普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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お外ご飯 2

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ママ視点

「きらきらー!!」
「ふふ、良かったわね」
キッズセットに付いていたおまけのおもちゃ。
柚が選んだのは安っぽいティアラとハートの杖。
「おもちゃそんなに好きなら帰りにおもちゃ屋でも寄ろうか」
「あたらしいおもちゃ!?」
「うん。柚ぬいぐるみと人形セットしか持ってないでしょ?」
「いくー!!」
オムライスもカレーライスもハンバーグも食べてお腹も膨れて元気いっぱいになったみたい。
「ままいこー!!」
「まだママ食べてないわよ」
「むぅ…」
隣からじーっと見られた。
早く食べろ、ってことかしら。
「柚、まだポテトあるよ?」
「ぽてとー?」
「柚の好きなおいもだよ」
ちゃんとソファー(の上に置いた子供用の補助椅子)に座り、手づかみでフライドポテトを食べ始めた。
おいもは好きなのよね…。
「ファミレスって初めて来たけど…思ってたよりメニューも豊富なんだね。よくこの値段でこの味が出せるよ…尊敬する」
「食事は家でするものだったものね」
「柚の好きそうなデザートもたくさんあ「おいしいの!?」…反応素早いね」
柚の前にデザートのメニューを広げてあげた。
「わぁ…きらきらいっぱい…」
「全部柚の好きな甘いのよ。こっちは冷たいけれど…どうする?」
「うー…たべる!!」
いつもより沢山食べるのね。
「パフェにする?それともアイス?パンケーキかな?」
「うにゅぅ…たべたいのいっぱいある…」
「またママとパパのから貰う?それなら3つ食べられるわよ」
「みっちゅ…」
うんうん唸りながらメニューとにらめっこしていた。
「…いちごの…とちょこの…と…えっとね…これたべたい」
「抹茶?」
「柚…食べたことないよね?大丈夫?」
「たべてみたいの…」
ちなみに全部パフェだったわ。
見た目も綺麗だし写真に惹かれたのね。
「じゃあ…それで注文するね」
「たのしみ!!」

















「ふぁぁ…」
柚の前に並ぶ3つのパフェ。
「早くしないと上のアイスクリーム溶けちゃうよ」
「ふぇ!?」
「あーん、して?」
アイスとイチゴを一緒のスプーンに乗せ、柚の口へ。
「んんんんんっ!!」
「冷たかった?」
「これはそういうお菓子なんだよ。暑い日に食べるのにはいいね」
「…つめたい…けどおいしい」
「次はどれにする?今度はパパが食べさせてあげるよ」
「これ!!」
チョコ、抹茶の順に食べて、抹茶でちょっと固まった。
「…にがい…?…あまい…?」
「ね?やっぱり抹茶は柚にはまだ早いよ」
「イチゴとチョコにしましょうね。ほら、ここに小さなケーキもあるわよ?」
「けーき!!けーきほしい!!」
小さなお口で頑張ってもぐもぐしてふにゃぁと笑ってまたもぐもぐして…。
いつの間にか周りの席や店員の視線も集まっていた。
ま、柚が可愛いから仕方ないわね。
ティアラも乗っているからお姫様のように見えるもの。
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