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脱走 1
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柚琉視点
「…」
「柚?そっちは行っちゃダメって言ったよね?」
「うん」
お庭の柵の向こうには僕は入っちゃダメなんだって。
でも前に夏にぃには入ってたんだよ?
翔にぃにも直にぃにも!!
僕だけなんでダメなの?
「ゆーず。こっちおいで」
「うん」
気になるなー。
何があるのかなー?
あっちにも綺麗なお花あるのかな。
「柚!!」
「ひゃあ!!」
怒られたー!!
「…うぅ…ひっく…」
「ごめんね、ビックリさせちゃったね。呼んでるのに来ない柚が悪いんだよ?あっちは危ないから柚はダメ。分かった?」
「うー…」
直にぃに怒ると怖いよぉ。
びくぅってするの。
頑張って抵抗しようとしてもニコって笑ってる直にぃになんか怖いの。
「にぃに…にぃにぃ…」
「はいはい。怖かったね。…でもなんで怖い対象である僕に泣きつくんだか」
ぎゅーってするととんとんしてくれるの。
涙いっぱい出ておめめの周り痒くなっちゃったらひぇ~ってしてくれるの。
直にぃにがいっぱいやってくれるの。
「そろそろおうち戻ろうか。お散歩終わりにするよ?」
「んー」
「おやつ食べようね。ちょっとずつ赤いの以外も練習しようね」
「あーい」
おめめなんか…んーってするー。
なんでー?
「おめめ赤いね。冷やさなきゃ」
「ひぇ~する?」
「するよ」
あれ好き~。
おめめひぇ~ってしてるとね、にぃにがお腹とんとんしてくれるの。
でもね、とんとん気持ちいいのにね、眠くなっちゃうからほとんど覚えてないの。
どうやったら眠たくなくなるのかな?
「ほら、ごろんしてね」
「はーい」
僕用のピンク色のソファーにころんと寝転がるとにぃにはひぇ~ってする布をおめめに乗せてくれた。
ひぇ~。
「冷たい?大丈夫?」
「きもちいー」
「おやつはどうする?」
「あかいのー」
「…やっぱりそっちか」
にぃにはおにくっての食べて欲しいみたい。
でもおにく美味しくないのー。
くさいのいっぱいだし時々美味しいのあるけど赤いののが美味しい。
お腹いっぱいになるなら赤いのがいい。
「ほらどうぞ。ちゃんとちゅーってするんだよ?」
「んー」
お口になにか入れられた。
これはむはむしてちゅーってすると美味しいの出てくるの。
僕はよくお熱出しちゃうからねんねしながらご飯の時もあるのー。
「ぷはぁ」
「美味しかった?」
「うん!!」
お腹いっぱいになったらねんねの時間。
お昼寝いっぱいして起きたら夏にぃに帰ってきてるかな?
いっぱい遊ぶの。
鬼ごっこしたりかくれんぼしたり。
お絵描きもしたいし、お散歩もしたいな。
「にぃに」
「ん?どうしたの?」
「なつにぃにいつかえってくるー?」
「柚がねんねした後かな?起きたらいると思うよ」
「いっぱいあそんでいい?」
「寝る時間までね」
むー…お風呂も入らなきゃいけないし…もふもふしたいな。
夏にぃにのしっぽもふもふだからもふもふしたくなっちゃう。
「おやすみ、柚」
「やしゅみー」
とりあえずねんね…。
ぱちっ。
「おきたー!!」
夏にぃにどこ?
「なつにぃにー?」
このお部屋にいない…。
夏にぃにのお部屋にいるのかな?
「なつにぃにー?」
おうちの中いっぱい探したけどいなかった。
「おそと…?」
お靴を履いて(紐は結べなかったからいいや)お庭に出た。
お庭の僕がいつも遊ぶ場所、お散歩する場所。
どこにも夏にぃにはいなかった。
「あっ!!」
探してないとこあったー!!
夏にぃにが入っていっちゃう柵のところ。
どこかに入り口があるはず…。
「ここはいれるかなー?」
ぐるぐるしてたら柵がなくなっていっぱい低い木が生えてるところがあった。
「んしょ、んしょ」
お腹を地面につけてずりずり進んだら下の隙間から通れた。
「できたー!!」
夏にぃにを探しに行くぞー!!
ここもお庭だからにぃにたちの言うお外じゃないよね?
だってお外に出る柵と違ったもん。
お外に出る柵はもっとおっきいの。
だからそこまでなら大丈夫だよね?
