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本章1 ウォータリア編

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ポコ
「そんなああああ」

目の前で自信満々に発動したスキルがもう見るも無残に直進に壊されて進んでくる光景に膝をついて項垂れるポコ。

GM
「さあ、行きますよ緊急事態ですから ハハハハ」

声高々に緊急事態ということを強調しながら迷宮をぶっ壊すGM……
それは業務というより私怨ではツッコミたくなるが……今はこの流れに乗る方が得策なので何も言わない……すまんポコ。
そしてなんなく迷路の壁を突き破りポコの前に出ると、

GM
「ゴール!」

ポコの前で叫ぶGM

ポコ
「く~~~~」

GM
「さあ!進みましょう、きっと下っ端の兵には情報が伝達されてないのですよ!お城まで行けばきっとダイジョブです!」

下っ端のとこのイントネーションがやけに強かった……

ポコ
「ううううっ」

勝ち誇るGM,項垂れるポコ……これ以上ココにいてはいけない!ポコが可哀想過ぎる、

「そうですね、とりあえず先に進みましょう」

ウィズ
「え、あ、うん そうですね」

いそいそと先に進み、ポコとすれ違い様に

「気にするなよ」

ウィズ
「私たちが異質なだけなので……」

トゥシエ
「身の程を知りなさい」

こら、そこのダーク妖精!とツッコもうとしたその目線にはもう地面に倒れてるポコが……すまん!とりあえずこいつらを引きはがさねば!
俺は先頭にたって急いで先へと進んでいくと大きな門へとたどり着いた。
その門の向こうには大きな城が見えている。

門番
「待て」

大きな槍を持ち屈強そうなフルアーマーを着た男が二名いて俺たちを遮る。

「ええと、ダインという物なのですがお城に用がありまして」

すると男の一人がなにやら名簿を持ちながら確認を始め、

門番
「確かに緊急時であり城へ通すようにと連絡があるな」

ポコ……すまんお前はやはり下っ端だったようだ。

門番
「中に入って良いが、町や城で悪さするなよ」

そういと門の横にある小さな門へと案内された、その時GMさんが。

GM
「こちらで確認を取っている限りまだこの中は完成していないはずです、何があるかわかりませんのでお気をつけて」

また前みたいに落とし穴におちるとか……一抹の不安を感じながら門を潜ると

「え?」

そこはどことなく田舎風のドット絵で描かれた農村と魔界のちょっと古びた洋館みたいな建物が入り混じるなんとも言えない風景が広がっていた。

ウィズ
「なんか頭の処理が追いつかない感じの景色ですね」

トゥシエ
「あれ……こんなとこだったかしら」

GM
「洋館が作り途中の本当の景色ですが、残りの部分はどこかで見たことあるような……う~~~~ん」

GMが唸りながら頭を抱えているが、悩んでても仕方ないのでお城へと進むことにした
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