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高校生編
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柚視点
「おまたせ。もう出てきていいよ」
「んにゅ?」
「柚起きたんだな。おはよう」
「おはよー翔兄さん」
僕がもぞもぞ動いていると翔兄さんは僕を抱き上げて車から下ろした。
「ありがと」
「まだ寝起きか?フラフラしてるぞ」
「うん。それもあるけどちょっと疲れたの」
「じゃあ今日は早く寝ないとね」
お熱出ないといいなぁ…。
「柚琉様。本当に疲れているだけですか?フラフラする以外の症状は?」
「ないから大丈夫~」
「…体温を図ろうにも寝起きですと高くなってしまいますし…」
お熱ないってば!!
「ほら柚、夏。靴脱いで手を洗ってきなさい」
「「はぁい!!」」
僕達は手を繋いで洗面所まで走った。
「柚辛くない?」
「大丈夫だよ。夏が僕のスピードに合わせてくれたから全然平気」
「…辛くなったら言ってね?隠したら怒るからね?」
…隠したら怒るの?
学校行っちゃダメ?
…ダメなの?
「最近は頭痛とめまいがするだけだから大丈夫だよ」
「1回病院行こうよ」
「やだ」
「行こうよ。ね?夏からのお願い」
「むぅ…」
本当にちょっとだけ痛くなったりふらつくだけだもん。
なんともないもん。
「今日は疲れたから行かないっ!!」
「じゃあ明日ならいいの?」
「明日は学校だから行かないのっ!!」
「学校なんて遅刻すればいいんだよ。ね?病院行こう。夏もついててあげるから」
んにゅにゅ…夏が折れない…。
みんなわがまま言ってって僕に言うのに病院に関するわがままは誰も聞いてくれないし…。
「おまたせ。もう出てきていいよ」
「んにゅ?」
「柚起きたんだな。おはよう」
「おはよー翔兄さん」
僕がもぞもぞ動いていると翔兄さんは僕を抱き上げて車から下ろした。
「ありがと」
「まだ寝起きか?フラフラしてるぞ」
「うん。それもあるけどちょっと疲れたの」
「じゃあ今日は早く寝ないとね」
お熱出ないといいなぁ…。
「柚琉様。本当に疲れているだけですか?フラフラする以外の症状は?」
「ないから大丈夫~」
「…体温を図ろうにも寝起きですと高くなってしまいますし…」
お熱ないってば!!
「ほら柚、夏。靴脱いで手を洗ってきなさい」
「「はぁい!!」」
僕達は手を繋いで洗面所まで走った。
「柚辛くない?」
「大丈夫だよ。夏が僕のスピードに合わせてくれたから全然平気」
「…辛くなったら言ってね?隠したら怒るからね?」
…隠したら怒るの?
学校行っちゃダメ?
…ダメなの?
「最近は頭痛とめまいがするだけだから大丈夫だよ」
「1回病院行こうよ」
「やだ」
「行こうよ。ね?夏からのお願い」
「むぅ…」
本当にちょっとだけ痛くなったりふらつくだけだもん。
なんともないもん。
「今日は疲れたから行かないっ!!」
「じゃあ明日ならいいの?」
「明日は学校だから行かないのっ!!」
「学校なんて遅刻すればいいんだよ。ね?病院行こう。夏もついててあげるから」
んにゅにゅ…夏が折れない…。
みんなわがまま言ってって僕に言うのに病院に関するわがままは誰も聞いてくれないし…。
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