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幼児編
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「…とうさん……」
「…ん?どうしたの?柚?」
「…といれ…いっしょにきて」
「分かったよ」
「…あな…た?」
「雫は寝てて。柚をトイレに連れてくだけだから」
父さんは母さんの額にキスをすると僕を抱き上げて部屋を出た。
…うぅ…こんなに廊下が怖いって思ったことないよぉ。
「…柚ほらついたよ」
「…うん。ここいてね?」
「ちゃんといるから」
僕は何度か確認したあと、トイレに入った。
「…ふぃ」
「終わった?」
「うん」
「柚、今日は魘されずに寝れたね。誰かが一緒にいればいい?」
「…うん。なつが…ぎゅってしてくれたから」
「じゃあこれからは夏と一緒に寝れば大丈夫かな」
…どうだろう。
…でもちゃんと慣れないと…。
僕はふるふると首を横に振った。
「あとちょっとだけ。ちょっとだけいっしょにねて?」
「あー…もう柚可愛い!!」
父さんは僕を抱きしめた。
「みんながおきちゃうから…おおきいこえダメ」
「…わかったよ。部屋戻ろうか。また熱出しちゃうといけないし」
「うん」
僕は…父さんに向かって手を伸ばした。
「また抱っこ?」
「……ん」
「こらこら。目を擦らない。抱っこしてくから寝る?」
「…んにゅ」
僕は父さんに抱き上げてもらい、肩に頭を乗せた。
…あったかい。
おやすみなさい…父さん。
「おやすみ、柚。いい夢見てね」
「…ん?どうしたの?柚?」
「…といれ…いっしょにきて」
「分かったよ」
「…あな…た?」
「雫は寝てて。柚をトイレに連れてくだけだから」
父さんは母さんの額にキスをすると僕を抱き上げて部屋を出た。
…うぅ…こんなに廊下が怖いって思ったことないよぉ。
「…柚ほらついたよ」
「…うん。ここいてね?」
「ちゃんといるから」
僕は何度か確認したあと、トイレに入った。
「…ふぃ」
「終わった?」
「うん」
「柚、今日は魘されずに寝れたね。誰かが一緒にいればいい?」
「…うん。なつが…ぎゅってしてくれたから」
「じゃあこれからは夏と一緒に寝れば大丈夫かな」
…どうだろう。
…でもちゃんと慣れないと…。
僕はふるふると首を横に振った。
「あとちょっとだけ。ちょっとだけいっしょにねて?」
「あー…もう柚可愛い!!」
父さんは僕を抱きしめた。
「みんながおきちゃうから…おおきいこえダメ」
「…わかったよ。部屋戻ろうか。また熱出しちゃうといけないし」
「うん」
僕は…父さんに向かって手を伸ばした。
「また抱っこ?」
「……ん」
「こらこら。目を擦らない。抱っこしてくから寝る?」
「…んにゅ」
僕は父さんに抱き上げてもらい、肩に頭を乗せた。
…あったかい。
おやすみなさい…父さん。
「おやすみ、柚。いい夢見てね」
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