普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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お外ご飯 1

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柚琉視点

「柚、お帽子は?」
「これ!!」
「麦わら帽子好きだね…」
「ままといっしょなの!!」
「…いくつお揃いにしてるんだか」
んー?
お洋服とお帽子と、お靴と…えっと…何があったっけ。
「お待たせ。急にメイドがお召し物を変えましょうって…あら」
「えへへ~」
ママと一緒のでお出かけしたかったからね、メイドさんにお話したの。
そしたらね、内緒で準備しましょうって。
「…本当になんか娘に育っていくんだけど…何…性転換でもするの…」
「せーてんかん?」
「柚は知らなくていいのよ。行きましょう」
「はぁい」
ママに抱っこされてパパとおててを繋いだ。
「にぃには?」
「にぃに達はお仕事とか合宿とかでいないから今日はパパとママだけだよ」
「どこいくのー?ぼくおなかすいちゃった」
「だから行くんだよ」
にゅ?
僕だけがわかっていない状態でどこかに連れていかれた。
「ふにゅぅ…おなかすいたよぉ…」
「ここだよ」
いーっぱい人がいるところ。
どこー?
遊ぶの?
「あそぶとこ?」
「違うよ。ご飯食べるところ」
「ごはんー?」
「予約してあるから入ろうか」
パパがお姉さんと何かを話したあと席に案内された。
「何にする?」
「柚はこのメニューかしらね」
紙にいっぱい絵が書いてあった。
「これなぁに?」
「キッズセットに付いているおもちゃね。好きなのを1個選んでいいんだって」
「ぼくこれする!!」
「ご飯は何にするの?」
「おむらいす!!」
「うーん…キッズにオムライスはないね…パパが頼んであげるから後で交換しようか」
「他に食べたいものは無いの?」
僕はカレーセットを選んだ。
コーンあったの。









「お待たせしました~カレーキッズセットの方~」
僕の前に可愛いお皿が置かれた。
おうちの形!!
「ちゃいろ…」
「お家じゃ食べたこと無かったわね…ちょっとだけ食べてみる?」
お口を開けてママに食べさせてもらった。
「おいし!!」
「柚の嫌いなにんじんも玉ねぎも入っているみたいだよ」
「ふぇ!?」
「食べられそう?」
「うん…」
嫌いな味しないの。
本当に入ってるの?
本当に?
「まま、ままのもたべてみたい」
「え?」
「ぱぱのも」
ママにお肉を、パパにはオムライスを貰った。
「おいちー!!」
「ちゃんとかみかみするのよ?」
「はぁい」
おもちゃは可愛いのを選んだ。
パパには止められたけどキラキラのが良かったんだもん。
「このティアラはすぐ壊れちゃいそうね…同じもの作りましょうか」
「おようふくも!!おひめさまするの!!」
「あらあら可愛いお姫様が出来上がっちゃうわね」
「何親公認で…もう諦めようかな…もう娘として育てようかな…いやそれだと男から縁談来ちゃう…それはそれで嫌だ…」
可愛いのするんだぁ~。
ママもお姫様するかな?
あ!!
お姫様なら王子様がいるよね。
ねこちゃん王子様にしよ~。
ねこちゃんが王子様で僕がお姫様するの。
えへへ~。
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