怒られないよね、夏にぃにを探しに行くんだもん。
「なつにぃにーどこー」
「…」
「柚?そっちは行っちゃダメって言ったよね?」
「うん」
お庭の柵の向こうには僕は入っちゃダメなんだって。
でも前に夏にぃには入ってたんだよ?
翔にぃにも直にぃにも!!
僕だけなんでダメなの?
「ゆーず。こっちおいで」
「うん」
気になるなー。
何があるのかなー?
あっちにも綺麗なお花あるのかな。
「柚!!」
「ひゃあ!!」
怒られたー!!
「…うぅ…ひっく…」
「ごめんね、ビックリさせちゃったね。呼んでるのに来ない柚が悪いんだよ?あっちは危ないから柚はダメ。分かった?」
「うー…」
直にぃに怒ると怖いよぉ。
びくぅってするの。
頑張って抵抗しようとしてもニコって笑ってる直にぃになんか怖いの。
「にぃに…にぃにぃ…」
「はいはい。怖かったね。…でもなんで怖い対象である僕に泣きつくんだか」
ぎゅーってするととんとんしてくれるの。
涙いっぱい出ておめめの周り痒くなっちゃったらひぇ~ってしてくれるの。
直にぃにがいっぱいやってくれるの。
「そろそろおうち戻ろうか。お散歩終わりにするよ?」
「んー」
「おやつ食べようね。ちょっとずつ赤いの以外も練習しようね」
「あーい」
おめめなんか…んーってするー。
なんでー?
「おめめ赤いね。冷やさなきゃ」
「ひぇ~する?」
「するよ」
あれ好き~。
おめめひぇ~ってしてるとね、にぃにがお腹とんとんしてくれるの。
でもね、とんとん気持ちいいのにね、眠くなっちゃうからほとんど覚えてないの。
どうやったら眠たくなくなるのかな?
「ほら、ごろんしてね」
「はーい」
僕用のピンク色のソファーにころんと寝転がるとにぃにはひぇ~ってする布をおめめに乗せてくれた。
ひぇ~。
「冷たい?大丈夫?」
「きもちいー」
「おやつはどうする?」
「あかいのー」
「…やっぱりそっちか」
にぃにはおにくっての食べて欲しいみたい。
でもおにく美味しくないのー。
くさいのいっぱいだし時々美味しいのあるけど赤いののが美味しい。
お腹いっぱいになるなら赤いのがいい。
「ほらどうぞ。ちゃんとちゅーってするんだよ?」
「んー」
お口になにか入れられた。
これはむはむしてちゅーってすると美味しいの出てくるの。
僕はよくお熱出しちゃうからねんねしながらご飯の時もあるのー。
「ぷはぁ」
「美味しかった?」
「うん!!」
お腹いっぱいになったらねんねの時間。
お昼寝いっぱいして起きたら夏にぃに帰ってきてるかな?
いっぱい遊ぶの。
鬼ごっこしたりかくれんぼしたり。
お絵描きもしたいし、お散歩もしたいな。
「にぃに」
「ん?どうしたの?」
「なつにぃにいつかえってくるー?」
「柚がねんねした後かな?起きたらいると思うよ」
「いっぱいあそんでいい?」
「寝る時間までね」
むー…お風呂も入らなきゃいけないし…もふもふしたいな。
夏にぃにのしっぽもふもふだからもふもふしたくなっちゃう。
「おやすみ、柚」
「やしゅみー」
とりあえずねんね…。
ぱちっ。
「おきたー!!」
夏にぃにどこ?
「なつにぃにー?」
このお部屋にいない…。
夏にぃにのお部屋にいるのかな?
「なつにぃにー?」
おうちの中いっぱい探したけどいなかった。
「おそと…?」
お靴を履いて(紐は結べなかったからいいや)お庭に出た。
お庭の僕がいつも遊ぶ場所、お散歩する場所。
どこにも夏にぃにはいなかった。
「あっ!!」
探してないとこあったー!!
夏にぃにが入っていっちゃう柵のところ。
どこかに入り口があるはず…。
「ここはいれるかなー?」
ぐるぐるしてたら柵がなくなっていっぱい低い木が生えてるところがあった。
「んしょ、んしょ」
お腹を地面につけてずりずり進んだら下の隙間から通れた。
「できたー!!」
夏にぃにを探しに行くぞー!!
ここもお庭だからにぃにたちの言うお外じゃないよね?
だってお外に出る柵と違ったもん。
お外に出る柵はもっとおっきいの。
だからそこまでなら大丈夫だよね?
怒られないよね、夏にぃにを探しに行くんだもん。
「なつにぃにーどこー」
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