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第5章 ウォータギャング

130:海のちバズーカ9

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そこに居たのは白い髪の子供だった

子供
「これは俺のだ!」

 青い瞳が俺達を睨む。

「それはお前のもんじゃない、返してくれよ」

子供
「違うこれはポルカのだ!」

アクア
「それは私たちの大切な仲間なの」

ポルカ
「仲間?変なことをいうな!証拠はあるのか」

アネゴ
「証拠もなにもね?」

ポルカ
「?」

「本人に聞いてみたらどうだ?」

ポルカ
「本人?」

今まで抱えられていた剣がするっとポルカの手から離れ。

ポカン!

先生
「儂は誰のモノでもないぞ!儂のものじゃ!」

 子供の頭を一殴りしてこちらへと戻ってくる。

「先生、もっと早く逃げられていたのじゃ」

先生
 「うるさい!これも修行じゃ!」

 俺の頭をポカポカ殴りながら先生が言う。

「イタタ、これで分かっただろ?」

ポルカ
「うう~~~こうなったら煮るなり焼くなり好きにしろ!ただその前に金をくれ」

よくわからんキレかたをする子だな?

「金?」

ポルカ
「ああ、俺の父ちゃんが急に毒を盛られてさらに仲間も襲撃にあって、薬がいるんだ!」

おっと…ありがちと言えばありがちだがこのフラグ。

アクア
「それは…主!見捨てては人としてダメです!」

アクアさん顔近いから!

「わかった」

俺は少々値が張ったプレイヤー生産の回復薬と解毒剤、さらに少量の金を渡す。

「ほれ、これやるからもうこんなことするなよ」

ポルカ
「兄ちゃん…恩に着るぜ!父ちゃん救ったら必ず、煮るなり焼くなり好きにして良いから」

「良いから、そんなのは」

ポルカ
「いや!ダメだ」

そう言うとポルカが人差し指を俺に向けて。

子供
「ライン」

呪文を唱えると指先から淡いオレンジの光が出て俺の肩にくっついた。

ポルカ
「これで!どこにいてもこの光が兄ちゃんのとこまで連れてってくれるから、俺達の秘技の一つだ!じゃ ありがとな!」

そういうとすごい勢いで走って行ってしまった。
その後 軽く喫茶店でこの町名物の「ぶるー冷茶」を飲んで一服しながらさっきの子供の事を話している。
ちなみにぶるー冷茶は青い色をした所謂グリーンティーで甘いお茶だった。

アネゴ
「義理堅い子だね」

 先生
 「ほんとに来るかわからんぞ」

アクア
「いいえ!きっと来てくれますよ、それにしてもこのお茶おいしいですね…おかわりして良いです?」

「どうぞ、まあ正直来てもやっかいそうだし来ないでくれ…」

アクア
「すみません!おかわりください」
 
たまにアクアさんって人の話聞いてないですよね…
そんな感じで休憩して俺達は酒場へと向かった。

 ~酒場~

 「いらっしゃい」

 髭面の店長が俺達を出迎えてくれた、お店の中はまだ時間も早いので周りに誰も居ないようだ。

店長
 「こんな時間来るってことは…飲みに来たのじゃないんだろう…」

  おお!なんかテレビでみたようなダンディーな展開!

 「ああ、あんた情報屋だろう」
 
店長
 「なるほど」

  俺が店長と話してる傍で…

先生
 「なんかキャラが変じゃの~」

 アネゴ
「先生ダメよ、あれくらいの子はああいう事がやってみたい年頃なの」

アクア
「そうなのですか?勉強になります」

うう・・・聞こえてますよ

心に傷を負いながら会話は続く
 
 「店長すみません、ここらへんで腕の立つ人しりませんか」

 店長
 「腕か…それはいろんな意味でだろう…ククク良いのがいることはいるが…」

 「おおお!それは誰です?」

 「パン殺しのジャムさんだ」

  ?????

  何そのほのぼに殺戮混ぜました的なキャラは!
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