

「ヨッジー逃げろ」

ヨッジー
「!」

とっさにバックステップをするとそこには俺のゴーレムの拳が、

ヨッジー
「ダイン!?」

ウィズ
「え?」

「どうやら*フレンド対話だったら対話できるっぽい」

*フレンド同士で遠くにいても会話できるゲーム機能

ヨッジー
「どうなってんだ一体?」

「体の自由がきかない上にMPとかが吸い取られみたいだ」

ヨッジー
「なんとかそこから出ることは」

「ちょっと無理そうだ……なんかやばいのがいきそうだ」

すると次の瞬間 強烈なパンチを繰り出そうと拳を掲げる自分がいるがそれを止めることができない。

ゲンゾウ
「身代わりのお守り」

ゲンゾウさんが木で出来た像を巨大化させて俺の一撃を促しが、なんとゴーレムAを封じ込めた迷路からバリバリという凄まじい音が鳴り響きゴーレムが迷路を突き破って現れ、
まるで弓を射るかのように光を収束していく、

アネゴ
「ゲンゾウさんもう一回おねがいします」

ゲンゾウ
「無理じゃ、あれ1つしかない」

万事休すかとおもった矢先、

ズドーン!

収束された光にピストルのようなものが飛んでいき打ち壊した、
撃ちだされたのは1つの玉からだった。

D:YUTAKA
「どうやらこのピンチ、俺の出番の様だ」


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